チャランゴという楽器を習いましては、
チャランギスタ
チャランギスタとは、チャランゴという楽器を演奏する人のことである。
チャランゴ、サンポーニャ、ボンボ、ケーナ、タルカ、チャフチャフ、チニスコ、コンセルティーナ、・・・。
アンデスの音楽にはいろいろな楽器が登場する。
たとえばこんなふうに↓
ほとんどの楽器は電気を使わないし、持ち運べるから良いな、と思う。
私はチャランゴという楽器を習っていた。
せっかくボリビアに住んでいるのだからボリビアっぽい趣味をはじめようと思ったのがきっかけだった。
ちなみに「なんでチャランゴだったの?ケーナとかは?」と聞かれたことがあるんだけれど、ボリビアといったらラパス、ラパスといったら標高が……富士山頂くらい高いのである。酸素が薄いです。
つまり、ただでさえ呼吸が大変なので笛系は無理だよね、と・・・
べつに、、、
音色が好きとか、カブールにあこがれてとか、カルカスのメンバーになりたくてとか、そーゆーの無くて・・・
ただたんに呼吸が楽な楽器を選びました。
レッスン
チャランゴのレッスンへ行くと先生はギターで伴奏をひいていて、20人ほどの生徒たちはギターかチャランゴを奏でていた。
同じ曲なのに、ひとりひとり、独自のアレンジを加えていて楽譜に書かれていない音もきこえてきた。
そしてそれが、とても良い!
楽譜を忘れてきたという少年に、先生は「見て聴いてその場で覚えればいいから、楽譜なんていらないよ」と教えていた。というのも、南米にはもともと文字が無かったからだと思う。譜面通りに、という概念はほぼ無いし、そもそも譜面は先生がその場で即席で作ることが多く、書いてあるのは最小限の情報だけ、つまりどの弦のどこを押さえるかがメモされている程度のタブ譜だった。リズムも拍も強弱も書いていない。これには、まったく初めてボリビアの音楽を習う私は戸惑った。兎に角、習うより慣れろの世界だった。手が小さくてコードを押さえられないという子どもに先生は、「僕の手も男性にしては小さいほうなんだけど、練習すれば弾けるようになるよ」と教えていた。練習あるのみだ。
これで弾けるようになるのかな、と疑う気持ちもあったけれどボリビアの子どもたちはあっというまに上手に弾けるようになっていく子が多くて驚いた。私も、1年くらいでまぁまぁ弾けるようになったしコンクールにも出場しました。TVにも出ましたね。
だけど子どもたちと比べると覚えが遅いほうだったと思う。
「日本人なのになんでチャランゴ弾けないの?」と嫌みではなく純粋に不思議がる子どもたちがいた。
チャランゴは日本の楽器?日本で流行ってる?(ボリビアの子どもたちの大きな誤解)
私は優しく「チャランゴは日本の楽器じゃなくてボリビアの楽器なんだよ。私は日本に住んでいた時、チャランゴを見たことすらなかったんだよ」と答えた。
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