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「誰かの役に立つ」というのは喜びである。

 今日は学校の初級鍵盤講座の授業で、テンションコード(こちらもどうやら日本語英語のようで、エクステンデッド・コードと言うのが英語圏での呼び方らしい)第2弾「なんでもともとのコードトーンとb9の響きを作っちゃいけないのに、ドミナント7コードの時だけはルートのb9上のb9、5度のb9上のb13は入れて良くて、でも3度のb9上のナチュラル11は駄目で(入れたければ#11にオルタードしましょう)、7度の半音上のメジャー7の音は駄目なのか」と言う授業をした。

 音楽理論に疎い人が読んでも大丈夫なようにここからはもう理論の事は程々にしたいのだが、いくらクラシックピアノをずっとやっていて華麗に指が動く学生さんでも、この理屈を知っているのと知らないのとではけっこう変わってくるはずだと思って、けっこう熱意を持って授業させてもらったつもり。すると途中で「あっ、なるほど〜」みたいな感じでその考え方が腑に落ちている学生さんの姿が見られて「こういうのが本当にせんせい冥利に尽きるんだよな〜」と改めて思った。「いや〜この仕事、続けて来て良かったな〜」と思う感じ。

 「ジャズだけでは無くて、普通のポップスやロックを作ったりアレンジしたりする時にも、この音がコードと当たっているか大丈夫かとか、判断する指標になるよ〜」と最初に言ったのが良かったのか、みんな最後までに真剣に付いてきてくれた。ハーモニー的に9thも11thも13thも入れられるコードでも「ラーメンでもトッピングを全部載せすると元のラーメンの味がよくわからなくなるでしょ。なので、自分でどれが必要でどれがいらないか判断して、例えば僕は煮玉子いらないや〜と思ったら外したりしてみて〜」と言ったらみんなゲーム感覚で思い思いのテンションコード、あっいやエクステンデッドコードを作ってくれて、こちらも興味深く、且つ非常に楽しかった。

 今日はベーシストがいないつもりで「5度は弾かなくても良いけどルートは弾く」前提でやったのだが、来週はベーシストもいるつもりで「ルートさえも弾かなくてもOK」な感じで更に自由にやってみたい。う〜ん、僕も若い頃にこんな授業を受けたかったです(笑)。

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