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シーズン6:第2話 忠誠 Allegiance

オープニング曲後に登場する、フレイザー家の猫アドソを見るのが久しぶりで、大きくなったなぁ、と感激。アドソが座っているのがマクドナルド隊長のレッドコートの上なのが、その後のシーンで猫アレルギーと繋がっていて面白い。

チェロキー族の曹長とイングランド国王の代理として面会するジェイミーは銃を求める彼らが将来敵になるか味方になるか不明のため、態度を決めかねる。チェロキー族のもてなしのくだりは原作より少々マイルドになっているのでした。(笑)

家父長制の男尊女卑の境遇に生きてきたマルヴァには、女性ながら医学を行うクレアがさぞかし特異な存在に思えたのでしょう。彼女が示す医学への関心はここでは純粋なものだと信じたい。

マーサリが難産のため、ファーガスが娼館で得た知識を役立てるシーンは原作よりずっとマイルドになっている感じ。診察室の2人を待つぎこちないフレイザー一家の様子はくすっときたけど、そこに2人の派手な物音が聴こえて欲しかった。チェロキー族のところから帰ったジェイミーとクレアのシーンみたいな大音量で。あのシーンはシーズン1第1話をオマージュしてたよね。

マルヴァが「性から快楽を得るのは罪か」と訊いてクレアがそうではない、女性も楽しんで良いのだと教えるシーンも良い。マルヴァには新たな知識と見解の洪水だったろうな。トムと手の治療について会話するクレアを横で見ていたときも、彼女にはカルチャー・ショックだったに違いない。賢い父を言葉でやんわり打ち負かしてしまうくらい、クレアは賢く機転が利くのだから。

些細なことでトムはマルヴァに当たり散らしている模様。クリスティー家では日常的に体罰が行われているのね。鞭打とうとした父が思い通り動かぬ指のせいで癇癪を起こす姿を冷めた目で見つめるマルヴァの顔が凍り付くように怖い。可愛い外見ながら、空恐ろしい内面を秘めたマルヴァを上手く表現していたシーン。

ネイティブ・アメリカンに対するイアンの気持ちを理解して、提督にチェロキー族への武器提供を進言する手紙を書いたジェイミー。クレアとの会話の中に、シーズン6のポスターでテーマとして使われていた言葉 “Come What May” が登場します。これから起こる事件の数々、「何があろうとも」2人は頑張ってね!


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