9/23の日記

ここのところ、ばたばたしていて全く日記を付けられていなかったことに反省。もう少しちゃんと継続できるように習慣化したい。

今日は歌舞伎座で夜の部を見る。演目三つともすごく濃密で面白かった。俊寛は「綺麗に終わらせないところが近松の魅力」というような解説がイヤホンガイドで流れてて興味を持った。女殺油地獄あたり読んでみよう。人間の泥臭さや執念みたいなのが描かれている作品から最近離れがち。
坂東玉三郎は三月にも見てるんだけど、その時とは全く印象が違いただただ本当に美しかった。天女と言われて全く疑わないほどの美しさ。でもやっぱり道成寺がすき。赤い光に照らされた白子は可憐で、どんなにあやしくても招き入れてしまう魅力があった。

最近、弥生美術館の泉鏡花の人形展に行ったため、清姫も泉鏡花作品のヒロインも狂った女というカテゴリーに入ってしまいそうだけど全然違うよなと考えながら見ていた。清姫は自分を裏切った安珍への怒りつまり自分のために怒り狂っている。鏡花のヒロインは自分の意に反した人生を歩むことになるが、自分の意思を貫こうとするあまり狂ったような行動を取る。悲劇的な哀れなヒロインが多い気がするななんて考えていた。
でも、今この文章を書きながら自分が好きな作品(「革鞄の怪」「木精」など)を思い返してみると、狂ってるけどはっきりと行動していて、悲劇的な感じはそこまでしない気もする。最近読めてないから、きちんと読みたいな。

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