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愛の世界

少し前の話になりますが、中学時代の友人に久しぶりに会った時の事を書いてみようと思います。

* * * * * *

彼女とは10年程前に再会以来、年に一度位のペースでランチを交えてお互いの近況を話す間柄です。
その日も待ち合わせのお店でランチを食べながら、お互いの近況を伝え合っている中、彼女からの意外な話に耳を疑いました。

彼女には10歳離れた妹さんがいましたが、4ヶ月程前に 亡くなっていたのです。
本当に驚きました。

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私達が中学生の頃、学期毎の試験前に彼女の家で よく一緒に勉強していました。 
その頃、妹さんは3歳位で とても愛くるしい女の子でした。
妹さんのことは、小さな頃の記憶しかありませんでしたが、私自身も子どもだったため、記憶が鮮明に残っていました。

持病による突然死だったそうですが、
眠っているかのように安らかで 彼女はその事実が受け入れられずに 
『 信じられなかった…涙がなくなるかと思う位に泣いた』と涙を浮かべながら話しました。 
毎年、彼女の子ども達と一緒にディズニーランドに行くことが恒例だったそうで、今年も 皆で行くために予約をしていてとても楽しみにしていたそうです。

この数ヶ月の間、思い出さない日はなく、こんなこと起きるんだ…と悲しみに暮れていたそうですが、
『前を向いて生きていかないといけないと思い始めている…』と心情を打ち明けてくれました。

私は彼女の話をただただ聞いていました。
しばらくして、彼女に伝えたい言葉が降り注ぐように私の脳裏に浮かびました。

『 Y子ちゃんは、愛の世界にいるよ』

彼女は一瞬、驚いた表情を浮かべましたが、安堵のような表情を浮かべ 涙が溢れていました。

私は、これまで自分がスピリチュアルな世界観を持っていることを 身近な人に話したことはありませんでした。
でもその時、その言葉以外思いつかないどころか、その言葉を伝えたくて仕方がないような衝動を感じました。

彼女の方は、これまでスピリチュアルな世界観に触れたことはなく "風の時代" という言葉も知らなかったと言います。

私は自分が知っている真理を彼女に話しました。とても自然な程に…彼女はとても興味を持って聞いてくれました。

私についてですが、今では随分克服しつつありますが、日常の会話はなんともなくても、自分の内面の想いを話そうとすると 何から話していいのか混乱してしまい、思うように伝えられなくなってしまうことを 子どもの頃から抱えていました。

でもその時は、伝える言葉が思い浮かぶように わかりやすく、彼女に話をすることができました。

人は愛をいっぱい持って生まれてくること、魂の話…なんのためにこの世に生まれてくるのかなど …

話し終えると彼女はもう一度、私に尋ねました。
『 さっき、Y子はどこにいるって言った?』

『 愛の世界よ…』
頷きながら、とても安堵しているようにその言葉を受け止めていました。

お店を出てから 彼女と別れ、私は歩いて帰宅しました。
車が一台通る位の人通りの少ないひっそりとした坂道を通っている時、
私の側に彼女の妹さんが来たことがわかりました。

* * * * * *

『 あなたに伝えたいことがあります。お姉ちゃんに伝えて欲しい』…と

見えない存在からのメッセージは日頃から伝わってきていましたが、亡き母以外で亡くなった方からのメッセージは、その時がはじめでした。
メッセージを彼女に正確に伝えたく 咄嗟にスマホに音声を残すことにしました。実際には私の口を使って私の意図ではない言葉が伝えられます。

Y子ちゃんは、彼女(私の友人)とY子ちゃんしか知り得ないことを話してきました。そして亡くなる時は、少しも苦しくなかった、亡くなった後、はじめはどうしていいかわからなかった…そして導かれるように案内されて、今は愛の国にいることをお姉ちゃんに伝えて欲しい…子どもの頃から優しくしてくれてありがとう…私は、皆んなに愛されていた…お姉ちゃんが大好きでこれからもずっと大好きだと…時間にすれば3分位のメッセージが私の口を通して伝わってきました。

私は、その晩考えました。
どのように妹さんからのメッセージを彼女に伝えたら良いのか、。

先日彼女に会った時、少しだけスピリチュアルな話をしましたが、私が見えない存在とチャネリングをしていることなど、その伝え方についてどのように…という思考がぐるぐると渦巻いていました。

私を通して伝わってきたメッセージをなんとしても伝えたい…。

私は伝えると心に決めて、もう一度彼女に連絡をして合う約束をしました。

そうしてその日を迎えた日の事…

場面設定はお店の中です。
このようにメッセージを受け止った経緯や心情を伝えると彼女は、私の話を信じてくれました。スマホの録音に入ったメッセージをイヤホンを通して彼女に聞いてもらうことを提案しましたが、直接はどうしても聞けないということで、私が聞きながら彼女に伝えることになりました。

彼女は、じっと聞きながら
『 Y子だ…間違いない』
ここ(店の中)じゃなかったら、声を出して泣きたい…そう言いながら目に涙をいっぱい浮かべていました。
そして『 とても安心した』…と穏やかに言いました。

時間になり 私達がお店を出た時、空を見上げて彼女は呟きました。
 『 Y子だ…』
彼女達のお父様を半年前に亡くし、妹さんは珍しい雲を見ると、『 パバだ…』と言っていたそうです。

また、私の脳裏に言葉が浮かびました。『 つながっている。』

妹さんからのメッセージでした。
『 お姉ちゃんと私は、愛で繋がっているよ』
彼女は涙ながらに 言いました。
『 見守ってくれているんだね。』

私は自分に起きたことにも驚きましたが、こうして亡くなった方との絆を伝えられたことをとても嬉しく感じました。

本当の私の願いは、多くの人に愛を伝えること。これまで、見えない存在からのメッセージで『 あなたは、多くの人に愛を伝えます』と伝えられてきましたが、本当の自分の願いと不安や恐れを感じている観念の自分との温度差を感じることも 多くありました。

風の時代に入った今、移りゆく流れに身を任せながら 私に出来ること、そして私はどう在りたいかを 自らに問いかけながら自分の道を歩いて行きたいと思っています。

長くなりましたが、最後までお読み下さり ありがとうございます。


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