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浦和レッズ歴代外国籍選手列伝後編(2012〜2018)

(6/14 追記)現所属選手に関しましては現在進行形で評価が変わりつつある選手、シーズン中による選手のパフォーマンスに対する個人的な感情が働く可能性を考慮し、今回はノーカウントといたします)

こんにちは、デレク・ジーターです。

嘘ですクローゼです。上の元ネタ知ってる人いるのかな?

ちょっと目を離しているうちに思わぬ反響があったのとまさかの浦和被りが多発したという嬉しい悲鳴もあり、なにかの焦りが生まれて早めに筆を取ることにしました。

毎回毎回原稿催促されてるお隣の伊佐坂先生はこんな気分なんですねきっと。

さてドイツ路線末期の浦和をご紹介した前半戦

とまあこの記事から浦和の当時の凋落ぶりが少しでも伝わってのであれば書き手冥利につきます。

では今回はミシャサッカーが始まった2012年からの助っ人をご紹介していこう!

まあネタ要素が前半より薄いかもしれないけど気にすんな!

あれはファイサルとマゾーラが強すぎるんだ!彼奴らは劇薬だ!!!

マルシオ・リシャルデス(2011〜2014)

エジミウソンに次ぐ新潟からのブラジル人第二号永田も加入したのも手伝ってこの頃からアルビレッズと呼ばれるように。

まあその次の年以降もっと凄い事を広島方面でやったわけですが…

新潟時代PK、FK、CKでハットトリックを達成するという人外臭漂う離れ業を成し遂げたマルシオさんですが浦和では前任者ポンテの存在が大きすぎたこと、そして初年度はペッカー全開、ミシャサッカーからは司令塔はどちらかというとミシャの愛弟子柏木が重宝された事や自身のピークが過ぎたこともあり新潟時代に比べるとやや物足りないインパクトに。

それでも2012年は2シャドーの一角としてチーム得点王に輝いたり翌年も途中から出てきて直接FK叩き込んだり技術の高さは随所で光った。

個人的にアウェイ鹿島戦ではブラジル時代ご近所同士だったポポとのコンビで鬼門鹿島に打ち勝ったのが印象的

膝の状態が悪かったラストシーズン以降は故郷に戻りたまーにフットサルやフットバレーに顔を出してるとか

ポポ(2012)

前年度目の前で柏に優勝を決められた腹いせとばかりに神戸からやってきたJにはお馴染みの元レイソルの助っ人。某ムシキングのキャラクターじゃないよ!!

序盤はスタメンだったものの負傷離脱を機にジョーカーへと変貌

そして浦和の当初の目論見通りかどうかは知らんが国立で柏相手にACL出場に望みを託す1発を叩き込みサヌにも負けず劣らずのバク転を披露した

(状況が状況とはいえ古巣相手にあのセレブレーションである)

あのゴールだけで浦和に来た価値があった。そして今後も語り継がれるゴールを決めたポポ兄貴は再び港町神戸に戻りJ1昇格に貢献

翌年は磐田に移籍したがこっちでは昇格できずブラジルに帰国

transfermarkt曰く引退してないらしく40歳の小さなおじさんはきっとどこかで頑張っていると信じたい。

ブランコ・イリッチ(2016〜2017)

スペインのベティス、ロシアのロコモティフ、セルビアのパルチザンなどと欧州各国の名門を渡り歩いたスロベニア代表DF

加入時33歳とやや高齢であったがCL経験あり、10年以上にわたりスロベニア代表としてのキャップ数60超え、W杯メンバーでもあるので実力は確かと期待された

しかしこのイリッチっという男

ミシャ政権最大の残念助っ人である

一応年跨いだので便宜上2017年までの表記にはしているが2月、しかもキャンプ中の退団なので実際の在籍期間は1年

特筆すべきはその出場試合数

なんとACL6節浦項戦のみの出場なのだ

エジムンドでもナビスコ2試合は出てたのに!!

