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伸びていく小規模ブランドとは?  (ブランドを作る思考法より)

25日にnoteイベント「ブランドを作る思考法」に参加しました。
詳細なレポートはたくさんの人があげてくれているので、私の投稿では「これからの小規模ブランドのあり方」を切り口にまとめます。

登壇者

渡邉康太郎さん
Takram パートナー/コンテクストデザイナー
慶應義塾大学SFC 特別招聘教授

山口義宏さん
インサイトフォース株式会社代表取締役


1, これからのブランド予測 

● ラグジュアリーブランド
細部を見せず、あまり発信をしないことで高級感を感じさせ距離感を保っていたのが、今後は発信をしていくことで親しみやすさも付加していく。
一方でそのブランドのコアしか見られない特別なコトも用意しておくことで、高級感を維持。
象徴的な顧客像(セレブなど)をイメージさせつつ、商品をマスに売る戦略。

● ハイエンドブランド
小規模〜中規模の企業。
これから規模が拡大していく。

● 中間価格帯ブランド
どんどんシュリンクしていく。

● インフラ系SPAブランド
ますます低価格、高品質へ。
品質だけではハイエンドブランドと変わらないレベルに。


2, これからはハイエンドブランドが拡大

これからは中間価格帯ブランドが厳しくなり、共感できる小規模〜中規模のハイエンドブランドが伸びていく。
消費者は安いモノばかり買うのではなく、見極めた良いものにはお金を払う。
価値に見合わないと判断された商品は淘汰されていく。



3、 伸びていく小規模ブランドとは?

・ 大手の発想では作ることのできない尖った・こだわり商品

・ ストーリーがあることは大前提
商品機能とストーリーが直結している。
 Feel First Learn Later
まずは見て触って、感じて好きになる。
次に背景を学んで、さらに好きになる。
体験をしてもらって、その後にストーリーに触れてさらに好きになる。
モノの魅力、学ぶべき背景どちらもある。

・ 人格化
企業文化・広告・商品に個性がある。

・ 消費者とのつながり
身近・共感・弱みも見せる発信
ブランドと消費者が生活の中でどういう体験で関係性を結ぶのか構築

・ 価格は高額
インフラ系ブランドが規模で価格を抑えているので、小規模企業の物作りは高額にならざるを得ない。

*この小規模ブランドが高額にならざるを得ないことについては、少し前のnoteに書きました。



4. 発信について

・ そのプロダクトが連れて行く理想の景色を語る

・ 語らなすぎ・語りすぎに注意する
 楽しく誤読できる余白、幹は用意、葉は自由に想像してもらうイメージ。
 舞台裏が読み手不在なものは不要。

・  独自の経験を語る
 他の人がやっていなさそうな、人とは違う経験。
 自分たちしか知りえないこと。
 独自の経験でニーズと擦り合っていること

・ その他
 カルチャー作り・土壌作り
 思想の体現
 経済的合理性のない事をやり続けることがブランディングになる




個人・小規模ブランドのめざすポジション

* ここからは私の感想です。
吹けば飛ぶ様な個人・小規模でモノ作りをしていると、大手SPAの高品質、低価格商品に不安になります。
大手SPAに足並みを揃える価格設定は無理だし、低価格を頑張って売上が上がっても利益バランスは崩れます。

個人や小規模事業者はハイエンドブランドのポジションを狙うしか生き残れないのだと改めて感じました。

自身が持っている拘りのスキル・ブランドの独自性を見極めて、そこを際立たせてブランドを構築、発信していくことが大事な時代に移っていく。
これはフリーランスや小規模事業主に限ったことではなく、会社員でも企業が長期雇用が難しくなった今、長く働いていく為に重要なことではないでしょうか?

まずは自分がもっている「独自性」に向き合って、商品構成・発信について考えてみようと思います。

貴重なお話ありがとうございました!



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