2人のichiban

私がKing&Princeを知ったのは、多くの平野担が沼に引き摺り下ろされた『花のち晴れ』のドラマから。

花より男子のドラマシリーズは、映画版までの映像を全てコンプリートして集めるほど好きだったので、放送が決まった時は“観なければならない”という使命感しかありませんでした。笑

そんなきっかけから、あれよあれよという間に平野紫耀くんの魅力に取り憑かれ
“寝ても覚めても平野紫耀”
とはよく言ったもので、さまざまな媒体からありったけの平野くんを接取した時の想いは、今でも鮮明に覚えています。


こんなにも夢中になれるアイドルは、後にも先にも彼しかいないと今でも言える。
あの時の熱量というものは、もうあの時にしかないものだと思うし、着火から点火、そして爆発(笑)へのスピード感は本当に素晴らしかった。

それと同時にKing&PrinceのFCに入会をして、6人を応援するようになったのが始まりでした。

6人から5人へ、そして2人へ。

そんな風になる未来は想像できなかった。
むしろJr.時代を全く見てきてない私には、飛び抜けてみえたセンターの彼が真っ先にいなくなってしまうかもしれないという想いもあった。

それでも彼を応援していくにつれて、メンバーの事を誰よりも大切に思い、グループの成長のための個人活動だという彼を知り、いつしかそんな心配はなくなっていった。

メンバーといる彼が本当に大好きだった。
ドラマの撮影でしばらくメンバーとの絡みが見られなくなった時、たまにメンバーとのやりとりを見ると『あーこの感じ大好き』といつも思った。

1人でお仕事をする彼が物足りないとか、撮影現場では心を許していないとかではなく、人見知りの彼が心から信頼しているメンバーといる時の表情は言葉ではうまく表現できないくらい好きだった。

メンバーにもたれかかりながら安心しきった表情も、最初聞いた時は耳を疑った独特の笑い方も、ボケ要因が勢揃いしている中で珍しくツッコミに回らざるを得ないところも、そのツッコミが頭の回転の速さを表す程に的確なところも、そんな彼を見ているのがとにかく好きだったし、いつも平和で可愛らしい彼らがとてもとても好きだった。

古くから彼を応援している人たちは彼のことを
儚い”
という言葉で表現する。

なんとなく“儚い”という表現がしっくりとくる瞬間は確かにある。
それは彼が夢を捨てるとか、アイドルという人生を捨てるとか、そういう言葉を紐付ける例えではなく。
なんだろう、消えてなくなるほどの魅力があるという褒め言葉にすら聞こえる。

そんな儚さを纏いながらも、彼の言葉や活躍を見る度に、いつも安心し、時に心配もたくさんしながら応援している日々でした。

King&Princeと言えば2面性。

そんな風に思うのは2019年にリリースしたアルバムKing&Princeからなのかな。
彼らも僕たちの2面性をみてほしいとそんな事を言っていたような気がする。
リード曲にNaugtyGirlを持ってくることで、これまでのキラキラした王子様のイメージを、いい意味でぶっ壊してきてくれたと思う。

こんな曲も踊れるのかとか、こんな一面もあるのかとか、そういうキラキラとダークの2面が見れて嬉しかったし、何よりダンスをバキバキに踊る紫耀くんが大好きだったので単純に嬉しかった。
もっとたくさんの人に見つかってしまえ!とすら思ったのをよく覚えてる。

でも、彼らはキラキラなイメージを壊しただけじゃなかった。

王子様なイメージも、ダークでカッコいいイメージもきちんと残しながらも、2面性から多面性をみせるアイドルとしてどんどん進化していったように思う。

昨今ichibanやツキヨミによって、ダンスのレベルが高いグループとして注目されるようになった。

2021年にリリースされた両A面シングル
『MagicTouch/BeatingHeart』
平野君の分疑点と言っていたMagicTouch以降、彼らはきっと本格的にダンスレッスンにも力を注いでいたんだろうなと想像している。

その振り付け自体も、紫耀くんが大好きなメルビン•ティムティムという世界で有名なダンサーにお願いしてつけてもらうとか、さらにヒップホップ要素を爆増させて挑んできた曲だなという印象があった。

ジャニーズらしからぬ曲。

きっとこの選曲も、世界観も、周りを納得させなければ成し得ないことだと思う。
それでも周囲の首を縦に振らすことができたのは、彼らがこれまで積み上げてきたもの以外のなにものでもないよね。

やりたい事をやれるように。
不本意な事はたくさんあったかもしれない。
やりたかった路線と違う線路で、食いしばっていた日があったかもしれない。
そしてその全ては私の想像の中でしかないかもしれない。

