学園祭のSNS運用について

こんばんは。KKです。私はある大学文化祭実行委員で広報局の仕事に携わっています。広報局ではPRとチームという学園祭の認知度を上げることを目的に活動しているチームのチーフを務めています。自分の立場上、学園祭のSNS、特にInstagramをどのように用いることで学園祭の認知度を効率的に上げることができるのかを考えて経験があります。そこで僕の考えをこのnoteを通して発信します。私のこのラボでの作品は学園祭Instagramに投稿予定なので、今後のラボ生が似たようなプロジェクトを行う際に参考になればいいと思います。

目次

  • 基本方針

  • ストーリー

  • フィード投稿

  • Reel

  • ハイライト


基本方針

  •  まずは基本方針について説明します。学園祭のInstagramはリーチを強制的に得ることができます。というのも、学園祭に参加する団体や来場予定のお客さんはInstagramをみて学園祭の企画への参加方法や学園祭のコンテンツを確認する必要があるからです。HPにも情報は載っているものの、2022年では一般的にHPよりもInstagramのほうが視覚的に情報を得ることができ便利なので、Instagramから情報を確認する人が多い傾向になっています。
     しかし、学園祭のInstagram運用を通して本当にやりたいことはもともと興味がある人へ投稿を届けることではなく、(もともと興味がある人はどんなにクオリティが低いアカウント、投稿でも見てくれるので)興味があまりなかった人に情報を届け、学園祭への参加を誘導することです。
     よって、学園祭のInstagram運用の目的はもともと興味がある人(今後は固定FW※フォロワーと呼びます。)のエンゲージを高くすることで外ブリーチを伸ばすことにあります。
     この目的から学園祭のInstagram運用でもとめられることは、固定FWのエンゲージメントを高めること、外部ユーザーが学園祭の企画に参加したい・学園祭に来てみたいと思わせることの2つだと考えています。
     この2つの施策を具体的に考えてみます。
     固定FWのエンゲージメントを高める

  • 同じ団体のメンバーにシェアできるような導線をこちらから提示する

→学園祭は企画に参加してくれる団体によって成り立っています。団体の中の誰かが他の人にシェアして初めて団体の中で学園祭に参加するかどうかを検討し始めます。そのはじめの段階の導線をフィード投稿で視覚的に誘導することでシェア数が増える(=学園祭に参加する団体数を増加させる)し、シェア数が増えることでInstagramのアルゴリズム的におすすめ欄にでてきやすくなり外部リーチ数が高まります(=学園祭の来客者・参加団体が増える)

  • エンゲージメントを高める(いいねボタン、保存ボタン)ことの重要性を説明する

→Instagramのアルゴリズム的にエンゲージメント、特に保存率を高めることが重要だとされています。(=エンゲージメントが高くなるほどおすすめ欄にでてきやすくなり外部リーチ数が高まります)こちらから保存をする理由とやり方をフィード投稿などで説明することで保存数の増加が期待でき、その結果全体的なリーチが高まります(=学園祭の来客者・参加団体が増える)例えば、学園祭の企画には参加の期限などがあるので、「期限を忘れないように保存してね、Instagramの保存はフォルダをつくることができるから青山祭用のフォルダを作って期限を忘れないようにしよう」などの文言を添えることで保存数の増加が見込めます。

  • ストーリー閲覧者の意見を求める

→エンゲージメントは投稿だけでなく、ストーリー経由でも得ることができます。具体的にはアンケートボタンの設置、質問箱の設置、リアクションボタンへの誘導、DMへの誘導です。アンケートボタンは新規のフィード投稿をシェアしたときにこの投稿を見た?とアンケートをとることでエンゲージメントの増加、新規投稿のリーチの増加を見込めます。また、企画の参加募集をしたときに迷っている人を聞いてその人と直接DMでやり取りをすることでエンゲージメントの増加と参加団体数の増加が見込まれます。質問箱では企画に対しての要望・質問をもらうことでエンゲージメントの増加だけでなく、企画そのもののクオリティを高めることができるかもしれません。

 外部ユーザーが学園祭の企画に参加したい・学園祭に来てみたいと思わせる

  • トンマナを決める(色・フォントなど)

→FW外の人が学園祭のInstagramを目にした時、アカウントをフォローするかどうか、学園祭に参加するかどうかはInstagramの見た目がよいかどうかに左右されると言っても過言ではありません。ではどのようにすればInstagramの見た目がよくなるのか。それはトンマナを決めることです。具体的にはどのような色合い、フォントでサムネイルをつくるのかを決めるのです。Instagramの投稿のサムネイルはそれぞれのチームがつくるのではなく、一つのチームが管轄するほうが統一感を出すことができ、外部の人から見て魅力的なアカウント、学園祭という印象をつける事ができると思います。

