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キミたちと過ごした夏



この夏、わたしは

LES WORLD という団体のワークショップに

副リーダーとして参加した。




《孤児院の子どもたちと

ミュージカル映画を創る》

というワークショップ。


脚本、演技指導、ダンス、歌、

衣装、アート、撮影などすべてを

キャストが企画し、子どもたちと創り上げる。



今聴くと、相当ハードなことをしたなぁという

気持ちになる。笑


約4ヶ月間、集った12人のキャストとともに

ミーティングを重ね

準備をしてきた。


親から反対され途中で行けなくなり

辞めるという決断をしたキャストもいる。


《海外の孤児院でワークショップをする》

ということは想像以上に困難が立ちはだかる。

そう感じていた。


生半可な気持ちでは参加できないのだ。




そんな中、参加できる幸せを

噛み締めていた。

一緒に参加したかったと言ってくれた仲間の気持ちも

心に留め、全力で参加しようと思った。



そんな準備期間を経て夏がやってきた。

アジアの至る所で次々とワークショップが

始まる中、

私たちはその時を今か今かと待っていた。



8/26 初めてネパールの地を踏んだ。

あの日から

私たちの冒険は始まった。



全国から集まったキャストのみんなに会えたあの夜は

わくわくと不安が混じり

気持ちの高鳴りを感じた。


8/27 この夏の冒険の舞台『TCP』へ向かった。


子どもたちと仲良くなれるかな

気持ちが通じ合えるかな

と緊張したのを覚えている。


『TCP』は

チベタン・チルドレンズ・プロジェクト

の頭文字で

[ネパールで暮らすチベット人難民の支援]

を目的に活動している孤児院である。




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さあ、

冒険の始まりだ!



そんな気持ちでこの門をくぐった。



初めて会う子供たちは

英語だけでなく日本語も話せ

緊張しながらも遊びで距離を縮めてくれた。



遊んでいる中である言葉をよく耳にした。

《 Never give up   》


英語を習いはじめたころ

覚えた言葉だ。


社会人となり日本で生活していると

あまり聞かない言葉のように感じたのを

今でもよく覚えている。


子どものころは簡単に言えていた

《 諦めないで 》が

いつしか遠くなっていた。


《 諦める 》ことを覚えてから

徐々に使えなくなった言葉のようにも感じた。


そうか。

この言葉こそ今回のミュージカル映画のキーワードだ。

そう確信した。


翌日より脚本や歌詞、ダンスなどの作成に向け

さまざまなワークショップを展開していった。

その中で印象的だったのは

夢のワークショップとチャレンジワークショップだ。


【夢のワークショップ】では

子どもの等身大の夢を想像し、

気持ちをどんどん引き出していった。

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最初は叶わないかもしれないという不安な気持ちから

迷う様子も見られた。

《 Never give up   》といつも言ってる子どもたち。

言動とは裏腹に

夢と現実で揺れ動いているのが伝わってきた。



【チャレンジワークショップ】

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自分の殻を打ち破るために考えられたワークだ。

誰もが失敗を恐れ人前に立つことを苦手とする中、

環境を整え、心の在り方を示し

最後は団長が背中で教えてくれた。

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勇気を出し精一杯頑張る姿は

かっこよく、子どもたち・キャストに勇気をくれた。

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勇気を振り絞ったひとつのチャレンジが

この笑顔へと繋がった。心に自信をくれた。

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このチャレンジワークショップで

心のスイッチが入った。



夢と現実で揺れ動いていた気持ちが

スッと定まったのをそばで感じた。

子どもたちが変わっていくのがよく分かり

心の底から嬉しかった。



よし。準備は整った。

みんなで最高のミュージカル映画を創り上げよう。


脚本、ダンスや音楽づくり

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衣装に至るまで子どもたちと考えカタチにしていった。

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愛が詰まったものが出来上がった。


初めて手にする台本はタカラモノのようだった。

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君が大切に持つ台本の物語が

目の前に現れるよう全力をを尽くすよ。

そう心の中で呟いた。



ミュージカル映画のタイトルは

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『 Never  give  up   』

このチャレンジングな気持ちを

最後まで持ち続けよう。



練習を重ね、

子どもたちの納得のいくところまで

撮影を重ねた。

『もう一度撮りたい』と悔しそうな表情、

テイクを重ねようやく納得の行く演技の出来たときの弾ける笑顔、

誰もが全力だった。

【 最 高 の 瞬 間 を 共 創 し て い る 】

そう感じた。

そして、そんな子どもの表情を見て

泣きそうになるのを堪えた。

子どもたちだけでなくキャストにも

無数のチャレンジが転がってるそんな時間だった。

気持ちがどんどん前を向き

自分を信じさせてくれた。

最後に気持ちをアートに乗せ表現した。

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初めてウォールアートをする子どもたちは

とても嬉しそうで

今の気持ちを表現してくれた。

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愛が溢れる良い絵だ。


そして、動画編集を経て

ついに映画が完成!

子どもたちと上映会をして

そのままお別れ会を開いた。


別れの時間が近づくころ

子どもたちが前に立ち歌をプレゼントしてくれた。

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涙が止まらなかった。

9日間で大切にしたい人がこんなに増えるなんて。

相手を受け入れ

向き合った気持ちの分、

チャレンジし乗り越えた壁の分、

共に成長できた時間だった。

ありがとう。


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最後に子どもたちからもらった手紙や絵には

愛が溢れていた。

また会おう。夢は必ず叶えるから。

そう心で願いTCPの門を閉めた。



この夏の冒険が終わりを告げた。

私たちがこの夏創り上げたこの映画が

大切な人の心に届きますように。

キャストになってみたい人は

ぜひホームページをチェック!




Never give up until I die .

Love you,all.

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さあ、次の夢へ駆け出そう。



Ricky.



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