2020年にリリースされたアルバム『L&』
この頃はコロナ禍真っ只中で、みんな苦しい想いも悲しい想いもたくさんしていたよね。

そんな時のアルバムだからこそ、方向性を変えて一から練り直したと言っていた。

リード曲は『&LOVE』で元気が出る曲でしかなかったし、収録されてる曲も寄り添ってくれるものが多かった。
特に君がいる世界の歌詞は胸にグッと刺さるものだった。

メンバーそれぞれがプロデュースした楽曲も収められていて、紫耀くんプロデュースの『FOCUS』は彼らしさが詰まった曲。

誰のためでもない自分のためでもない
何のためわからずに日々を過ごして

この辺り紫耀くんの感性だなって感じた。

誰かのために頑張るのは美徳だし
自分のために頑張るのもありきたりだし。

そのどちらにも当てはまらない。
でも歌詞の全文を通して聞くと、寄り添う力がありすぎる曲なので、是非聴いたことがない人には聴いてほしい楽曲。

色々と脱線しておりますが、まだ続きます。

このL&の初回Bの特典映像が、アメリカでの武者修行映像だった。

こんな風に紹介されています。
世界デビュー。
今回の脱退騒動でも多用されていた言葉だけれど
、きっとメンバーみんなで目指していたのは嘘じゃないよね。

誰か1人欠けても、誰か1人の思いが欠けてもダメだったと思う。

この武者修行の後コロナ禍になり、世界というか県外の移動までも制限された時期もあった。

ライブも軒並みに中止になり、エンタメなどは二の次みたいな風潮もあった。
世界を目指す、世界レベルのパフォーマンスを目指す彼らには痛手だったなぁと個人的には悔しくて仕方がない。

それでも今だから思う。

そんな中でも彼らはたくさん楽しみをくれたし、元気をくれた。
形を変え、試行錯誤しながらと、たくさん楽しませようとしてくれた。
中止になったライブを、配信という形で届けてくれた。
ありがとうしかなかった。
目の前にいる私たちに寄り添ってくれた。

二面性から多面性へ

リリースされる楽曲は、路線を固定することなく、ドラマやCMのタイアップに添ったものだったり、King&Princeらしさ、King&Princeらしからぬ意外性とか、様々だった。

どちらに偏ることもなく、どちらでも魅せてくれる彼らで、いつかの日経エンターテイメントで神宮寺くんが『どちらもやっていきたい』とそんなふうに言葉にして言ってくれていたことがあったな。

昨夜のCDTVで、2人体制初めてのichibanの披露があった。

523以降、私は2人の歌番組を欠かさずに見ている。

正直FCの更新のタイミングで平野君が脱退したので更新は見送りましたが、廉君のことも海ちゃんのことも大好きだし応援したい気持ちはある。

SNSの世界にいると、5人や6人時代の曲をやることに賛否両論あることが鮮明な言葉で知ることができる。

こんな風にいう人もいるみたいだよ、じゃなくて、こんな風にいう人も思う人も『いる』『知る』『目に入る』。

だからこそストレートに受け止めるとしんどくなる。

私は2人がどんな風にパフォーマンスしてくれるのか知りたいし見たい。
そしてこれからもKing&Princeの曲として大事にしてくれる事は嬉しい。

それは上書きとかそういうものではなく、私の中で思うのは“6人の頃、5人の頃の活動を大事にしてくれている”と受け取っているから。

個人でも忙しい中でダンスレッスンしたこと、ボイストレーニングをしたこと、廉君と海ちゃんだけじゃなくてそれはメンバーみんな同じこと。

フォーメーションをとったり、振りを覚えたり、音楽番組にたくさん出たこと、そういうものが無かったことにならなかったことが単純に嬉しい。

今2人がichibanを選んだことも、相当なチャレンジであり冒険だったと思う。
2人になった今、挑戦しないという選択もできたはず。

あの時に見た5人のichiban、5人で造ったichibanとは形が変わってしまったけれど、昨日あんな風に堂々とパフォーマンスして、ダンスも魅せる2人がいたこと。

大事にしていた楽曲が、埋もれることなく披露されたこと、私の好きな平野紫耀くんだったらどう思うかな?と考えたけど、きっと嬉しく思うに決まってると私は思う。

いつかのジャニアイで披露されたCHANBARAの練習風景。
ダンスに苦手意識を持っていた廉くん。
誰よりも努力して、経験値の高い紫耀くんや海ちゃんと肩を並べて挑んでいた姿勢。
そういう廉君を見ていたからこそ、あそこでichibanを選んで披露してくれたことが、なんか言葉では上手く表せないけれど...

私の知る大好きな5年間のKing&Princeも、どこか感じられる瞬間だった。

曲をただ歌い継ぐ、とか曲を残す、とかそういう単純なものじゃなくて、そこに乗せてきた想いを残してくれるというか、私の大好きなKing&Prince、5人で頑張ったichibanを無かったものにしないでいてくれたような、そんな気持ちで昇華した。

色々な気持ちの人、色々な考え方の人がいる。

必ずしも同じ人を好きでも、同じグループを好きだったとしてもそこは合わせる必要はないし、自分の気持ちに正直にいるのがいい。

誰かを傷つけたりするのはまた違うけれど、自分の好きな人たちを自分らしく自分のペースで楽しくいたらいい。

推しは暗い道を照らす光じゃないけれど、
悲しい時も苦しい時も、幸せや楽しみとか、
そういった明るい光で照らしてくれる。

推し事に関しては明るく楽しくいなくてどーするだよって思いながら、そんなの一択だろって自分の好きな人を応援していたい。

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