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はじめての投稿

はじめまして、らっくすとーんと申します。
何にも上手い掴みを思いつくことができなかったので、早速自己紹介をはじめていこうと思います。

らっくすとーんとは何者なのか。

わたしはどこかの片田舎で細々と暮らしている医学生の端くれです。
今4年生なので、医者か高校生で言えば医者の方が近い、ただ医学にちょっと明るい大学生です。
この名前の由来ですが、詳しいところまで話してしまうとバリバリに身元が特定されそうなので(今住んでいる県特有の事情があるので)、あまりはっきりは言えませんが、入学したてで新歓を受けた時の豪運エピソードから、先輩方にもらったあだ名をもじったものです。
3年前はこんなあだ名をつけられるレベルでツイていたはずなのですが、今は麻雀をさせれば、
「立直をしてもアガれず流局」
「追っかけ立直をしたら相手が即座にツモるor一発で当たり牌を掴む」
「満貫聴牌で押したら跳満に放銃」
「焼き鳥・地蔵ラスはザラ」
「20回に1回くらいしか裏ドラ乗らない」
など脅威的な不ヅキに見舞われています。運って使いどきが大事ですよね。

noteを始めた理由は、「ものを書くことがすきだから」です。シンプルでしょ。
もともと文章を書くことはさほど苦痛ではない性格でした。わたしの出身高校は、卒業要件に2万字近い卒論というなかなかハードな通過儀礼を課すところだったので、そのおかげで長い文章を書くことへの抵抗感もありません。
「苦痛でない」が「好き」になるキッカケは医学部での勉強でした。
受験ではあれだけ数学だの物理だのやらせるくせに、医学部に入ってからの勉強は、暗記、暗記、アンド暗記です。まあしょうがないことなんです。既に誰かが命名した筋肉や骨の名称に論理とかあんまりありませんし。
論理の介在の余地がある科目もなくはないですが、それでも最終的には暗記に帰着します。
最初のうちは、生命の神秘にあてられたような気分で勉強にも精が出ましたが、全て暗記に帰着することに気付いて、勉強、というか暗記にに半ば飽きてしまいました。
あ、もちろん今でも最低限の勉強はしてますよ。

自分に向いているのは、「思考のハードパンチャー」として振る舞いなのです。
暗記は苦手ではないですがいたく体力を消耗するのであまり好きではありませんし、暗算とかフリースタイルみたいな思考のフットワークの軽さが求められる領域は好きでもないし苦手です。
そんなわたしが比較的得意で好きなのが、「必死で頭の中でこねくり回して考えついたことを表現する」ことです。普段の勉強でこれがあんまりできないので、この場を借りてストレスを発散してやろうという魂胆です。

ももクロとらっくすとーん

わたしの趣味はさほど多くありません。ももクロ麻雀これだけです。
わたしのアカウントのツイートにはここ最近麻雀の話題ばかり並んでおり、モノノフのフォロワーの皆様にはさぞ訝しまれていることと思いますし、中には
「あいつモノノフを騙って俺たちを騙そうとしてるぞ。そろそろ焼き討ちにするか…」
などと思われる方もいるかもしれませんので、ここで「わたしだって立派なモノノフなんだぞ」というのを示したいと思います(笑)。

ももクロとの出会いは中学2年生の時でした。もうその頃には、ももクロは悲願の国立競技場ライブを成し遂げ、日本を代表するアイドルの一角を示す存在でした。それほどに大きな存在ですから、沼にハマる前から名前と、ももクロを象徴するZのポーズくらいは知ってました。
比較的「マセガキ」という言葉が似つかわしい当時のわたしは、オリラジの中田敦彦の語りが好きで、YouTubeにある転載動画を一通り漁っていました。そんな中で出くわしたのが、「モノノフであるあっちゃんが相方の藤森慎吾と一緒に怪盗少女の振りコピをする」という内容の動画でした。その前から、学校の文化祭で吹奏楽部が怪盗少女を演奏してるのを見ていて曲もなんとなく知ってました。そしてあるひとつの好奇心が湧いてきたのです。
「こんな大の大人が夢中で踊る怪盗少女の本物が見たい」

そして、恐らく多くのモノノフが最初に通ったであろう道を、わたしも通ることになるのです。
動画を見た最初の感想はこうでした。
「まず6人全員可愛いし、それだけでは説明できない、クセになる何かがある」
特に青色の子、あかりんには目を惹かれました。


