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シーズン6:第3話 災いの酒 Temperance

小人は悪魔だという親たちの迷信の影響で子供たちが赤ん坊を川に流すという暴挙で始まる第3話。子供って残酷だからね~、ロジャーが救えて良かったよ。

犯人の子供たちを後で集めてジェイミーが叱るのかと思ったら、ジェイミーは鞭を振るうのではなく、子供たちの思い込みを解く作戦で、間違いに気付かせた。しかもハチミツパンのおまけつきで。このシーンは子供たちに厳しく接し、罰として鞭打ちを与えているトムとジェイミーの人柄の違いを際立たせています。

トムが手の手術に訪れ、クレアの忠告にも耳を貸さず、麻酔のエーテルを拒絶します。苦痛の声を上げるトムを嘲笑したくなりますが、ジェイミーは付き添って一緒に聖書を読み上げるという親切ぶり。クレアが心配で助けたかったんだと思うけど。

手術後のトムの様子を見に診察室を訪れるクレア。この2人だけのシーンでトムのことが色々わかる。彼はクレアに認められたいに違いない。それにはジェイミーと対等、もしくは上の存在にならなくては。けれどトムには手の手術に苦痛の叫びをもらした自分と、刑務所で老人をかばって鞭に打たれても叫び声1つ漏らさないジェイミーに大きな違いがあることを内心ではわかっている。身体的強さだけでなく、人間の器の大きさが違うことにも気付いていて、それを認めるのが怖いのだと思う。

診察室で父の苦痛の叫びを聞いていたマルヴァの姿が怖い。内心では喜んでいたに違いない。イアンとその後いい感じで歩いているシーンは思わせぶりだったなぁ。ジェイミーと偶然会うシーンは今後の波乱の伏線か。

思いつめ、酒に溺れるファーガス。シーズン5の最終話では見事にフレイザーの一員として成すべきことをしていたファーガスなので、マルサリを守れなかったという理由で彼が自己憐憫に陥るところがいまいちしっくりきません。そんな彼に腹を立てながらも、愛し、家族を守るマルサリがかっこいい、女は強いのだよ。

リッジの住人たちが年貢を納めにビッグハウスに集まるシーンは、シーズン1第12話を思い出させます。納税に来る小作人に酒と食料を振る舞い、収穫の話をする。あのときはイアンとジェイミーでしたが、ロジャーとジェイミーが家長として仕切っているのを見て時の流れを感じるのでした。

酒に酔ったファーガスと小競り合いになった住民のシーンではトムがなかなか良い仕切りをしていました。ちょっと見直した。クレアに借りた本は気に入らずに返しちゃうけど。

自殺を試みたファーガスを見つけて止めに入り、彼の心を救うジェイミー。普段の生活でもキルトを着ていることがあるのね!と衣装に目が行ってしまいました。ファーガスが立ち直ることを祈る。


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