「アニメ」を選んだ理由 アニメ★大革命〜アニメビジネス戦略〜第四回目

高校のときにデザイン史で『産業革命』を学んでからと言うもの、私はそのくらいインパクトのある出来事を求めていたように思います。

■2008年、iPhone日本初上陸
「アニメ」を選ぶきっかけは2つありました。
その1つは「iPhone」
当時、デザインの専門学校に通っていたので、周りは皆、新しいものに敏感でした。
とりわけ、シンプルな中に機能性が隠されているデザインには当時の流行でもあり、iPhoneはデザインを学ぶ学生にとって瞬く間に憧れのものになりました。
と言いながら、私はあまり興味が無く、特段「欲しい」とも思っていませんでした。
ある日、1人の外国人留学生の生徒がiPhoneを購入したそうで、学校に持って来ました。
席が近かったので、私も見せてもらいました。
手に持った瞬間、私の頭の中になんの迷いもなくポンッと言葉が浮かんできました。
「これはテレビだ」
手に持ったそれは、小さな小型TVでした。
すかさず、「これって、外国にいる人とも連絡取れるの?家族と連絡取れる?」と聞きました。
「PCみたいなものだから、普通に取れるよ」
(当時はまだアプリ等は普及しておらず、ただyahooメールやgmailなどで連絡を取ることが可能でした。)
なるほど。
この小型TVは凄いことに海外にも通じているのか。
iPhoneにのって、映像が世界にも当たり前に出て行くんだな
「これからの時代は映像だ」
そう確信した瞬間でした。
ただ、まだこの時はぼんやり「映像」という文字が頭にあっただけで、そこまで深くは考えていませんでした。

■2009年、『新エヴァンゲリオン 破』上映
iPhone販売から1年後の2009年、『エヴァンゲリオン 破』が上映されました。
当時バイトしていたところの人がエヴァ好きが多く、7人くらいで4回くらい破を見に行きました。
気付けば、東京の街はどこもかしこも、エヴァ一色でした。
まさに「社会現象」そのものでした。
ふと、高校の時に学んだ「産業革命」の文字が頭に浮かんできました。
フランスの景色を芸術家の活動によって変えた産業革命以降の流れ。
それはもしかすると、このエヴァンゲリオンの現象なのかもしれない。
第二次産業革命が工業機械なのであれば、現代の産業革命は「映像」なのではないか。
そこで、2008年に出たiPhoneがリンクします。
1年経っていたけど、私の周りはiPhoneに変えている人はほとんどいませんでした。
今では信じられないけど、スマホが出た当時「自分はガラケーしか使わない」と言い張る人は多くいました笑

「iPhone」と「映像」、そして「アニメ」
目の前にあるエヴァンゲリオンの社会現象

ほんの少しだけ私の中に「アニメ」という3文字が浮かび上がって来ていました。

でも、この時はまだ行動には移しませんでした。
理由は2つ。

①アニメ業界はブラックという印象
②外国に行きたい想いが強かった

特に②は小さい頃からの夢で、どうしても叶えたいものでした。
ただ、行動できなかったいくつかの理由の1つに、これといって外国に行く理由もありませんでした笑
「外国に行きたい」という漠然とした夢はあるけど、「理由」がまったく見当たらなかったです。
なので、行動には移せませんでした。

でも、この「外国に行きたい」と言う気持ちが、アニメを選択する最大のきっかけになりました。

次回は「アニメ」を選んだ最大の理由、そして「アニメ業界はブラック」という想いを払拭した出来事や考え方を投稿します!

今回もご覧いただきありがとうございました!

◆プロフィール
1988年宮崎生まれ
武蔵野美術大学卒業
シンエイ動画株式会社退職後、ドイツへ移住。
2020年、帰国。
2021年、株式会社RICE FIELD設立。
iPadでのアニメ指導!『みやざきアニメ塾』開講中!
その他、TVCM、MV、メディア出演など多方面で活躍しています。
HP https://ricefield-anime.info

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