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【詩】生産工程

ティーカップに入ったコーンスープをすする猫
アスファルトの上で
静電気がゆう
メルヘンティックに減るメトロポリスのせせらぎに

まるでクラインガルテン
さすがに人参くらいかもしれないって
暗闇の中で少女が天を吸う

この危機において必要なものは恐らく雅楽か科学か形見か空手か、それとも手のひらの様子をじっと眺めてみる?
つまりはおひつが発するその蒸気
葉脈の間にある家

十を数えれば君の長靴が
実は足袋じゃないと履けなかったってことを告白されるし
当のカバキは海の石臼が
Little war touch the beat. Janet, how care with no car, though?
って永遠に放送を続けていると神秘の中で述べている

そんな日々の栞

やっぱりすこしこびりついて
ひげが精度を失い
わずかにふらつく

そんなの舐めてれば十分よ

中途採用の凧が
世に放たれた朱い風船の温度を受けて
瀬に春を立ちかがり運転をドレミで説明している

秋はわずかに
欧州の緑をチーズと合わせながら
6つでいいか、と
問い
琴の音をアイスに例えるのならば
もういい
という声がする

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