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江戸川ボートレース場

訪れた日:2019年8月9日

日本に24場あるボートレース場の中で唯一競争水面が河川にあります。この河川は水路でもあるため船舶が通航した後の引き波などの状態によってレースのスタート時間が遅れることもあります。また東京湾へと注ぐ河口付近にあるため風潮等の影響も受けやすいといった特徴もあります。

この日も工事用の台船が通航し、いくつかのレースの発走が遅れていました。江戸川ボートレース場という名前ではありますが所在している河川は中川という川で首都高速中央環状線を跨いで奥側を並走しているのは荒川です。このように対岸に高速道路が走っているため大型の映像装置はありません。

他の公営ギャンブル場(入場無料のオートレースは除く)と同様、自動改札機に入場料の100円玉を入れて通過します。この入場料は税金として扱われ競艇なら主に海や河川、競輪は土木や公共施設などの整備、競馬は農林業や畜産事業等の財源に投入されているそうです。

エスカレーターで2階にあがるとスタンド内はシネコンのようです。これらの映画看板は複製ではなく映画看板職人が実際に制作したものということで青梅市内と雰囲気が似ているなと思い調べたところ「青梅映画看板街道」と同じ方(久保板観さん)の作品でした。

他にも場内には銭湯絵師の丸山清人さんや漫画家の水木しげるさんの作品などが展示されていました。なぜこういった展示があるのかというとスタンド改修工事後にボートレース場内に設立された江戸川アートミュージアムの一環だそうで、これらの作品は通常は入れないエリアにも展示されており予約制のツアーに参加することで全てを見学することができます。料金はガイドと食事込みで1500円です。
http://www.edogawa-art.jp

また、スタンド1階には負け舟券を食べてくれる「DREAM GOAT」というシロヤギロボットが居ます。外れた舟券を口元へ持っていくともぐもぐ動きながら吸い込まれていき、耳などを動かしてリアクションをする姿がとても可愛いです。かつてイメージキャラクターを務めた歌手の和田アキ子さんによって「マッシロー」という愛称がつけられ、太陽光発電によって稼働しています。

ボートレースは基本的には6艇で行われます。競馬のようなパドックはありませんがスタートの前に展示航走が行われ、1周600mの周回コースを3周して入着順位を決めます。

こちらの装置は大時計と呼ばれるものです。ボートレースではこの針が12時方向を指した瞬間から1秒後までにスタートラインを通過するという独特の「フライングスタート」という方法でレースがはじまります。競艇に用いられるボートにはブレーキが無いうえに動力であるモーターは始動させると動きっぱなしとなってしまうため、6艇全て同じ場所から同じタイミングでスタートする事はできません。他にも「男女が(下限体重制限を除き)同じ条件で戦う」という特徴もボートレースならではで設立されてから1953年に開催された第1回目の全日本選手権には4人の女子選手が出場しています。

飲食店自体は全体的に少ない印象で一階と指定席エリアにレストランが1つずつ、投票所の付近に売店が2つ、外向の発売所にカフェが1つです。あとはところどころに屋台が出店していました。場内はやたらと竹のモチーフがありますがこの先は竹林という売店があります。

ここで売られているメニューは焼きそば、焼き鳥、おでん等です。肉入り焼きそば(350円)、おでん(各100円)、ウーロン茶(130円)を注文しました。そういえばドリンク類はペットボトルの自販機を見かけることはなく無料の給茶コーナーまたは紙コップの自販機でした。

外に出ると、駐輪場奥や通りを挟んだ駐車場の並びにもボートレース中継を観ながら飲食のできるお店が数件あります。飲食店としては江戸川で開催時のみの営業のようです。

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【江戸川ボートレース場】
営業時間:開催カレンダーによる
定休日:開催の無い日(場外販売有り)
入場料:100円
駐車場:最大料金2000円の駐車場または1000円の青空パーキング有り
その他:外向販売有り、平井駅、船堀駅、西葛西駅より無料送迎バスあり、アートミュージアム施設有り
http://www.boatrace-edogawa.com/sp/


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