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読書メモ「メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界」

表記本を読んだので感想を記載します。

 VTuberとして活躍している「バーチャル美少女ねむ氏」によるメタバースの解説でした。VRゴーグルを日常的に使っているメタバース原住民1200名へのアンケート内容等、メタバースを愛していないと書けない内容で、著者のメタバースへの愛を非常に感じることが出来る内容でした。

①空間性:三次元の空間の広がりのある世界
②自己同一性:自分のアイデンティティを投影した唯一無二の自由なアバターの姿で存在できる世界
③大規模同時接続性:大量のユーザーがリアルタイムに同じ場所に集まる事の出来る世界
④創造性:プラットフォームによりコンテンツが提供されるだけでなく、ユーザー自身が自由にコンテンツを持ち込んだり創造できる世界
⑤経済性:ユーザー同士でコンテンツ・サービス・お金を交換でき、現実と同じように経済活動をして暮らしていける世界
⑥アクセス性:スマートフォン・PC・AR/VRなど、目的に応じて最適なアクセス手段を選ぶことができ、物理現実と仮想現実が下記ねなくつながる世界
⑦没入性:アクセス手段の一つとしてAR/VRなどの没入手段が用意されており、まるで実際にその世界にいるかのような没入感のある充実した体験ができる世界

本書でのメタバースの定義

本書では上記7点をメタバースの定義として解説しています。実際のサービスでの使い勝手やメタバースに関する希望と懸念等、終始上記7点を意識して記載してくれていて、非常に読みやすかったです。

「バ美肉」とは「ないはずのもの」を「あるものと見立てる」枯山水や人形浄瑠璃のような日本の豊かな「見立て」の文化の延長線上にあるものだと捉えることができます。

本書ではアバターや名前、声等、新しい魂の形だと書かれていて、個人⇒分人の進んだ姿だと論じています。アイデンティティ、コミュニケーション、経済についてコスプレするという言い方をしていますが、実際にメタバースに住んでいる筆者の説得力を非常に感じました。

感想

 メタバースについてはずっと興味を持ってましたが、ちょうどAIの分野でもゲーミングPC欲しいなぁと思っていたので、今年は良いPCを買ってデビューしたいと思いました。コミュニティの文脈でもこういった分人としてのアイデンティティを磨いていって、成長や関係性を楽しむ文化を感じていて、これはなるべく早く活動しないとなと感じました。ありがとうございました。

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