寧ろこのACL浦項戦を現地で見ていたサポーターはある意味で胸を張って誇り続けていい

そんな稼働率がソシャゲのガチャ並みに低いイリッチだが彼の名誉の為に言うと確かに浦和を離れるまでの1年間怪我にずっと悩まされ続けていたというのは事実だ。

だがしかしTMやキャンプでの目撃者による証言によると

・大学生相手の練習試合で1発レッドで退場

・柏とのTMでオウンゴール未遂

・沖縄SVとのTMで本当にオウンゴール(しかも浦和での最後の試合)

本当にあのラ・リーガで通用したのか疑うレベル

こうして彼はマゾーラ以来の外れ助っ人枠としてクラブの歴史に刻まれることに…

ラファエル・シルバ(2017)

新潟の助っ人強奪第3号

同じ年に鹿島もレオ・シルバを獲っており新潟はWシルバを一気に失いさらにブラジル人ガチャが珍しくどれも外れに終わり降格の憂き目に…

新潟のエースを張ってた実力は浦和でも発揮

公式戦初出場のウエスタン・シドニー戦でゴールしたのを皮切りにナビスコ、天皇杯では試合数の少なさもありノーゴールに終わったがACLで大爆発。11試合9ゴールという驚異の得点率これで得点王じゃないんだからACL怖いわー…

リーグ戦と合わせて公式戦21ゴールと浦和の選手としては興梠と共にエジミウソン以来に20ゴール台に乗せた。

夏場にミシャが解任され堀さんが監督になってからはシステムや戦術変更の影響からか終盤戦は完全にFCラファエル・シルバ状態になっていた

ラファの活躍もありこの年チームは2007年以来10年ぶりのACL優勝を達成。

彼がいなければACLのトーナメントは勝ち進めずに終わっていたであろう。実際ベスト4以降浦和が記録した4ゴールのうち実に3ゴールがラファによるものというのが物語ってる

そして2018年も興梠と並ぶ2大エースとして君臨するものと思われてた…

しかし突然の悲劇と別れはシーズン前のキャンプ中に起こった

そう、チャイナマネーである

欧州だけかと思ったら日本にも適用されるんすねチャイナマネー…川崎さんレナト抜かれた時こんな気分だったんですかね…

こうしてラファはJリーグの移籍金としては超破格の10億円とも言われる移籍金を浦和に残し中国へ

その10億を元手にポンテコネクションでやってきたのがポルティモネンセで中島翔哉とブイブイ言わせており、鹿島ではさっぱりだったそらジローの腹違いのブラジル人ウルトラマンファブリシオなのだ…

たった1年での在籍にもかかわらず多くのものを浦和に残してくれたラファはマリッチと共にサッカーは在籍期間が全てではないということを証明してくれる選手となった


ズラタン(2015〜2018)

降格したとはいえまさかのお隣からW杯プレーヤー強奪成功。

まあ前年ウチに来た青木拓矢よりは禁断の移籍ではないと世界禁断の移籍有識者会議の結果異議申し立てを却下という結果になりました。

上に書いた通りスロベニア代表として南アフリカW杯に参戦。アメリカからゴールを奪っている。浦和の助っ人としては当時ブッフバルト以来のW杯プレーヤー(その後ナバウトがW杯へ。イリッチは加入時W杯メンバー登録経験はあるが出場はしてない)

Jに来た時はノヴァコヴィッチ、ズラタンとW杯スロベニア代表ストライカー揃えてきた大宮まじぱねえってなった。ノヴァコ日本に来た時新聞のスポーツ欄に超小さい見出しで書いてあった時はその扱いの酷さに泣いた。

ここでノヴァコの偉大さを書くと誰かが遂行してるであろう大宮さんの助っ人列伝のネタを奪う所だった。教育的指導が入りましたのでズラタンに話を戻します。

ズラタンの特筆すべき点はガンバキラーだということ

これは浦和レッズというクラブにおいて非常に大事な事なのである

J開幕当初は共にお荷物クラブだった浦和とガンバ

それが2000年代に共に優勝し、ACLも優勝し、挙げ句の果てには2006年に得点王争いまで飛び火しワシントンとマグノアウベスが同数で得点王になった

そして共にオリジナル10にも関わらず降格もした

なんなんだよこの2チームもう結婚しろよ。セレッソか鹿島あたりが仲人してくれるだろ

そしてズラタンには浦和の選手が持ち合わせてなかった高さがあった。故にKLMが湿気ってる時でも途中投入でパワープレーという最終手段でもあった

そしてまた話は少し脱線するのだがズラタン抜きには語れない浦和レッドダイヤモンズとしての逸話があるのでここに記したい。

ズラタンはACL決勝2戦を前にとあるインタビューにてとある名言を残した

『本物の浦和をお見せしよう』

こら!そこの通りがかりのマドリディスタ、最高のベンゼマ発言臭いとか言うんじゃありません!

