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ラグ馬鹿Rickyのラグビーレポート 2019日本×NZラグビー特別強化試合 ウルフパック vs ハリケーンズB戦編(2019.04.20)

待ってました いよいよ国内初試合。 
金曜日のナイターに引き続き、土曜日は千葉県市原市にあるゼットエーオリプリスタジアムへ場所を移し、Wolf PackとHurricanes Bの特別強化試合へ。

最近色んなチーム名が出てきてわかりにくいという人も多いからちょっとだけ説明すると、『Wolf Pack』とは日本代表候補チームのこと。現在RWCTS(ラグビーワールドカップ トレーニングスコッド)として合宿を重ねている。それと同時に『Sunwolves』という日本で唯一のプロチームがあり、これは代表選手の強化のためにいうことで2016年から世界最高峰のラグビーリーグである『Super Rugby』に参戦している。

『Sunwolves』は日本代表の資格がない選手もプレイする事ができる。  本当はSunwolves=日本代表選手がベストだろうが、世界レベルの試合で強度も国内とはケタ違いのためケガ人も出るリスクもあることから、現在Sunwolvesは海外のレベルの高い選手たちと日本代表候補の選手たちをおり交ぜながら代表候補選手のタイプや状況などによって両チーム間を行き来させ、世界トップレベルの試合経験をさせながら全体のレベルアップを図ろうとしている。そしてその中からワールドカップで戦うベストメンバーを選考し、9月から始まる本大会に備えるというわけだ。

ということで今は同じ選手でもその日によってプレイするチームが違ったり、代表候補チームの名前も『Wolf Pack』ということでややこしい。どうせなら『Japan Pack』など識別しやすいものにすればよかったものの、ジャージもSunwolvesのものを着用。インフォメーションもサンウルブズの公式ページから出されたり、Sunwolvesのファンクラブが『Sunwolfpack』という名であるのも、さらに紛らわしさを増大させている理由でもある。

話をもとに戻すと、この日は一都二県を西から東へ横断し電車に揺られること2時間強。初めて降り立つその地は千葉の内房、市原市。ここはSunwolvesが普段練習している土地でもある。この日の会場となるスタジアムは以前サッカーのジェフユナイテッドの本拠地だったということもあり、今でもトイレやあちこちにジェフユナイテッドの広告が貼られていた。       初めての行く場所ということで少し早めに着くように余裕をもって行ったが、駅に到着するとシャトルバスの発着所には既に多くの人が列をつくって待っている。ふだんなら時間があれば散策しながらアップも兼ねてグラウンドまで歩くようにしているのだが、初めての土地だとどれくらいかかるのかもわからないので、今回はバスに乗るという無難な選択をすることに。

グラウンドに着くと正面ゲートにも既にたくさんの人達が列をつくっており、バックに行きたかった私は係の人に案内された2番ゲートへ。まだこちらの方が人が少ない。しかしいざ入場してみると半分の所までしか行けないようになっており、反対側に行きたい私はいけない。しかも案内にはなかった反対側(私の行きたかった方)から入場している人達の姿があるではないか。どういうことだ?それをみた私は慌てて入場口に戻りどうやったら反対側に行けるのか尋ねると、係の人が無線で確認してくれたところによると本来なら開通してある通路がまだ閉鎖したままになっていたらしく、急いで開けてくれた。
とはいうものの全席自由というのもあり既に多く人が入場して場所を確保していたため、反対側から入ることになってしまった私は時間のロスもあっておもうような場所に座ることは出来ず、早く行った意味がなくなってしまった。それでも私の場合は比較的しょっちゅう行けるし、幸いこの日もお世話になってるラグ友さんと久々に再会し偶然席が近かったというのもあって一緒に観戦出来て楽しかったから良かったものの、これがもしめったに観戦に来れない人だったとしたらどれだけガッカリしたことだろう。

しかも他でも列の案内が不明確でどこに並んでいいか分からなかったり、他に配置されていた係の人たちもスタジアムの状況をよく知らないようで、係の人同士の会話を聴いていても「これで大丈夫か?」と思ってしまうほど。
きっとボランティアや係の人達も当日ギリギリになって何をするのかいわれているのかもしれないが、今の時代メールやネット環境など伝達方法も格段によくなっているのだから運営側もスタッフたちにもっと事前に情報を提供したり、密にコミュニケーションを取るようにすることでこうした問題も減らすことが出来るんじゃないかと思うのだが、折角いいものがあるにもかかわらず活かしきれていないことが多々あってもったいないと感じた。

