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ストーリーは商品から

この週末はハンドメイドフェス(通称HMJフェス)に出展していました。
イベントは事前の在庫作りや用意が大変だけど、出てよかった!といつも思います。

以前にご購入くださったお客様が「使っているよ」としっくり馴染んだバッグやヘアゴムを見せに来てくださったり、数年ぶりのお客さんが訪ねて来て下さったり、たくさんのお客様とお話できたことが嬉しかったです。


デザイナーから作家になり、モノ作りも気がついたら15年目。

人に話すとオカルトみたいに取られるかもしれないけれど、確信に近いぐらいに信じていることがあります。
「作り手が込めた想いは伝えなくても
商品を使用している過程でお客さんに伝わる」
ということ。


これはシューズデザイナーの時に、ネットの商品レビューを見ていつも不思議に思っていたのですが、かなりの精度で自分が「こういう風に作りたい」という想いをお客さんはキャッチしてくれるのですね。

私が長らく担当していたのは百貨店や小売店の平場に並ぶブランド。
デザイナーブランドでもなく、お金をかけてきれいに作られたブランドカタログもない。
「履きやすい靴」の為に色々な細かなこだわりは詰めていたけど、伝える手段はないのにお客さんは感じてくれる。

もちろん全員ではないけれど、中には自分の想いをそのまま文章にしたようなびっくりするようなレビューがあって、それが商品企画時代の私のモチベーションでした。

今回も直接お客さんとお話する機会がもらえて、ちゃんと伝わっているなぁ、と嬉しくなりました。


◇◇◇


最近はストーリーが大切!モノとコトの連動!とよく耳にするのですが、実際にはよっぽど興味がないとストーリーまで辿り着かないよね、とも思うのです。
もちろん、背景やストーリーはとても大事だけど、それを伝える以前にお客様が商品に何かを感じないと始まらないのではないかな。
まずは商品やサービスに「何か」を感じた上でストーリーにたどり着いて、感じた「何か」と一致するようなストーリーに共感する、という順序。
とにかく商品がまず大事!と思うのです。


お金をかけてプロにステキなストーリーを仕立ててもらい、商品にストーリーカタログを添付して売上が伸びても、商品自体に何も感じなかったらブランドは長続きはしない。
なぜなら、大半のブランドやお店の売上はリピーターさん達によって支えられているから。
初めて購入してもらい、何かを感じて、次に購入して背景を知って、もっと欲しくなって…
この循環がないと、新しいお客さんを延々と開拓し続け、そのうちお金も気持ちも尽きてしまう。



こんな風に使って欲しい、こんな風に思ってもらえたら嬉しいな、メッセージを託すような気持ちでこれからも物作りをしたいな、そんなこと改めて感じています。
そして自分がどういう方向に物作りをしていきたいのか、作り手として自分の中の芯をもう少し深く見つめないといけないなぁ。

「作り手がどれだけ商品に向き合っているのか」そこが全てで、上辺だけのストーリーを添付しても意味はないのではないかな。
そんなこと改めて感じた出店でした。

もっと直接お客さんと話できる機会を作れるようにイベント出店頑張らないとっ!


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ミヤジマ リカ

インソールとバッグ・革小物企画販売、時に製造もしています。 シューズメーカー企画・インソール製造販売を経て10年間シューズデザイナーに従事。 使いやすさ(機能とデザイン)に拘って物作りを物作りをしています。 web : https://www.ricca-tokyo.com/

商品企画

商品を企画についてなど、物作りにまつわることを綴っています。
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