もう少し掘り下げると背景としてアル・ヒラルが浦和同様完全アウェイを作り出した第1戦がある。その時の写真がこれ

とまあ見事なメインスタンドを活かしたコレオ

普段どんなコレオを出されようとも基本的に動じない浦和サポもこのコレオのクオリティには驚かされた

しかしここでズラタンがとあるインタビューでチーム、そして浦和サポを奮い立たせる発言を残す。一部抜粋だがその発言の一部始終をご覧いただきたい

『彼ら(アル・ヒラル)に本物のレッズの姿をお見せしよう。リャドで僕たちは大観衆のプレッシャーに晒された。今度はこっちの番だ。埼玉スタジアムの重圧がどれほどのものか、彼らは土曜日に思い知るだろう』

この発言に大多数の浦女がハートを射抜かれ、大多数の女性が救急搬送されて埼玉県内の病院の空きベッド数が不足したという話は嘘です。

ともかくこの発言に全浦和の人間が奮い立ち、普段から見事なコレオを見せる埼スタゴール裏がついにとんでもないコレオを創り出した。それがこの画像

え?これだけ?これならアル・ヒラルとどっこいどっこいじゃん?と思われたそこのあなた、これはほんの一部である。とにかく次の写真を見て欲しい

やりやがった。ついにこの浦和レッドダイヤモンズというクラブチームのサポーター、写真1枚じゃ全部のコレオを見渡せない360度コレオを創り出しやがった

iPhoneのパノラマ機能を使っても撮りきれないコレオを作りやがった

360度コレオは一部エリアにデザイン特化してあとは全部単色というコレオはかなり多いと思われるがここまで全体的にデザインされたコレオは欧州のスタジアムを探してもそうそうないのではないだろうか?

この辺りが浦和サポが世界で熱狂的なサポータートップ10に選ばれる理由の1つであり魅力である

とまあ半分以上ズラタン触れてないじゃねえか!と突っ込まれる項目になってしまったがそれだけズラタンが浦和というチームに来るべくしてやってきた選手ということを後世に語り継ぎたい

確かにエメルソン、ワシントン、エジミウソンやラファに比べれば爆発力にも劣るし助っ人外国人なのにリーグ二桁1回も載せた事ないのは事実だ。

だがそれをも上回る浦和サポのハートをがっしりと掴むなにかをズラタンは持っていた。その何かを文に起こせない自分の語彙力の無さを恨むほどです

そんなズラタンもラストイヤーは腰痛に悩まされリーグ1ゴールに留まり、ファブリシオというそらジロー彗星に瞬く間にポジションを奪われ契約満了を迎えてしまった。

迎えた浦和の2018年最後の公式戦天皇杯決勝

そこにはラスト数分からの登場とはいえ浦和で初めてキャプテンマークを巻いてピッチをいつものように浦和のために走りまくっているズラタンの姿がそこにはあった。

キャプテンマークを交代する柏木から渡された際、柏木が泣きじゃくりながらズラタンに渡し、ベンチに下がった時点で浦和サポは全てを察し、精一杯ズラタンに声援を送りズラタンが天皇杯を掲げる瞬間をこの目に焼き付けた

長い将来データで振り返るとズラタンという選手は大したことのない選手だと思われるだろう。

しかし浦和というチームを語る上で絶対に外してはいけない存在だということを後世に伝えていきたいと個人的に思う所存です。

いつかまた何らかの形で日本に帰ってきてほしい。もしその帰る場所の第1候補が浦和レッズであるということを願い続けて…


現所属の選手残ってる件に関して

くぅー疲れました!w現所属の浦和助っ人に関しては追記の通り現時点での評価を下さなければならないため、割愛させていただきます!

現所属の選手の評価はその都度変わっていくものなので中途半端な項目は書けないという判断に至りました!ご了承ください!

とまあ長々と書きましたがこれでフィナーレです!

もしかしたらまた便乗かクレイジーな企画思いついたらやるつもりなのでその日まで!

それでは、バーイ、センキュー





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