糸革素材

靴のサンプル依頼 修正と色サンプル仕様書

前回までの流れで作成した靴のラフサンプル仕様書をメーカーさんに渡して、ラフサンプルを作ってもらいます。
できたラフサンプルの履き心地を足入れさんに確認してもらい、デザインの修正をして、色サンプルをお願いします。

・ デザインの修正
・ 色サンプル仕様書
・ 中国の工場に依頼の場合


・ デザインの修正

デザインの修正は0.5mm幅のラインテープで修正ラインを描き指示しています。
直接サンプルにペンで描いたりするデザイナーさんもいますが、個人的にはラインテープを使った方が何度も貼ったりはがしたり試行錯誤できるしオススメです。

私は主にI-Cフリーテープの0.5mmを使っています。
色はいろいろあるけど、赤が目立っておすすめです。

足入れ、デザイン修正をして、大幅に変更箇所があって時間的余裕があるならば再度ラフサンプルを作ってもらいますが、そうでないならば本サンプル(色サンプル)をお願いします。


・ 色サンプル仕様書


本サンプル仕様書は↑こんな感じ。
展示会に並べる靴の素材を記載します。
書き方はラフサンプルの書き方と同じです。

素材はラフサンプルの時は指定したりしなかったりしたけど、本サンプルはちゃんと指定します。
一般的にはメーカーさんの取引している革屋さんの見本帳から材料を指定します。

この時に材料を指定するだけではなく、必ず指定した材料のチップをカットして仕様書に貼付けてください。
気をつけていても材料番号がずれていることもあるし、過去には材料屋さんのチップがずれて貼られていたこともありました。
「貼ってる材料と色表記が違うよー」ってことは頻繁におこっちゃうので。

写真は革見本帳と糸色見本。

糸色もメーカーさんによって糸問屋が違うので、糸色NOが通じないこともあります。
長くやりとりするメーカーさんとは、持っている糸色を教えてもらってグレイというとTR337の糸、と言う風に共通の認識でいると楽です。


革チップは値段と照らしあわせて、素材を決めていきます。
写真みたいな小さなチップなので、コンビのデザインの時や自信がない組み合わせ時には素材チップをスキャンしてphotoshopで絵型と組み合わせるとイメージが固まりますよ。



・ 中国の工場に依頼の場合

中国の工場に依頼する場合は、材料も日本の材料ではなく中国の材料を使う事が多いです。

↑ 中国 広州 shoe city

その場合は仲介メーカーさんに見本チップを貸してもらったり、現地に材料を探しに行ったりします。   
中国の広州に大規模な靴の材料屋さんの集合市場があって、そこに沢山の革や合皮PU、飾りなどの材料が売っています。

でも大規模すぎて行き慣れないと迷路みたいで全く分からないです。

以上で靴のサンプル依頼についてはおしまいです。
最初はいろいろ難しいかもしれませんが、そのうち慣れるはず!

頑張ってください!!!

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