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「心理ゲームをしていますか?」2024/1/20押川聖子准教授

2024年1月21日(日)にZoomで開催されたインストラクター定例会に参加しました

午前は、押川聖子准教授による「心理ゲームをしていますか」の講義、その中で、グループ討議「各自の行った心理ゲーム」と「よい心理ゲーム」
午後は、午前の講義を踏まえてのグループ討議「講義の振り返り」と
「心理ゲームのパートを講義する工夫等」を行いました。

まず、押川先生のテンポが良く、明快で解りやすい講義にうっとり聞き入ってしまいました。

講義では、心理ゲームのおさらい、バーンの3つの著書の中で、心理ゲームがどのように定義され扱われているか、そして、いいゲームについてお話しがありました

・最近は交流分析の勉強をサボりがちな私にとっては、まずおさらいがあったのは良かったです。心理ゲームの公式とか・・・ありましたね。「各自の行った心理ゲーム」の討議では、夫婦や親子でゲームをする例が多く、近い関係だからこそゲームが出来るとも言えると思います。お互いの秘密のメッセージは、結局のところ、相手にしてほしい、プラスのストロークが欲しいということではないでしょうか。

私の例では、食事の後片づけのことで、妻としょっちゅう言い争いになり、最後は私が別の部屋に引きこもるというパターンを繰り返していましたが、交流分析を学んでいたおかげで、ゲームだと気づき、自分から進んで片づけるようにしたら、それ以降ゲームはしなくなりました。

・心理ゲームについて、最初の本(心理療法としての交流分析)では、転換、役割行動がない、ラケット行動とゲームの区別がないとのことです。私は交流分析の特徴の1つが、理論が発展していくことにあると思います。バーンの中でも、バーン以後も理論がどんどん積み重なって強固になる。そのため、学ぶ方も教える方も難しいのではないでしょうか。「心理ゲームのパートを講義する工夫等」の討議では、心理ゲームは他のいろんなジャンルとの絡みがあるので一度に理解することは難しい。ゲームに気づくこと、ゲームを止めることをポイントに講義してはどうかという意見がでました。

・心理ゲームは後味の悪いものという概念が刻まれているので、いいゲームというのが想像しにくかったです。「よい心理ゲーム」の討議でも、儀式や活動と区別しにくいというお話もありました。改めて考えてみれば、いいゲームは、他人を利用する(相手を操作する)要素を含んでいて、反復するが、一方で自分も相手も利得があるものと理解しました。ゲームなので、自分でも気づかない脚本行動をしているとも言え、うまくいっていれば特に自分の行動を変えようとも思わないでしょうが、皆さん幸せに向かうなら良いのでしょう。いいゲームは研究が難しく不十分とのことでしたが、これから研究されて理論が整うことを期待します。

そういえば、冒頭の「押川先生のテンポが良く、明快で解りやすい講義にうっとり聞き入ってしまいました。」は騎士のゲームでしょうか??最近はハラスメントの問題から、会社では相手を褒める(容姿は特に)のは憚られます。テレワークも多くなり、同僚と会うこと自体が少なくなって、ストローク不足の人も多いのではないでしょうか。気軽に会話ができるコミュニティーを持つことが必要な世の中になってきたと思います。まさに交流分析が活躍する時代だと思います。
              (交流分析士インストラクター 熊本頼夫)


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