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【音楽遍歴】1989年に行ったライブ

はじめに

これまで、年毎に購入したアルバムとベスト3枚について書いてきましたが、今回は1989年に行ったU2のライブについて書いてみます。今では超ビッグネームになって、来日してもチケットを取るのは難しい状況ですが、この年は2回見ることができました。何故だか手元にライブのメモが残っていたので、メモと記憶の断片からザックリした感想とライブにまつわる「出来事」を書いてみます。

ライブ情報

1987年に世界中で爆売れした"The Joshua Tree"リリース後のツアーでは来日しなかったので、この年のライブは初来日の1983年11月からちょうど6年ぶりになるライブ。U2はこの年の"Love Comes to Town"ツアーと1998年の"POPMART"ツアーを見ましたが、音楽ライブとしては前者に軍配、エンターテイメントとしては後者に軍配といった印象です。このツアーは、横浜アリーナ、東京ドーム2Days、大阪城ホール3Daysの計6回で、大阪城ホールの初日と2日目を見にいきました。

アーティスト : U2 (Love Comes to Town Tour)
開催日    : 1989年11月28日、29日
開催場所   : 大阪城ホール

出来事もろもろ

元々、今回のツアーは大阪城ホールの初日のチケットを取っていたのですが、翌日大学で友達に「U2のライブに行ってきた」と話したら、「俺もU2好きなんだ」という話になったので、必須科目の「電子回路実験」で一番早く終わる回だったこともあり、2人ともバイトをサボって、当日券に並ぶことにしました。ちなみに、彼とは実験で同じ班だったので、当時のレコードとなる1時間弱くらいで実験を終えました。同じ班の友達が遅れてきたのですが、彼が来たときには実験が終わって片付けをしている途中でした(笑)

16時前くらいに大阪城ホールについて、入口横の階段のところで当日券販売を待ちました。12月前の寒い中、1時間少し待って、無事当日券を手に入れることができました。ちなみに、当時のチケットは6500円。U2のホール規模のライブを6500円で見られるなんて、昨今のチケット高騰の状況を考えると夢のようです。

今回は、最新作"Rattle and Hum"で共演したブルースの大物B.B. Kingをスペシャルゲストに迎えたツアー。共演とは言っても、"When Love Comes to Town"1曲でしたが、ライブでは彼のパートが1時間くらいあり、正直ちょっと退屈でした。

B.B. Kingの出番が終わるといったん会場が明るくなり、インターミッション。5分が過ぎ10分が過ぎても、U2のメンバーが出てくる様子はなく、彼らを求める声が次第に大きくなって行きます。BGMが終わるたびに歓声が上がりますが、それでもメンバーは出てこない焦らしプレイ。そして、BGMに"Twist & Shout"がかかり、しばらくしたときに、BGMにあわせてThe Edgeがギターを弾き、Bonoが歌いながらステージに登場し、瞬間的に会場は最高潮に達しました。

ライブで演奏された曲の中で、個人的に一番インパクトがあったのは"Bullet The Blue Sky"。ライブビデオと同じように、Bonoがサーチライトで客席を照らす後継は、普段「あちら側」にあった存在を、「こちら側」で実際に共有できているという感覚が強烈に印象に残っています。そして、単独パートでは退屈気味だったB.B. Kingも"When Love Comes to Town"のBonoThe Edgeとの掛け合いは正に痺れるカッコよさ。”Where The Streets Have No Name"もで始まり、"With or Without You"で終わるライブは新作のツアーとしてはどうかという気もしますが、結果的には「1年前の忘れ物を届けてくれたのかな」と好意的に感じさせてくれる良いライブでした。何事も「終わり良ければ全て良し」。

セットリスト(11月29日)

  1. Where The Streets Have No Name

  2. I Will Follow

  3. I Still Haven't Found What I'm Looking for

  4. MLK

  5. The Unforgettable Fire

  6. Bullet The Blue Sky

  7. Desire

  8. All Along The Watchtower (Bob Dylan Cover)

  9. All I Want Is You

  10. Van Diemen's Land

  11. New Year's Day

  12. Pride (In The Name of Love)

Encore

  1. Angel of Harlem

  2. When Love Comes to Town

  3. Love Rescue Me

  4. With or Without You

おわりに

U2は現在も活動中で、平均して4−5年に1枚アルバムをリリースし、それに合わせたツアーやアニバーサリーツアーを行っています。今年は自分達の代表曲を再解釈(再アレンジ)した40曲入りの"Songs of Surrender"をリリースしましたが、終活的な印象が強く、「歳食ったな」とい感じたのが正直なところです。

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