見出し画像

スピラの世界に行ってきた(FFX歌舞伎感想)

3月26日(土)
FFX歌舞伎堪能してきました!
最高かよ。

記事とか書いたことないですが備忘録として残します。

歌舞伎の内容はもちろん、FF10のストーリーもがんがんネタバレしながらいきますので初見で行きたい方はご注意下さいね

僕はYoutubeの公式が出している宣伝も全部見ないでいきました。
だって感動するの分かっているもの。


ではスタートです。



・ステアラ

ステアラ初めていきましたがよかった!
客席回ると聞いていて乗り物酔いしやすい自分はかなり不安でしたが
全く問題なかったです。
座席が4列目の中央という神席だったからかもしれませんが。全く酔わなかったです。後ろの方はどうかな・・・高さがある分揺れるかもしれませんね。

でもこの要所要所で動く座席が旅をしているユウナ一行を演出していたり4か所も正面があるから舞台転換がすぐできて色々な場面をテンポよく
進めることができるから間延びせず全く飽きませんでした。
こんないい舞台がこのFFでラストなの勿体ないなぁ。


・セリフの忠実度がやばい

これゲームやりこんでないと書けない脚本ですよ。

当方、17歳の時にオリジナルに出会いプレイ済み。
その後インターナショナルはもちろんやりました。
PS3で出た時も、PS4で出た時もやりました。
Youtubeでのまとめ動画も見ています。
好きなセリフありますよ。思い出のセリフありますよ。
言ってほしいセリフ全部言ってくれた気がします。
舞台として人間が演じることによって合わないかな、という部分を不安に思っていましたが杞憂でした。
あのセリフもこのセリフもこんな見事に再現してくれるなんて。

やっぱりアーロンかな~。
ユウナレスカとの闘いで「さぁ、どうする!!」
というあの迫力!生で聞けてよかった。鳥肌もんでした。

外見も見事に作りこんでいてすごかったんですが、演者さんのオーラがすごすぎて演者さんが醸し出す格式と、ゲームならではのちょっと浮いたセリフが合わないかなー、という部分もありましたがそこは脳内補完(変換?)で完璧です。


・ユウナがやばい

ユウナがそこにいる!!!!!
所作が完璧ユウナなのよ。まじ。
可愛い。
ティーダが気になるのか、みたいなことをルール―に言われたときの
焦っているというか必死に隠しているあの感じ。
むちゃくちゃ可愛い。
これ男性って嘘ですよね。恋しちゃいそうだよ。

あ、一瞬関西弁出てた。この日のユウナ。
アーロンに「教えて『くだ』さい」
むっちゃ関西弁。
可愛かった。


・中心になっている人物以外も見逃すな!!

ゲームだと話の中心の人物たちだけクローズアップされますよね。
ですがここはスピラでみんな生きている。
ユウナが喋っているところで他の人たちは時が止まったように魂が抜けたかのように止まっているわけじゃありません。
歩いている途中もお互いペアになってなにか雑談しているのさすがだなと思いました。(キマリは基本黙っている)

一番良かったのはシーモアの館でユウナティーダたちが喋っている間に
リュックとワッカが果物を取り合いしている所です。
この時ワッカはまだリュックのこと嫌いなのでリンゴとかみかんとかあげようとせずに、丸ごとパイナップルを「これならやるよ、かじりつけ」と言わんとばかりに差し出す。それを嫌な顔して断るリュック。

とかこんなことされたらユウナたちの会話が入ってきません!!!
なんの話してたかな、まじで・・・。


・キマリは前半は空気。後半は仲間としてそこにいた。

ゲームしている人は分かりますよね。キマリの空気感。
前半まさにそれでしたが、やはりガガゼトにくると違いますね。
キマリかっこいいじゃん・・・・・・。
今度ゲームをプレイするときはちゃんと使ってあげようと思いました。


・リュックも良き

立ち振る舞いとかも完璧に再現されていたリュック。ポジション的に賑やか担当なのでかっこいい戦闘とかそんなになかった。

が、存在感ばっちりでした。

前半の中盤だったか終盤だったか。
パーティーみんなが戦闘するとき他のみんなはかっこいい技を出していくなか「リュックはメガポーションいる?」とか言って回復していくの流石でした。本当にゲームやりこんで脚本書いたんだな~と感動でした。
ここではまだワッカと仲悪いから雑に回復してたのもよかった。

