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愚痴を呟かせて

お久しぶりです。
生活のために仕事をしているのに、仕事のせいで生活を楽しむ時間が消えてムカつく蔵前です。

それでも仕事は仕事。
給与が発生している以上働かねばいけません、自分なりに。
それなのに忙しい時に同僚の愚痴を聞かされるのは、疲れる一方です。
愚痴だから、こうしたらいいよ、なんて言えないですしね。
聴くだけだよ!!

①「だからね、新人さんでどうしようもない人ばかりだから、私は面接する人に言ってあげたの。若い子は止めて経験者にしてって。若い子なのにここにくるんだから、もともと駄目な子だって事じゃない?」

②「どうしてあんな人が今度入って来たのかしら。経験者だから良いってものでも無いでしょう」

上記①と②は、同じ人の時間差の愚痴で、今回は②についてくどくどと語っていらっしゃいました。
教育係でもないのにね。
そして私は聞きながら思ったのです。

①を面接担当の上の人に言わないでいてくれたら、その結果な数か月後である②な現在にならなかったのでは無いかな?と。

上は苦情を聞いたら対処せねばならないわけで、その結果が良くなるなんてことは大体において無い。
だから君はもう余計な事は言うんじゃねえ、と。

「いろいろね、蔵前さんと話し合いたいからスマホにしようよ。スマホってコミュニケーションツールだよ。もしかして、私とコミュニケーションを取りたくないのかな?」

「そういうわけでも無くて、自分はスマートフォンだったらトルクかなと悩んでいて、それでもってノートパソコンの買い替えもしなきゃで、色々と」
注:現在ガラホだと月額三千円くらいなのです。蔵前ガラホ死守者。

「あのね、ほら、触ってごらん。アイフォンはパソコンなしで色々検索できるからこれ一台で済むんだよ!!」

蔵前の趣味は小説書いたりで、パソコンじゃないと無理なんだよ。
しかし、職場の同僚にそれは言えねえ!!
そして彼女は愚痴をこうして心を許した相手の私にだから言うわけで、愚痴が無い時は一緒に食事に行ったりで楽しい相手なのも事実です。
入院の時は色々と心配してくれたりしてくれた良い人でした。

ただ、つい彼女との親密さにセーブをかけている、というところが私の中にあるのも事実です。

それは語るもくだらない小さなことで、私が今の職場に入ってすぐの頃、彼女も病気で入院した時に起きたことでした。

私は入院予定の彼女から、頼まれごとをしたのです。

「私がいない間私の癒しの面倒を見てくれる?」

それはガラス瓶に活けられた小さな竹?でした。

あんまりどころか会話も無かった彼女から?
彼女と仲の良いグループの誰にも頼まずに、私?

と疑問ばかりでしたが、もともと生き物を育てるのは私は好きです。
私は彼女から水耕栽培の竹を受け取り、育て方を調べ、大事に育てました。彼女が一か月後に退院して復帰した際には、彼女が育てていた頃の面影が消えるぐらいに青々と葉を茂らせたものとなっておりました。

また、彼女が復帰する頃には、私は職場にしっかり馴染んでもおりました。
竹を育てる事で周囲から話しかけられ、仲良しな方がたくさん増えたのです。
私はこの状況変化に、彼女はそれを見越して竹当番を私に頼んだのかな、と感謝しながら彼女に竹を返したのでした。

ここまでは私には良い話。
けれど竹を返した後、返した竹が二週間しないで枯れました。

私に竹が渡された時点で、竹は根や茎が腐れかけている状態でした。
かって女性ばかりの職場経験のある私は、最初に竹を預かった時点で、これを枯らせばいじめのターゲットになると考えました。
あるいは一生の奴隷?

そこで、私は竹の再生に一生懸命になったのです。
ついでに、頑張っているアピールと、「竹ちゃん食事中」というメモを付けて誰もが通るが邪魔にならない場所にて日光浴をさせるなど、周囲も竹の栽培に気持ちだけでも関わらせる、など。

だから青々となった竹を彼女に返した時は、やったぞ、な勝利感も私にあったのは事実です。

返したくなかった、という気持ちも。

「どうしてこんなに元気になったの?枯れかけていたのに!!」

「根っこも呼吸をしますから、根っこが出るぐらいの、ほんの少量の水でいいんですよ」

私は返す時にそう伝えました。
物言わぬ植物だろうが、生き物ならば一か月も育てていれば情が湧きます。
枯れて欲しくは無かった、のです。

しかし、彼女に返した後の竹のガラス瓶は、いつ見ても水がなみなみに注がれている満杯状態で、私は竹が腐って枯れていく姿を眺めるしか無かったのです。
枯れるはずはない状態のものだった竹。
単に水を減らして時々日光浴をさせるだけで良いシロモノ。
それがむざむざ枯らされて死んでいく姿を見るのは辛いです。

二週間の間、何度も、「水は少なめの方がいいんですよ」と、伝えたはずなのに、竹が枯れきるまで水が減らされる事はありませんでした。

私がどうしてももう一歩彼女に近づけないのは、こんな理由です。
枯らした私に、「いいのよ」って優しく慰める先輩となるつもりだった?
あるいは、「~してあげる」というマウントが取れる関係である間だけあなたは優しいのかな?

「スマートフォンはアイフォンじゃないと教えてあげられないでしょ、だからアイフォンにしようよ。どうして蔵前さんは機種変してくれないの?」

「トルクのガワが好きなんだよ。それで悩み中だからもう少し待ってくれると嬉しいな」

今は優しく楽しいあなた。
きっとあなたよりも黒い自分の内心など私は吐露できないので、しばらくはガラホでいる事を許して欲しいな。

仕事やらなんかが怠い時は上の、煙突のある街を聞いてしまいます。
小山貞治の「ひまわり」というアルバムに入っています。
以前も紹介してたら――好きなんですってことでお許しを。

土曜日から暗い愚痴を書いてしまいまして申し訳ありませんでした。
私の楽しい話題として、育てているサボテンが大きくなりました、です。
赤ちゃんから小学生ぐらいになった感じです。
完成体は翡翠みたいな緑色の球体に白いガラス質の毛が覆うという美しい姿になるそうですが、今は白い毛が下の方ではぜんぜん足りてない状態。
「白琅玉よ、パンツ履け」

左は夏前の状態で夏が終わった右の今はこんなに大きく上へ伸びました。