カルトワイン シエロとフリオ

初日からひと月たって千秋楽から2週間以上経ってるにも関わらずカルトワインに対する気持ちは高まるばかり。
カルトワインが刺さりに刺さりまくり、シエロとフリオ、2人の関係が好きすぎました。

私はずんもえコンビが大好きなので、演目発表されたときはもえこちゃんワイン組だといいなと願い、振り分け発表された時点でほぼ間違いなくもえこちゃんが幼馴染役だとは思っていたけど、実際に配役発表されたときはとっても嬉しかったです。ずんもえ最高!
栗田先生、桜木さんと瑠風さんにキュンとしてくれてありがとうございます!

演目発表されたのは12月24日、ご贔屓の主演公演という最高のクリスマスプレゼント。それから新しい情報が公開されるたびワクワクして、楽しい半年間だったなぁ。
大好きなお二人が演じるシエロとフリオを観ることができて、幸せでした。

前置きはこれくらいにして、カルトワインを拗らせたオタク目線でシエロとフリオについて語ります。

シエロとフリオの関係が大好きなんですけど、この2人の関係を一言で表すのは難しい。
公演解説では幼馴染って書かれているし、シエロは親友って呼びかけるし確かにそうなんだけどそれだけじゃない。少年漫画みたいな厚い友情場面的なものは描かれていないけど、2人の間には確かな絆があって、なんて表現したらいいんだろう?
性格全然違うのに、一見合いそうにないのに、最高の2人。(脳内のヴラドおじさんとリリーさんが2人こそ最高!って歌ってる)

劇中の台詞からシエロの親はシエロが生まれる前からディエゴさんと付き合いがあって、早くに親を亡くしたシエロをディエゴさんは息子のように接してたんだろうな。マラディエガ一家にとってシエロも家族みたいなもの。
幼い頃から当たり前に近くにいたシエロとフリオ。シエロは昔から喧嘩っ早そうだし、フリオは争い事を好まなそう。絡まれたフリオをシエロが助けるとかたくさんあったんだろうな。

シエロがマラスに入った理由は「ただ生きるため」。シエロはマラスに入ることをフリオに相談したんだろうか?してたらフリオは間違いなく反対してる。でもシエロがマラスに入ったからといって距離を置いたりはしない。シエロがマラスとして生きることを否定はしない。だってマラスに入ったってシエロはシエロだから。これはフリオだけじゃなくてディエゴさんもモニカも同じ。

シエロフリオはお互いがお互いを大切に思ってるけど、大切にするやり方が違うというかなんというか。

シエロにとってフリオは守りたい人。
でも自分が絶対守らなくてはって感じではなくて、自分の傍が安全なら隣にいるけど、フリオがもっと安全な場所があるならシエロはフリオの隣にいることを手放してしまう。シエロが1番素を出せるのはフリオと一緒のときなのに。フードフェスとかワイン錬金術のときのシエロは本当に楽しそう。殺るか殺られるかの暮らしから解放された、年相応の表情をしてた。
ホンジュラスにいた頃、シエロがマラスに誘っていたのはそうしないとフリオが危ないから。本当にやばいことにはフリオを巻き込もうとしないシエロがマラスに誘うなんて、いかに危険な状況なのかが分かる。
チャポさんに対しては「こいつは関係ない。(マラスだったのは)俺だけだ」とか「俺1人いれば十分だろ」とかいってフリオを関わらせないようにする。
アメリカに行って、カルロスさんのレストランっていう真っ当な職場で働くとこができて、夢があるフリオは日の当たる道を歩いて行ける。自分がいなくても。むしろ自分が一緒じゃない方が。
だから、「足手まといなんだよ」って言って突き放す。足手まといなんて思ってないしフリオだってシエロの本心じゃないってわかってると思う。
もちろんそれだけじゃなくて、自分の舌を試したいっていうのも本当ではあるんだろうけど。
ほんとにね、フリオの言う通り、勝手な野郎なんだよシエロは。

フリオにとってシエロは一緒にいたい人。
アメリカに行くんだって言うとき、シエロも一緒なのが当然って感じだった。
状況が状況だったとはいえ、自分の父親に銃を向けられたのに2人の間には一切のわだかまりを感じない。この2人の絆はちょっとやそっとで壊れるものじゃなかった。
再会してからも俺のとこに来いよって誘うフリオ。フリオはシエロが大好きだし、一緒がいいんだよ…
フリオという人は一言で表すならいい人だけどそれだけじゃない。"人の道を踏み外さぬよう"に生きてきたけど、悪事は絶対許さないというわけではない。
・チャポさんの荷物盗みには一度は反対するけど  結局は割とノリノリで加担してる。
・シエロの「30本分だな」に対して「盗みなんてだめ」ではなく「そんなに盗んだらバレるだろ」と答えるあたりバレなきゃ多少の盗みはいいというかしょうがないって思ってそう。6万ドル欲しいのはモニカのためだし。
・偽造ワインを作るときも気にしてるのは偽造すること自体じゃなくてチャポにバレたらまずいってこと。ワイン錬金術のときは2人してノリノリで楽しそう。
このあたりフリオのバックボーン、綺麗事だけじゃ生きていけないホンジュラス育ちなんだってことを感じさせる。
FBIに情報提供したときも、フリオがチャポのことまで言ってしまうことだってできたのに、それをしないのはシエロの司法取引の弾として残しておきたかったから。
シエロは実際罪を犯してるけど、フリオは偽造ワインという危険なことからシエロに足を洗ってほしかっただけで、シエロが罰を受けるべきとか罪を償うべきとかは思ってないわけで、だからこそ「10年だなんて」ってなるし。
フリオが正義感からタレコミしたわけではないから、シエロが詐欺で稼いだお金は没収されるべきなんて思ってなくて、フリオはシエロが出所する時に持ってくる。
フリオは苦労人だし、いい人だけど真っ白な善人ではない。そこが好き。
私はフリオが受け身な役とは思わない。
アメリカに行くって言い出したのはフリオ。
情報提供も、シエロのためだからって親友を売るようなことを躊躇わなかったはずはない。でもフリオ決断して実行した。
フリオは流されてるわけでも受け身でもない。ちゃんと自分がある人だし、人生を左右するようなことを決断できる人。

最後の面会の場面は2人の関係がよく表れててすごく好きな場面。すごく苦しそうな終盤のカミロとは打って変わって、「よお親友」って出てくるシエロは嬉しそうで。フリオはシエロを救ったんだよ…
「南の島にでも行くかな」「俺が出所するときそれを持って迎えに来てくれ」はシエロが将来のことを、しかもフリオと一緒にいることを前提で語ってる。かつては「足手まといなんだよ」で突き放したシエロが。やっぱりね、シエロが1番シエロらしくいられるのはフリオのそばだと思うんです。
シエロが出所した後は2人楽しく暮らしてくれ。フリオの料理の腕とシエロの天才的な味覚嗅覚があればきっとどこでもやっていけると思うよ。

カルトワイン、本当に本当に大好きです。
カルトワインに乾杯!!

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