でも調べると悲しき哉、もうその頃彼女はももクロからいなくなってたというじゃありませんか。
でももう1人、この子は特に可愛いと思う子がいました。黄色の衣装を身に纏ったツインテールの女の子です。この子、玉井詩織さんがわたしの今にも続くももクロの推しです。


そこからはもう何かに憑かれたように、ももクロのpvを漁り、新たな曲と出くわすたびにスマホの画面から強い引力に似た何かを感じ、いつの間にか立派なモノノフになっていました。
特に最初の頃そそられたのは、Z伝説でした。分かりやすい可愛さに振った衣装とはとても言い難い、戦隊モノをモチーフにした衣装が逆に世界観の濃さを見せつけられているようでグッときました。歌詞も「全力」が売りのももクロらしくて、5人のエールは思春期真っ只中のらっくすとーんの心にとても沁みました。

当時は欅坂46など坂系のグループが台頭する以前で、周りにアイドルオタクは少なく、最初の1、2年はすごく肩身の狭い思いをしました。
しかし、段々と「アイドル」という趣味が認められるようになり、熱の入り方もより強くなりました。

stay goldがくれたもの

実は高校2年生の頃から2年ほど、別のアイドルグループに気が向いててあまりももクロに目線がいかなかった時があります。あの、あそこです。イナイレのエンディングテーマの常連で、あーりんを凌駕するぶりっ子ぶりを炸裂させてたツインテールのいたグループです。

ちょうど杏果が脱退したくらいの頃で、その失意によるものもあったのかもしれません。
しおりん推しでも、杏果の歌声は大変魅せられており、彼女はももクロに不可欠なものだと思っていたので。
ただ、大学1年目の冬、再び転機が訪れます。

“stay gold”との出会いです。


当時、所属している部活動で大きな人間関係の問題が発生し、部内に明確な対立の構図ができあがり、同期の大量退部の危機も同時に訪れ、部内には重たい空気が流れていました。
そんな中でわたしは少数派の肩を持ってしまいました。もちろん多数派からの反発は非常に厳しいものがありました。そんな中で出会ったのが、リリースされたてほやほやのこの曲でした。

「昨日の仲間が敵に変わる nowadays  見極めるには痛みが伴うんだ fate」

「stay gold 君は間違ってなんかない 乱れたこの時代生きろ 生きろ」

「stay gold 君を諦めるんじゃない 微かに残った希望 今解き放とう」


こんなにストレートで、オタクの心を強く前へ突き動かす歌詞って他にあります?
それまでどこかに眠っていた、モノノフとしての自分が完全に目覚めるのを感じました。
そうだ、わたしはいつだってももクロの存在や楽曲という名のエールに背中を押されてきた。
杏果がいないのは確かに少し悲しいことだけれど、4人のももクロもまたこんなに熱くなれるエールを送ってくれる、最高に尊い存在じゃないか。

この曲のおかげでわたしは失意の底から這い上がり、同期との和解にも漕ぎ着けることができました。それだけでなく、モノノフとしてのらっくすとーんが完全復活を遂げました。

忘れ物を取り戻すかのように、4人になってからの活動の様子をYouTubeで見るのもうとにかく捗りました。
時を同じくして新型コロナウイルスが日本でも猛威をふるい始め、幸か不幸か、自宅に籠りヲタ活に励むことがむしろ推奨されるかのような空気ができつつありました。
その空気感はわたしを再びももクロの沼に突き落とす雰囲気としてまさに絶好。
以前よりもさらに熱をもってももクロへとのめり込んでいきました。

コロナもそうですが、一人暮らしの大学生となって親からある程度自立し、財布管理に自分の裁量を置けるようになったのも大きいと思います。
一人暮らしだからこそ、大した勇気や覚悟なしに、軽率にANGEL EYES(ももクロのファンクラブの名称)に会員登録するというかねてよりの夢も叶いました。

人は変わるもの

ファンになりたての頃は思春期真っ只中、まさしく「厨二病」な時期の青臭いガキでしたが、この頃はもうそろそろ成人といったタイミングでした。
すると、やはり同じアイドルグループを推していても曲の好みは全く違うようになりました。

