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虫歯と結婚式

妻の実家で過ごした年末年始。すき焼き、寿司、おでん、かに、寿司、オードブル、鍋、寿司。毎昼毎晩出てくる豪華な食事の数々。義父母の圧力に押されながら美味しい美味しいと沢山食べる私は密かに激しい歯の痛みと戦っていた...。

危機感を覚えるくらいの歯の痛みと共に新年を迎えたため、今年の抱負は「歯を治す」以外に思いつかなかった。行動は早い方がいい。自宅に帰った翌々日、さっそく10年以上ぶりに歯医者にかかった。

「神経やられてますねぇ。他にも虫歯沢山ありますよ。とりあえずこの大きい虫歯の神経抜いちゃいましょうか。」

初診は診察だけかと気を抜いていたが、いきなり神経を抜くと言われて動揺を隠せない。10年も歯医者に行かなかったのは怖い、痛い、怒られるイメージがあるからだ。神経を抜くのは痛いと聞く。そして怖い。(怒られはしなかった...)

ゴリゴリっと低い音がしたかと思えば、キュイーーーーンと嫌な高い音が鳴る。頭の中で「むしむしばばば、むしばばば」と虫歯建設株式会社の社員たちが踊
り出す。2時間にも及ぶ大工事は全く痛みもなく無事に終わった。どうやらこの10年で歯科技術は大きく進歩したようだ。ただしあと15本くらい虫歯があるらしいから耐えれるかどうか。

そして今年の秋に結婚式が決まっている。来月から衣装の打ち合わせが始まる。男は脇役だからと義兄に言われたが、脇役だから〜とのんびりしていると妻に怒られるだろう。

良い歯と良い結婚式が今年の抱負です。

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