「うっそーっ！いつの間にか3体増えてるやん。」
9Sと2BとA2、シオンのデザイン画を渡した時の駿の第一声がこれだった。
「うん、もともとMMDも踊らせようと思ってたからね。」
「確かに栞のMMDはコンビネーションダンスが多かったもんなぁ。」
「せやねん、シオンに踊らせてたら、いても立ってもおられへんようになってん。」
「そうか、うちがビワちゃんでファッションショーみたいな事をやってるうちに、人数を揃えとうなったんと同じ理屈やな。」
「うん、ちゃんとステージのモデルも作って、照明も考えて動画にしようと思って。」
「時々、うちのファッションショーに友情出演してくれへん？それが条件。」
「ええよ、うちもこの子たちがランウェイを歩くところ見てみたいわ。」

駿に衣装を作ってもらってる間に小道具の刀を作った。
どうしてもダンスに剣舞を取り入れたいから。
この子たちの手は、指まで正確に動かせるけど握力はそれほど無いので、できるだけ軽く作らんとあかん。
ハガキに使われてる材質の紙を使おうと思う。
仕上がりは塗装の腕の見せどころ。
紙をいかに金属らしく、紐らしく見せるか、腕がなるわぁ。