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スコーンは王権の証?

口の中の水分を全部もっていかれるようなあの粉っぽさが好き♪
甘いもの(特に生クリーム)が苦手な私ですが、焼き菓子は大好きです。
マドレーヌやフィナンシェ、パウンドケーキ、そしてスコーン。

スコーンは横に半分に割って、ジャムやクロテッドクリームをつけて食すのがイギリス流。むかし、ロンドンのフォートナム&メイソンでアフタヌーンティーをいただいたのが懐かしい・・・(思い出してうっとり)。
スコーンはやはりミルクティーと一緒にいただきたいですね。

スコーンはイギリス王家と深いかかわりがあります。
イングランド国王は代々、ロンドンのウェストミンスター大聖堂で戴冠式を挙げてきました。
その際に使用される「コロネーション・チェア(戴冠式用玉座)」は、彫刻がほどこされた木製の椅子なのですが、その椅子の座面の真下に大きな四角い石が置かれていました。

これは「スクーンの石 the Stone of Scone」と呼ばれ、スコットランド国王の戴冠式で玉座として使われていた石を、13世紀にイングランド国王エドワード1世が戦勝記念としてスコットランドから奪って持ち帰ったものとされています。
それ以来、歴代イングランド国王はこのスクーンの石の上に座ることで正式な王(女王)となったのです。

しかしこの石を奪われたスコットランド人の恨みは続き、20世紀に入ってからも2度の盗難事件が起こっています。いずれも犯人はスコットランドの愛国者でした。
そしてついに1996年、この石はスコットランドに返還され、いまはエディンバラ城に保管されています。
このスクーンの石を模して作られたのが「スコーン Scone」だという説があります。

さて、本場のアフタヌーンティーにあこがれるけど、イギリスは遠い・・・という方には香港もおすすめ。かつてイギリス領だった香港では、ペニンシュラやフォーシーズンズなどの高級ホテルで英国式のすてきなアフタヌーンティーをいただけます。

まあ、最近では都内のホテルなどでもクオリティの高いアフタヌーンティがいただけるようですが・・・。
妙に和のアレンジがされているのは、個人的にはいまいち。そして私は甘いものがダメなのでセイボリーが大事!
いま一番気になっているのは、帝国ホテルのアガサ・クリスティー生誕130年記念の純粋な英国式アフタヌーンティ。来月末まで。行けるかな~。


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