あと最後の召喚獣バトルでイクシオンとの戦闘で、「雷苦手なくせになぜイクシオンの相手はリュックなんだ」と思いませんでしたね、そういえば。
「イクシオンとリュック!最高の組み合わせだ!」と思いましたよ。
あのゴキブリのような動きはさすがに現実では無理だったけど、そんなんしなくていいという動きで表現していましたね。ゲームは2次元ならでは、歌舞伎では3次元ならではの表現でした。
最後の緊迫したシーンで和ませてくれるリュック。さすが賑やか担当です。

あ、忘れてた。どっかでリュックが「アルベド回復薬いる?」って言ってくれたのよかった。相変わらずワッカには冷たかったけど、ワッカが「いいよ、ユウナにケアルしてもらうか」とか言っててさらによかった。

FF未経験者には微塵も伝わらないこのセリフ。

好きです。


・異界の演出が完璧すぎた

今回の舞台装置と異界の相性が良すぎました。
霧のスクリーンに映しだされるチャップ。
霧だから揺れる揺れる。解像度もよくない。そしてでかい。

そこがよかった。

ゲームはゲームならではの演出。
歌舞伎は現実ならきっとこうだろうな、と思わせてくれる演出でした。
短い時間だったのがもったいなかったけどそこまで尺取る場面でもないのでよし。



・祈りの歌

祈りの歌のメロが少し変わってたりしたけど生和楽器での祈りの歌よかった。
あとどこかで歌詞を並べ替えて意味が分かるように歌ってくれたのもよかった!
いーのーれーよー
えーぼーんーじゅー
ゆーめーみーよー
いーのーりーごー
これ本編でも入れてほしかったなぁ。

というか改めてこの歌の凄さに感動。
歌詞を並べ替えただけで意味を含めた怪しさを表現する。

植松さん最高。


・ジェクト戦について

思い入れが強いジェクト戦。強すぎたんです。
何回もプレイして内容が分かっていてもテンションが爆上がりするジェクト戦。

ジェクト、巨大化してほしかった。
あと Other World 流して欲しかった。

ここまでにちょこちょこ使われてきてたので
「乱用してるな~」「最後のジェクト戦の時の盛り上がり大丈夫か~」
とか思ってましたがこれはプレイしたことあるからですかね。

歌舞伎としてはああいう流れは鉄板なのかな?ゲーム未プレイの人はきっとよかったのでしょう。
やりこんでいるからこそ不満の残った演出でした。


あと子ティーダがでてきたのもよくわからん。。。解説求む。


(3月28日追記)
とか言ってたらTwitterで解説してくれました!!ありがとうございます!!
ゲーム再現が頭の中にあったのでティーダ視点でしか見れてませんでしたが
ジェクトの内面描写だったとは・・・言われて初めて納得です。
だからOtherWorldも流れないし別れた当時の7歳ティーダ出てくるし
ジェクトどんどん苦しそうだし、と言うことだったんですね。
シンとなっていくにつれ息子を傷つけてしまいそうになる苦しみと葛藤しつつも息子に止めてもらう。ゲームでもそうでしたが「もう声は届かない」ですもんね。

ううっ。思い出したら泣きそうになる。
むちゃくちゃいい演出じゃないですか・・・。
気づかせてくれて本当にありがとうございます!!!


・飛空艇上空でのラストシーンはあれが限界か・・・!

FFXで一番涙するシーン。
ティーダに抱きつこうとするユウナと支えようとするティーダ。
叶わず地面に倒れるユウナ。シーン遠目に代わってシルエットティーダから幻光虫がのぼっていく。
飛空艇に横たわるユウナの顔のアップ。そこをすり抜ける幻光虫。ハッとするユウナ。

うーん!!!!!この感動は歌舞伎でFFXを初体験する人には伝わらない!!!!!!なんで素直に抱きつかないのよ!!とか思っているでしょう。

きっとここの演出は何度も議論されたことでしょう。

しかし、ティーダが3D映像とかでもない限りあれは無理だ。

脳内変換で泣いたから大丈夫なんだけど、うーん!!!
惜しむべし!!


・フィナーレ

ユウナのセリフ
「思い出してあげて下さい」
から「素敵だね」で始まるエンディング。

ゲームもよかったけど舞台もよかった。

寂しい気持ちがカーテンコールで温かい感動の気持ちで終われました。

あ~本当によかった。



・あとがき

本当にただのメモに近い読み物として整理されていない文章ですが最後まで読んでいただけた人いましたらありがとうございます。

一緒に円盤化をお祈りしましょう。

いーえーゆーいー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?