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全日本学生選手権個人ロードレース

自分にとって待ちに待った1年と2か月ぶりのロードレース。このレースの予選で30位以内に入り、本戦に出場すると自動的にクラス2への昇格と、インカレの出場権が事実上保証される。

しかし今年のインカレへの出場権を得られるのはこのレースのみ。この予選を勝ち上がらなければインカレに出場できずに過ごすことになる。故に緊張。知っているジュニアの面々がめちゃくちゃ成績を残していること、JプロやE1のレースの展開を見ていたからこそ、不安で仕方なかった。

レース前日は3分のVO2で刺激をいれる。350W→355W→360W。正直これでもかなり辛い。以前360W3分(レスト3分)を5本こなし、そのあとに1分の全開走で450Wを叩き出した脚はどこに消えたのか。その日はカーボローディングとオイルマッサージをして仮眠。

レース当日は3時半起床。ソッコー準備をして4時に新潟を出発。バスのなかでも軽く仮眠をとる。

会場入り後に試走。全く踏めない。身体が重い。いつもなら52-19でも登れるリフト坂が52-23を使わないと苦しい。当然心臓破りも同様。20㎞出すのがやっと。このコンディション故にさらに不安が増す。

試走後は軽くローラーで脚を回す。もしかしたら浮腫んでるだけかもしれないし、身体が起きてないだけかもしれない。この判断は後々になって正しかった。

レーススタート

自分の組はC組。マークしなければならないのは
ゼッケン146 中村龍吉さん
ゼッケン151 佐藤宇志さん
ゼッケン152 安彦統賀さん
ゼッケン154 小出 樹さん
ゼッケン161 尾形尚彦さん
ゼッケン161 佐藤大志さん
ゼッケン173 北村翔太
ゼッケン178 天野壮悠
ゼッケン217 伊澤将也
の9人、そして日大のC1勢3人。

正直この面子の中で先頭ゴールをしろと言われたら即座に首を横に振るレベルだ。直近の東日本ロードクラシックE1総合優勝した選手、同レースJプロの先頭で展開し続け、一桁フィニッシュを決めた選手、そうでなくてもJプロで走る選手、元ジュニアナショナル勢等々…。だが今回の特殊ルールにより30位以内なら昇格であるため、そこが事実上の勝利である。

リアルスタートと同時に集団のペースが上がる。が、そこまでキツくない。むしろ余裕でついていける。緊張から解き放たれたか。そしてそのまま下りへ。ここで天野壮悠がアタック。E1で独走決めた走りは伊達ではない。だがこれは吸収されると予想。集団は正直E1より平均レベルは高いし、Jプロで走れる面子も多い。よってここは静観。…しようとしたが、下りのヘアピンで後輪が跳ねる。間一髪で落車は回避したが、かなり危ない瞬間だった。

そして吸収と同時にわちゃわちゃし始めたので少し抜け出す。日大の仮屋さんから無駄なアタックを打つなと言われたが、自分の場合集団に飲み込まれてポジションを落とすと一気に不利になるのでここは行かせてもらった。まあ即吸収だから本当に無駄なアタックだが。そしてその勢いで日大勢がペースを上げる。ここの動きに自分がマークしていた大半の選手が乗っており、これはついていかなければと自分も腰を上げる

そしてなんとか10人程の逃げに乗ることに成功した。…が、

メチャクチャ辛い…!

そもそもレベルが違いすぎる。安彦さんはどうにか対処できるが、問題は仮屋さんと佐藤宇志さん?、そして小出さんの三人。中村龍吉さんもいた。正直前をまともに引けない。何故ここにいるのか不思議にすら思った。集団が止まってくれればベストだが、そんなことはない。というよりも自分を始め逃げの中で中切れが発生し始める。そりゃ心臓破りで30㎞近いスピードが出ていれば中切れが起きない方が不思議だ。なんとか1周(実質半周)ついていったものの、2周目のリフト坂で自分のいた第二集団は吸収される。

直後天野が再びアタック。集団は追わないのか静観ムード。前に5人、その前にアタックしていたのか追走が2人、そして天野。流石に集団の人数的にも不味いと思い、心臓破りで全力追走。なんとか単独ブリッジに成功し、そのまま逃げる。といってももうすでにヘロヘロ。ここは天野になるべく引かせる。もちろん自分も逃げるために少しは引いたが、流石に地脚と疲労度が違った。

3周目の下りで追走に追い付き、それと同時に集団も追い付いてくる。が、自分の下りのペースが合わず、ヘアピンでクロスラインを選ばざるを得ない状況になり、後ろがその影響か落車(申し訳ないです)。そのまま4人の逃げに。

しかし心臓破りで佐藤大志さんが引く集団に追いつかれ、そのまま吸収。そこから天野は再度先頭で展開していたが、自分にそんな力は残っておらずにわちゃわちゃした流れに乗ってゴール。とりあえずは昇格確定。流石にキツかった。

パワメがロストしていなければ相当なデータが録れていたハズ。NPは下手したら340W近いのではないかとすら思う。

決勝レース

流石にあの全開走から回復しきっておらず、気力も無かったのでとりあえずは集団前方から中段で流れに身を委ねて走る方針にシフト…したかったが、予選で19位だったことが災いし集団の後方からスタートするハメに。流石に不公平だと思うが、言い訳は言ってられない。

とりあえずは集団前方を目指して走る。1~2周目は後方で走っていたが、なんとか3周目が始まる前に集団先頭に出ることに成功した。が、今回に関してはこれがよくなかった。先頭は当然Jプロ組が固めており、自分がまともに太刀打ちできるような面子ではない。なんとか心臓破りまでついていき、そろそろ下がろうかと思っている最中腰が痛み出す

まだ3周目、残り12周(後に雷注意報により短縮され、実質残り7周?、合計10周?)、を走りきれるとは思えず、走りきったらきったでヘルニアの可能性を考慮しリタイアを選択。まだまだ脚そのものは動いたので悔しい結果となった。

総括

今回のレース内容は満足の行くものであり、最低限のミッションであるクラス2昇格も果たした。が、腰の痛みという問題を抱えてしまったことでリタイアを選ばざるを得なくなったこと、そもそもとしてフィジカル面でもトップ集団から遅れをとっていることが明確になり、その他浮き彫りとなった課題も多い。

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