道標 (散文詩・ASKA)


 道標は はじめからあった気がします
 いつも不安な僕らは  
 水平線の向こうに広がった
 孔雀のような未来に憧れを感じながら  
 黄昏の雨に打たれていたのです

 道標は はじめからあった気がします
 例えば 大きな風が風車を回すのではなく
 小さな風車に生まれた風が  
 遠い海を越えることを知った時も
 やっぱり 
 道標は はじめからあった気がします

 夢の下流で見つけた景色がありました
 大きく空を突き抜けるような顔で 
 心の痛みを抱いてくれるような顔で
 深い優しさと 限りない優しさで  
 すべてを信じあえるような
 そんな景色がありました

 今、風を受け 順風満帆 ここに迷うことなし
 今、風を受け 順風満帆 ここに迷うことなし

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ライブでこれを朗読されて、私はASKAさんにロックオン(笑)。

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