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「マインドフルネス」講座(第二回)を受講して         2021/10/23 井手之上修准教授

1 概要
本講座は,TAの理論を実践する一つの方法として,マインドフルネスを取り入れて実践することによって,TAの理解,経験,習慣化を図ろうとする考えのもとに企画された講座で,今回は第2回目の講座でした。
今回も,スローガンは「気軽に,気楽に,気長に」です。
【スケジュール】
・グループセッション(15分ほど)
1グループ3,4人に分かれて,自己紹介や各々の瞑想体験の話などを語り合いました。参加者からは,瞑想しているときに,耳鳴りが聞こえてきたり,むしろ雑念が一層湧いてきてしまったり,とのエピソードが披露されました。
でも,これらの現象は,無理に消そうとはせず,一緒にいる,ありのままを見つめるという姿勢が良いそうです。
    ↓
・人生脚本と無意識の選択,身体反応の説明
     ↓
   (休憩)
     ↓
 ・呼吸,瞑想の実践
2 人生脚本と無意識の選択,身体反応
(1)人生脚本の内と外
・脚本の内にいるとき
幼児期に決めたときの自分と周囲の環境,イメージ,雰囲気といった感覚。→ これまで気づかなかった緊張や固さ,痛み,押さえている感情が見えてくる。
・脚本の外にいるとき心身が軽く,緊張感や固さなどがない状態。
(2)無意識の選択
脚本の内にいるか,外にいるかは無意識に選択 ⇒ 高性能自動高速反応装置
 過去にうまくいったやり方を使っていこうという傾向があるため,選択を変えることが難しい。でも,この選択の変更こそが脚本の書き換えにつながる。
(3) 身体反応
脚本は,身体反応を伴っているので,身体から緊張や力みを解放することによって,無意識の脚本選択を変えることにつながる。
3 瞑想と呼吸法の実践
(1) 瞑想と呼吸法
具体的な方法については,第1回受講レポートをご参照ください。(2)ドライバーを緩める呼吸
①右手の親指で左の手の労宮を,息を吐きながら,少し強めに押さえます。
(労宮=手のひらの中央で,手を握ったときに中指の先端が手のひらに当たるところ)
②息を吐ききったところで,いったん力を抜きます。
③軽く息を吸います。
④再び,吐く息とともに押さえます。
同様に左手の労宮にも少し強めに押さえます。これを交互に3回ほど繰り返します。
(3)誘導瞑想の実践
瞑想の導入にナレーションや音楽流しながら瞑想を行っていく方法です。雑念が浮かびにくいというメリットがあります。鳥の囀りや小川の流れる音が聞こえ,森の中にいることをイメージしながら,15分ほどの瞑想を体験しました。

4 参加した感想
誘導瞑想は,自分一人で行ったことがなかったので,貴重な体験となりました。雑念がわきにくく,リラックスがしやすいというのは,そのとおりだったと思います。
また,雑念がわく場面もありましたが,これまでとは異なり,そのことに気づいている,眺めている感じが体験できていたように思います。実践する回数,時間が増えてきた賜物なのかなと思います。まさに「気軽に,気楽に,気長に」やっていくことが大切だと思いました。
少しでも興味をお持ちになった方は,是非「気軽に」「気楽に」始めてみませんか!
「気長に」続けていけば,時間の構造化としても,とても有意義に思います!!
(交流分析士1級 木村一成)


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