  • サムネイルが見やすい

  • サムネイルのワードをわかりやすくする

→どんなに外部の人にInstagramの投稿を届けたとしてもその投稿に興味をもってもらえなければ意味がありません。おすすめに出てきた投稿に興味を持つかどうかを決めるのはサムネイルのクオリティです。文字が大きくてみやすいか、そもそもわかりやすいワードを使っているのか、学園祭のことを全く知らない人でも興味をそそるようなキャッチーなワードを使っているのか、サムネイルの文字を引き立たせるようなデザインになっているのかが重要です。サムネイルのクオリティをあげることでフォローしていなかった外部の人がエンゲージメントを高めてくれたりシェアすることで相乗的にリーチ数を伸ばすことができます(=学園祭の来客者・参加団体が増える)

ストーリー

ストーリーの投稿を増やすことでフォローしている人たちに学園祭のことを記憶に残してもらいやすくなります。その結果話題になりやすくなり、来客者数も増えるかもしれません。ストーリーの役割はエンゲージメントの増加とリマインドです。この2つについて具体的に考えてみます。
エンゲージメントの増加

  • アンケートボタンの設置

  • 質問箱の設置

→基本方針で書いたとおりです。アンケートや質問箱の参加により、集中してストーリーを見てもらうことができるので、その結果プロフィール画面を見る回数が増えたり、投稿のリーチが増えることが予想されます。

  • リアクションボタンの設置

→リアクションボタンは1番ハードルが低いエンゲージメントを高める手段です。とりあえずおいておくだけで勝手にエンゲージメント数を増加させることができます。

  • DMへの誘導

→DMでやりとりしたアカウントはストーリーが左に出てきやすくなったり新規の投稿がおすすめに出てきやすくなると言われています。DMへ誘導する文言を入れるのはもちろんのこと、DMでのやり取りの様子をストーリーでシェアすることで他の人からのDMが増え、相乗的にエンゲージメントが高くなることが予想されます。

リマインド

  • 企画のリマインド

→学園祭の企画は参加締切があるのでそのリマインドをすることができます。その際にその企画に関するフィード投稿をシェアすることで投稿のリーチも多少伸ばすことができます。団体に属していない人に向けてもこの学園祭に参加するとこんな企画に参加することができるんだという宣伝にもなるので一石二鳥。

  • 投稿の予告

→毎年学園祭に参加している団体が多いと思うのですが、その団体は学園祭のInstagramの投稿を注意深く見ているはずです。そんな人に向けて〇〇の企画についての説明は◯月◯日の◯時より投稿予定ですと予告すると投稿してからすぐ見てくれるようになります。Instagramの投稿は初速のエンゲージメントが高いと拡散されやすいという特徴があるのでリーチの増加にも繋がります。

フィード投稿

フィード投稿については基本方針で深く説明しました。具体的にはトンマナとエンゲージメント誘導です。この細かい工夫の積み重ねで全体としてのリーチは大きく変わってきます(学園祭の来客者・参加団体が増える)

REEL

ここまでリーチを伸ばすための施策をたくさん紹介してきましたが、1番リーチを伸ばすことができるのはREEL投稿です。なぜならフォローしているしていない関係なく投稿が出てくるからです。ではどうすればフォローしていない人にREEL投稿を届けられるかというとエンゲージメントを増やすこととREEL投稿そのものの価値を高めることです。REEL投稿がうまくいくとフォロワー数の10倍以上のリーチを獲得することができます。REEL投稿の価値を高めるには滞在時間を増やす、テンポをよくするの2つが必要です。
滞在時間を増やす
→エンゲージメントが高いのと同様に滞在時間の長さでもInstagramから評価されます。滞在時間を増やすにはそもそも企画内容が魅力的であること、映像が安っぽくなくてかっこよく編集してあることが必要です。また、次に述べるテンポの良さも重要な要素となってきます。
テンポをよくする
→テンポをよくすると言われるとよくわからないかもしれません。同じ映像が長く続いて、テロップだけが変わる動画を想像してみてください。自分の都合でめくれない絵本と同じです。これではすぐに飽きられてしまいます。同じ映像だとしても拡大したり上下左右に画像を動かすことで視聴者に刺激を与え、滞在時間が長くなるとともに企画への興味を促すことができます。

私がラボで作成するPR動画もREEL投稿なのでこれらの点を意識して作ろうと思います。

ハイライト

ハイライトをしっかり作り込むことで団体さん、来場者に親切なインスタアカウントにすることができます。企画ごと、用途ごとにハイライトをつくることで長い投稿を遡らなくても必要な情報を届けることができます。
ハイライトをわかりやすく作り込むことで団体参加数、来場者数ともに増加することが見込まれます。





このような運用方法で学園祭のInstagramを動かすことでその学園祭は話題性を生み、参加団体数、来客者数ともに最大限にすることができると考えています。

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