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高速戦隊ターボレンジャー、第7話「恋人を食べる暴魔獣💑」

「人間どもが愚かに信じているくだらぬ愛を食べ、その姿を現すが良い。」

今話のキーワードは「愛の形」。
今話では、3つの愛の形が表現されている。

生前に愛する姫の為に幾重の槍につかれた暗闇暴魔ジンバ。
彼は大切な人を守る為に心身を盾として使った。

また、アギトボーマに恋人を取り込まれてしまったコウイチの思い。
彼は取り込まれた時に何も出来なかった自分を悔やみ、アギトボーマに捨て身で挑みにいった。

そして、今話の神セリフが登場するユキコのただひたすらコウイチを待つ愛。

人々の愛の形は様々だ。
私は、その愛の究極形は、相手の姿が無い時に、どれだけ相手を思いやれるかだと思っている。
ユキコはアギトボーマに一人寂しく吸収された。
だが、ユキコはコウイチを思い続けた。
そして、そんなユキコの想いが話されている神セリフは話の序盤に登場する。

神セリフ
「パンチをいっぱい浴びてノックアウトされても、コウイチ君1人じゃないわ。私も一緒よ。」by.ユキコ

ボクシングの試合に臨むコウイチに手作りの御守りを託した際に話されたこのセリフ。

私は仮に恋人が試合に臨む場面に遭遇したら、「私の為に勝って。」といった愚問を相手に伝えてしまうかもしれない。

人間は自分を一番に考えがちだ。

私もその中の一人かもしれない。
見返りの無い愛に冷めてしまい、自分を見て欲しい欲求が、相手への不安や不満に繋がる。
しかし、ユキコの想いはコウイチのボクシングがどんな形でも、「全てを共にする。」という想いであった。
高校生の時にそれだけ思いやれる恋人に出会っていたら、私の人生はどうなっていたのだろうか…と思い、胸が痛くなった。

加えて、人の大多数はジンバと同じ思いをしてしるのではないか。
と、今話を見ながらジンバの想いに共感している自分も居たのも少なからず事実だった。

好きな人に裏切られる辛さは計り知れない。

ジンバはその怨念が強くなり産み出された暴魔である。
「恋」は心を変えるという字で成り立っている。ジンバは自分の思いで姫の心を変える事が出来なかった。しかし、ジンバの思いは少なからず姫には伝わり、ジンバの死は姫の胸に悲痛なメッセージとして残っているに違いない。

その想いを受け取れないジンバの辛さ、、、。
話は変わってしまったが、別れてしまった恋人に対する思いに似ている気もして、私はダブルで胸が締め付けられていた。

今話の重要なアイテムとして出てくる桜。
アギトボーマを眠りにつかせたこの花の花言葉は
「精神美」「優美な女性」「純潔」である。

優美な女性へのジンバの真っ直ぐな想い

純潔に相手の事を思い続けるユキコの想い

是非、自分に照らし合わせながら今話を見ていただきたいと思う。

傍に居たい人を想いながら。

そんな想いが背景にあったから、力の捨て身の真っ直ぐな行動力がより一層輝く。

真っ直ぐな想いが乗ったレッドターボのGTクラッシュ、胸が踊る感情に襲われるので、こちらも合わせて目に焼き付けて欲しい。


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