前職のくせで、年度はじめにどうしてもチェックしてしまうこと

・年度はじめの職員会議
・入学式/始業式
・学級びらき
・学校図書館オリエンテーション

これらの投稿が流れてきて、センチメンタルな気分になるのは、公教育現場で働いてきた期間が長かったからなのでしょうか。

前職は、小学校で学校図書館専任職員(非常勤嘱託職員→会計年度任用職員)をしていました。
当時は、勤務自治体に学校司書(という役職)がおかれたばかりということもあって、いろいろな使命感を持ち、周りを巻き込みつつ、利用促進のアイデアをバンバン出し続けることに、仕事の醍醐味を見出していました。
学校図書館で勤務しなければわからなかったこともたくさんあり、それまでやってきた仕事の中では、間違いなく、充実した期間でした。

ただ、年数が経つにつれ、学校司書だけでも、さまざまな背景/考えをお持ちの方が採用されるようになりました。
詳しいことは触れませんが、“専門職ってなんなの?”って落ち込むくらいの衝撃を受けたことも数知れず。
私のように、いわゆる“イケイケどんどん”“仕事のしかたに疑問点が出れば、教委担当部署にガンガン突っかかる”タイプの方はレアとなり、息苦しさを感じることも少なくありませんでした。

教委には、「年間あたりの勤務時間が少なすぎる」と、何度も何度も勤務時間の増加をお願いしましたが、たとえ学校司書の組合ができたとしても、取り合ってもらえるようすはありませんでした。

2021年明けてすぐ。
気がついたら、仕事に対するモチベーションの糸が音もなく切れていました。
前年末に、会計年度任用職員更新願の用紙を出していましたが、いろいろ考えた末、その自治体を退職することを決断。

教委なり、学校司書の中でも私のことをよく思わない方からしたら、“ようやく、うるさい小娘がいなくなってくれた”って思ったでしょうね。
ただ、私は退職したことは後悔していません。

学校現場にいる方の声を聞くと、学校図書館を取り巻く環境は、まだまだ厳しめの声が大きいようです。
そういったことを聞くたびに、“私は、まだ学校司書として再び働くのは難しい”と思っています。
そこにこだわる必要は、全然ないですけどね。今の仕事もしんどいことはありますが、話を聞いていただける方がおられるので、心配はないですし。

ただ、学校現場を離れても、読書感想文コンクールの課題図書は気になるものです。
毎年思うのですが、なんででしょうね。

学校司書の方でも、「とりあえず、(今年度の課題図書を)公共図書館で借りてきた」という方の投稿を見かけますが、それには、ちょっとモヤモヤ。
“たとえ、勤務校を(兼務で)巡回していたとしても、納品されたら手に取れるチャンスは来るのだから、それでなんとか読み進めることはできないのかな”って思ってしまいます。
自治体によっては、ほかにチャンスのない読者から、機会を奪ってしまわないのかと。

ただ、納品が遅れると準備の時間が少なくなるので、しかたないのかなと思ってしまう面もあります。
紹介方法に頭を悩ませるとは思いますが、子どもが、ちょっとでも“読んでみようかな”と思ってくれるよう、話に引き込んでほしい。
そのためには、担任さんや司書教諭さんの理解も必要なので、その時点で心が折れそうになることもあるでしょうが…

さて、私も、課題図書をザッピングしてきます。

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