教員だったとき保護者に時々言われました。

「先生はお子さんがいらっしゃらないから」

子どもを持つ前のことです。「子どもがいないと教師はできませんか？」そう聞き返したいのをぐっとこらえたことを記憶しています。

同じような発言は職場の中にもありました。「子どもができたら親の気持ちがわかる」と。発言するのはたいてい年輩の男性教師でした。

さすがに今はそのような発言は減ってきている（ゼロではない？）と思っていましたが、福岡県宮若市で市長が女性職員に「あんたは子どもがおらんから親の気持ちがわからんだろう」と言ったという報道がありました。他の件も含めて市長にはパワハラ行為に対する不信任案が出されていましたが、議会では否決されました。でも「子どもがいない発言」は今も生きているのだと改めて思いました。