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靴の木型製作には3Dモデリングが向いていると思う理由

突然のゴリゴリ系です…。
靴の木型を削るのは、木型にパテ盛ってヤスリで削るのが一般的だと思うのですが、3Dモデリングのほうが良くないかな?と最近思います。


個人的に木型作りには3Dモデリングが良いと思う理由を綴っていきます。


1,データで保存できる


パテを盛って削ると失敗すると元に戻れないですよね。
データだとすぐに元に戻すことができます。
またバージョンで管理できるので便利だし、オーダー靴などで木型種類をたくさん抱えるよりは、その度にプリントする方が場所も取らない。


2,拡大縮小が容易


トランスフォームでX,Y,Z軸サイズ指定できるので、サイズ展開や甲高、幅広など様々な足に対応できます。
モデル木型は男性では25cm、女性は23cmが標準ですが、このサイズ以外以外でも自分サイズに拡大縮小できるので自分で試作段階で木型を試すことができます。


3,両足をすぐ作ることができる

ミラーで片足のモデリングすると片方サイズもすぐ作る事ができます。
モデル木型片足だけでなく、両足でサンプルを試せるのは大きいと思います。



4、3Dプリンター・素材が激安!


3Dプリンターがどんどん安くなっています!
電子工作を厭わなければ1万円台、組み立てプリンターでも3万円台前半!
しかも押出素材(フィラメント)も1kgで千円台!
私が3Dプリンターを購入した1年前からもどんどん価格が下がっています。
これだけ安いと気軽に色々試してみることができますよね。



5、部屋が汚れない

パテを削ると粉塵が舞うので、周囲や服が粉塵だらけになります。
モデリングはデータ制作なので汚れずに清潔にモデル制作することができます。



その他

よく見かけるのが、「3Dプリンターで出力した靴型は生産には向かない」という文章なのですが、試作には十分活用できると思います。
試作を気軽にできることって重要ですよね。
3Dプリント時に密度と外側の厚みは指定できるので、試作や数足製造ぐらいの数値にはできそう。

またデータで靴プラ型を削ってくれる会社もあるので、完成したらそのままデータ入稿もできます。

今回オリジナルのインソールは3Dモデリングで制作したので、個人的に靴型制作に向いているソフトもそのうち紹介したいと思います。

ちなみに欠点は3Dプリント音がうるさいことと、時間がかかること。
それでも木型屋にだすことを考えると時間はかなり短縮されると思います。

スニーカーとかは既にモデリングで木型を削っているのかな?
どんどん便利な道具も出てきているので、活用してみると個人でも色々な靴が作れそうですね!





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