とりあえず席は確保できたので、練習がはじまるまで恒例であるスタジアム内外の視察へ。                           最初のチェックは食のコーナー。イベント自体ももちろん大事だが、おいしい食に人は集まりやすいというのもあり重要ポイントでもあるのでここをチェックするのだが、地方開催の場合まったく何もないパターンと、キッチンカーをはじめお祭りのように色んなお店が出ているパターンがあるのだが、結構インフォメーションと全然違うものもあったりするので、こればっかりは実際にみてみないとわからない。
今回は規模はそこまで大きくはないもののキッチンカーも数台でており、ご飯ものや焼きそばなどの麺類などがあり値段もまあまあ安めだったので、私は最近ハマり氣味のガパオライスを注文することに。というのもガパオライスは大抵どこで注文しても大きくハズれることがない料理の一つだ。
ボリュームも結構あり、ややスパイシー氣味でお酒がすすみそうなちょっと大人向けな味だから小さい子供にはちょっと厳しいかもしれないけどわたし的にはバッチグー。

そのうち選手たちを乗せたバスが到着。練習がはじまる時間だから急いで買い物を済ませ席へ戻ろうと急いでいると、なにやらバックスタンド前でこの日試合に出ない選手たちが既にグリーティング(=サインをしたり一緒に写真を撮ったりする選手とファンとの交流タイム)をしているではないか。通常は試合前に場外でWelcome greetingや試合後にグラウンドでグリーティングというのはあるが、試合前にグラウンドでグリーティングが行われるのはかなりレアで、それを見た私はガパオライス片手にあたふた。とりあえず席に着くとゆっくり味わう暇もなくガパオライスをかきこもお腹へ流しこむ(というのも私は試合がはじまってからは食べる余裕がないため)。なんとかギリギリ間に合い写真も無事撮らせてもらい、ここからは本格的に私の大好きな練習見学。

この日のメンバーの練習を観るのは2月の合宿以来。しかもその頃はまだ合宿がはじまったばかりというのもあり基礎体力をつけるためのトレーニングがメインで、走ったりバイクやローイングなど漕ぐトレーニングばかりだったからボールを使ったラグビーらしい練習をみるのは実に久しぶり。また久々復帰した選手もいたり噂でもいい感じに仕上がってるとのことだったので、久しぶりにどんなラグビーが観れるのか楽しみだ。

そうこうしているうちにキックオフの時間がやってきた。さあこれからだと姿勢を正して観ようかなと思っていた矢先、いきなりのノーホイッスルトライでHurricanes B(通称Hunters)が先制。一瞬何が起こった?と目を疑うくらいのあっという間の出来事で目が点。前日SunwolvesがHurricanesのAチーム相手にかなりいい試合をしているだけに、Wolf Packのメンバーもウカウカしてはいられない。これで氣が引き締まったのか、そこからはWolf Packが次々にトライを重ねJapanの意地をみせつける。

対戦相手のHunters(Hurricanes B)からは先日Hurricanesとパートナーシップ契約を結んだリコーより牧田くんがリザーブで登場。氣合の入った戦いをお互い繰り広げていた。                         風が思ったより冷たくはじめは日陰も肌寒いくらいだったが、徐々に夏を思わせるような暑さになってきて陽射しもかなり強めで眩しく、試合がはじまるとこれが思いのほか私を苦しめ、念のためにと持っていったサングラスとフードつきの上着、少し多めに持っていった飲み物が大活躍。準備の大切さを痛感。

結局試合はWolf Packが見事に66-21と大勝。ただ今回の相手であるHuntersはかなり若手のメンバー編成だったため、これがAチームだった場合いったいどれくらい機能して戦えたかが氣になる。
そういう意味では今週末に戦うForceは以前Super Rugbyに所属していたチームであり、最近はRapid Rugbyという早い展開のエキサイティングなRugbyで毎週試合をこなしているため万全の状態で挑んでくるだろうから、今回にもまして氣の抜けない注目の試合となりそうだ。

その前日にはSunwolvesがこれまたNZの強豪で、Japanのジェイミー・ジョセフヘッドコーチをはじめ、Sunwolvesの現HCであるトニー・ブラウンやフミさん、Haydenなど日本でもなじみのある選手達が所属していた古巣のHighlandersとの試合が控えている。その試合に向けてまたSunwolvesとWolf Pack間でまた選手の行き来があるようなので、メンバーが変わってもいかにチームとして連携し安定した強さを発揮出来るかが鍵になってくるだろう。

なんだかんだいってあと5ヶ月後にはラグビーワールドカップがここ日本で開催される。その時いったいどんなメンバーで、そしてどんな状態で大会を迎えているのだろう。そう思うとなんとも長いようで短い不思議な感覚だ。

選手らにとっても対戦相手だけでなく、仲間でありライバルであるチームメイトや己との戦いが続いていく。そしてファンである我々も。
あと残すところラグビーワールドカップまで約5ヶ月。
本当の戦いはこれからだ。

一体なにができるか?
We are the Pack。

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