見出し画像

ランキング作家だった私の反省

「ハンドメイド品をサイトにアップしたら手軽に儲けられますよ!」

お昼の主婦さん向けのTV番組でこんな特集をよく組まれてますよね。
1人で活動してきた4年間を振り返って、売れているはずなのに全然利益が出ていなかった、私の反省を綴っていこうと思います。

個人作家になったきっかけは↓こちらのnoteに記しています。


https://note.mu/riccca/n/n214794b16024


・ 私の作家ページ


私の登録サイトです。
主に手作りサイトのcreemaで販売してきました。

ランキングの常連だった時期もあって、売れていた方だと思います。

ハンドメイドが盛り上がっていた2016年には月に平均100個以上を販売して、毎日家に籠もってひたすら作り続けました。



・ざっくり反省点3つ

・ 価格設定
・ ひきこもり
・ 在庫

価格・ひきこもり・在庫。
振り返ると、この3点が私にとっては大きな反省すべき点だと感じています。
この3点のことについて綴っていきます。

1、 価格設定

ハンドメイドのネット販売は軽い気持ちで始めました。
素材も家にある布や革を使用してバッグを作り、周囲に「いくらにしようかな?」『これぐらいだったら手が届きやすいよね』「じゃぁ、それぐらいにしよう」と安易に決めました。

それが継続して販売するとなると、定番の布や革を仕入れる必要があります。
さらに毎日素材を目にしていると、上質の素材を使いたくなります。
結果的にベジタブルレザーと国産リネンに落ち着いたのですが、ここで素材価格だけで売値の4割の価格になってしまいました。
ユニクロや無印ではリネン衣類が安く売っているのですが、リネン布を仕入れると高いんですよ…。

そして1人で製作・販売・発送をこなしていたので、限界がきてしまいました。
外注出来るものはないか!?と革の抜きや一部縫製を外部にお願いすることに。
ここで原価率は50%を超えてしまいます。
お店の委託販売のお声がけも頂いたのですが、素材だけでこれだけの割合なのに卸値が60%!無理…。

市販品や周囲の意見に流されずに、素材原価・自分の工賃などを計算した上での価格にする必要がありました。
そしてお店においてもらうとなると卸値は60〜50%。
この分を差し引いても利益がでる価格設定でないと、販売先を広げられないです。


2、 ひきこもり

好きな時に1人で楽しく作家活動しよう!
そんなステキなハンドメイド本とは程遠い毎日でした。

ずっと1人で籠もって作業をし続けると、そのうち気持ちが折れてきます。
さらに最初は無料でラッピングや手書きのメッセージも添えていたので、作業も膨大。
定番を作り続けることに追われて、新作を考えたりイベントにでたりSNSを発信する余裕もなくなってしまいまいした。


売れてくれることはすごく幸せなことだし、恵まれていると思いつつも、自分や作っているものに自信がなくなって不安になってしまいました。
結果的にこの時期に頑張り過ぎたしわ寄せで翌年が無気力に。

無理はしないで休む時は休んだり、イベントにも出て仲間を見つけたり、SNSで発信してお客様とコミニケーションをとれば不安も軽くなったのではないかと思います。


3、 在庫

「たくさん売れる=たくさん在庫確保している」
このバランスが難しいです。
企業は売上の3倍の在庫を抱えています。
これを個人でやってしまいました。
3倍まではいかなくても2倍以上の在庫を常に確保していました。
私の場合は当時、たくさん色バリエーションをだしていて、それぞれの色でそれなりの在庫を抱えていました。

月平均100個売れていたので、200個以上生産可能な素材や半製品を常に抱えている。
ということは、例えば10000円で販売している商品の素材代4000円の2倍以上を常に確保し続けているので、大きく見ると利益も低くなります。


売れている時はずっとこのまま売れ続けると錯覚します。
似たような商品が安く出てそちらを選ばれてしまったり、突然飽きられたり、サイトや手作り品の注目度が薄くなったり、色々な要因で売れ行きがピタリと止まる可能性はあります。

私の場合は定番品在庫を多く抱えていて、途中で在庫を抱えすぎている恐怖感の方が強くなり、その後2年間は在庫をできるだけ少なくする方向に切り替えました。
あと1・2回イベントに出て旧素材の在庫はおしまいになれるぐらいまで少なくなれました。良かった…。


ーーー次に新作在庫。

新作をだして鮮度をもたせることは重要なのは実感しています。
でも新しい商品は売れてくれるか未知な商品でもあります。
新作を出してみたけれど、人気がなかった場合はそのまま死蔵在庫になる可能性も高いです。
新作を出し続けて家が死蔵在庫に溢れている、そんな作家さんも多いのではないでしょうか?


企業の場合は「投入商品」と同じぐらい「出口戦略」のセールや在庫について考えます。
でも手作りサイトだけに頼っていた私は、セールの場もなく、売れなかった在庫はそっとサヨナラしていました。(シーズン終わりには多少はしていましたが…)
出口を持たなかったのでシーズン商品の在庫調整が難しかったです。


趣味として副業的にするのであれば、在庫リスクを背負わずに楽しくできると思いますが、仕事にすると在庫にまつわるアレコレ、とても難易度高いです。

・その他反省点

最後にとても反省していることがあります。
SNSを疎かにしていたこと。

私が売れていたのはサイトを通じてなので、サイトがサイトのファンを育ててくれたのに便乗できていたのだと実感しています。
個人では発信を疎かにしていました。
サイトの価格付けとは違う価格設定にしたので、またイチからのスタートです。
あの頃、忙しくてもSNSでお客様に発信してればよかったな。と反省中です。

自分のこと、作っているもののこと、考えていること、発信しています。
Instagram・twittrフォローして下さったら嬉しいです。



ここからは実際の金額を記していきます。
プライベートな内容なので、秘密にしてくださる方のみ閲覧して下さい。
これまでの文章を裏付ける内容なので、目新しさはないので、あしからず。

続きをみるには

残り 660字 / 2画像

¥ 500

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?