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真実は人の数だけある。「ミステリと言う勿れ」はグサグサ刺さる

ドラマ「ミステリと言う勿れ」をみた。
あまりの面白さに、TVerで一気見した。原作はマンガで1巻だけ読んだ。

主人公は、久能整(くのうととのう)友達なし、彼女なしの大学生。
この整くんが発する言葉の一つ一つが、グサグサと突き刺さるのだ。

整くんは、よく気がつき、記憶力が良い。人の癖をつい真似してしまったりする。
そんな能力を本人は意図せず駆使しながら、事件解決に導く話だ。

真実は人の数だけある。でも事実はひとつ

某見た目は子ども頭脳は大人名探偵の決めゼリフをへし折った。
整くんのセリフである。

真実はひとつじゃない、ふたつやみっつでもない。
真実は人の数だけあるんですよ。
でも事実はひとつです。
起こったことはひとつ。

ミステリと言う勿れ

そうなのだ。納得した。
だから争いはなくならない。それぞれの真実(正義)のために戦っているのだ。
それぞれの主観で語られる。でも、起こったことはひとつだけ。

だから第三者が客観的に判断する必要がある。

真実はいつもひとつ!ではなかった。(某アニメを批判しているわけではない)
ただ、私のなかでしっくりきたのは、人の数だけ真実があるということだったのだ。

事実は小説よりも奇なり

作中、なんともいえない動機で、連続殺人をしてしまう犯人が出てくる。
しかし、現実の方がもっと信じられない犯行動機の数々なのだろう。

人を殺す人は、自分も殺されるかもしれないと考える。
その結果「自分が殺されないためには、殺さなければならない」と考えてしまう。恐ろしい考え方だと思った。きっと、人を殺めてしまう人はその恐怖と隣り合わせなのだろう。

整くんの博識に学ぶ

「僕は、常々考えていることがあります。」
そう言って、語り出す整くんが大好きだ。
内容はだいたい、言われてみればそうだよな、と思うことが多い。
いかに普段、私は何も考えずに生きているかを思い知らされる。

整くんは、いろんなことに気がつける人だ。

「ミステリと言う勿れ」に出会って、私はもっと疑問を持って考える人になりたいと思った。
整くんのように知識を得て、考えて、人と話したい。
おかしなことに気がついて、それはおかしいとはっきり言える人になりたい。

ドラマは一気見したが、これから映画も待っている。
マンガもゆっくり読んでいくつもりだ。整くんの話をこれからも聞きたい。


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