以前、B○rryz工房にうつつを抜かす前までは、とにかく「わかりやすくテンションの上がる曲」「歌い手の感情が比較的露骨に歌詞に表れている曲」が好きでした。
前者の例は、DNA狂詩曲ピンキージョーンズサラバ境界のペンデュラムwe are born灰とダイアモンドなどが該当すると思います。聞いていると自ずと鳥肌が立って、アドレナリンが湧き上がるような曲が大好物でしたし、今もその好みはそんなに変わっていません。
後者の例は、走れ白い風ももいろパンチミライボウルなんかが該当すると思います。要は割とテンプレな恋愛ソングですね。
リアルでも恋をして(そしてそのたびに派手に玉砕して)いる中でこういう曲は聞いていると基本的にテンションも上がるので、前者に包含されるのかもしれません。

ところが大人になってからは、今までさほど良いと思えなかった曲の良さに気づくことができました。

その好例が「ザ・ゴールデン・ヒストリー」のカップリング曲たちです。
DECORATION伸ルカ反ルカといったまさに「露骨にテンションの上がる曲」ばかりがそれまでの好みでしたが、Hanabiの、切なさの中に静かな情熱がこもっている曲調や歌詞に魅入られ、またゴルヒスに込められた、現代社会の荒波の中で忘れられがちな感情を手放しで楽しめるようになりました。
大人になればなるほど、穏やかさとか純粋な楽しさがいかに尊いか気付かされるもんですね。いやまだ20代前半なんですけど。

つい最近リリースされた6thアルバム『祝典』の楽曲もまた然りです。
MYSTERIONダンシングタンク♡は聴くだけでテンションが上がるうえに、めちゃくちゃ中毒性のある「わかりやすくテンションの上がる曲」だと思います。
現にわたしは見事に沼にハマり、毎日2,3回はこれらの曲を聴いています。

脱線しますけど、ダンシングタンク♡の4人の口上、言葉の選び方も歌い方も秀逸にそれぞれが14年かけて作り上げた個性が表出されてて、聴いてて情緒バグりません?
いい意味で全く加工されていない感がとても素晴らしいと思います。

昔のわたしがもし2022年を生きていたとしたら、これらの楽曲にばかり気を取られていたことでしょう。
大人になったからこそ、ショービズなんとなく最低な日々HAND孤独の中で鳴るBeatっ!といった落ち着いた雰囲気で喜怒哀楽、そして大人びた葛藤や絶望、執着、そして希望を歌う曲の良さがわかるんじゃないかなと思います。

最近始まった夏菜子ちゃん主演の土ドラ『僕の大好きな妻!』を見ているとよりそれが実感できます。
モノノフの皆さんには説明するまでもないことでしょうが、モノノフじゃない皆さんにも読んでいただけていると信じて、ちょっとだけこの作品について説明します。
このドラマは、夏菜子ちゃん演じる知花という漫画アシスタントの青年と結婚するところから物語が始まるのですが、徐々に悟が違和感を覚え始め、そして知花が発達障害であるということが判明する…といったものです(うまく説明できてますかね?)
基本は夫婦の穏やかな生活を描いたラブストーリーなのですが、それでも扱っているのは「障害」なので、見ていて時折胸が苦しくなるような場面に出くわします。
これを書いている時点では2話まで終わっているのですが、発達障害だとわかるまでの違和感が膨らんでいく流れは見ていてかなり辛いものがありました。
穏やかな空気の中で、時折視聴者の心のミゾオチを抉ってくる1時間の終わりに、EDとしてなんとなく最低な日々が流れるわけです。

「なんとなく最低な日々 それでも光を探している」

「どんな顔をすればいいか分からなくなっていくよ」

「今を手繰り寄せることが難しい時代さ」

「今は2022年 目眩く渦の中 見えてたものが見えなくなっちゃったときは
みんなの街に背を向けて 誰のためでもないモンタージュを こしらえてやればいい」

主題歌ですから知花や悟の感情が反映されているのはある意味自明なのですが、この曲が次々と試練が待ち受けている2人の生活に秘められた一縷の光を象徴している気がして、我々の心の救いにもなっていると思います。

話が逸れに逸れましたね。
とにもかくにも、2010年代前半アイドル戦国時代の覇者候補として挙げられたももクロは成長し、アイドルというよりかは立派なアーティストとしてのエンターテイメントが持ち味のグループになりました。
そしてわたしもまた、同じ時間軸の中で思春期を駆け抜けて大人に近づきました。
ももクロが変わる分、わたしもまた変わることで、ひょっとしたらそうでない人たちに比べるとエクストラの楽しみ方があるのかもしれません。


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