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お絵かきの変遷まとめてみた~2022

9年と無駄に長いツイッター歴(+1年)でアップしてきた画像の変遷をまとめつつ、その中でぽろぽろと気づいたこともメモしました。
最終的に「上手くなりたいならちゃんと目標立てなきゃだめよ」という結論にたどり着きます。


2013

SAIも板タブも持っていたのに、ほぼアナログの落書きしかしていなかったみたい。ミリペン+水彩がお気に入りの様子。
この頃買い漁ったスケッチブックは今もまだ白紙のまま健在。

お、綺麗じゃん。向上心を感じる。
右上のカエルフィギュアは文鎮がわり。
全身描いてるのえらい。
ローファーの艶に恍惚としていた覚えがある。
この頃いちばん時間かけたデジタル絵。
木漏れ日がんばってる。不健康そうな肌の色が気になる。

2014

2013年から地続きな感じ。ミリペン+水彩のがずいぶんお気に入りの様子。
変化と言えばハンターハンターにはまったんだな、ということくらい。

おしゃれ着への興味が強かった頃。
道行く人のコーディネートを着せる遊び。
クラピカに沼っていた。

2015

デジタルに触りたそうにしている様子は見受けられる。
が、あまり行動には移せなかったようだ。

ジャエルはいいぞ!
この頃からSとZを間違える子(これは訂正版)
アタリを取るようになり、模写も少し取り入れ始める。
十六茶は添えるだけ。
数年に一度の漫画原稿のトーンと写植にしか使ってない。

2016

アップしている数がそもそも少なく、絵を仕上げる意識 is 皆無!
コメントなんかせんわい!出直して来な!!


2017

線は少しだけ達者になった……かも。でも作品にしようという意識は見えない。

デフォルメキャラの描き方を決定づけることになる
イカちゃんとの出会い。


このころは指標のない迷子状態

絵の上手い下手の概念はあれど、自分がどう上手くなりたいのかが定まっていなくて、漫然と落書きを繰り返していた頃だったなと、振り返ってみて思います。
というのも、積極的にほかのユーザーをフォローなどしていなかったツイッターではイラストアカウントに出会う機会があまりなく、pixivも利用はしていたものの、専ら好きな二次創作の漫画を読むツールだったので、「上手いイラスト」を意識したことがなかったような気がするんです。
描くことも、見ることも、漫然とやってしまっていたんですね。

しかし、2018年からは私のツイッターにおける環境が変わり、意識も変化していっている様子が見られてちょっとおもしろいです。これは今回変遷をまとめてみた際のハイライトでした。


きっかけは処刑人との出会い

2018年に何があったかというと、時期的にもホットなメジャージャンルにハマったんです。
より具体的に言うと、FGOをプレイし始め、シャルル=アンリ・サンソンというキャラを知ったということ。そのキャラが儚げな印象の処刑人なんです。

私は旬を過ぎたジャンルを好きになりがちで、それまで旬なメジャージャンルで活動したことはありませんでした。
リリースからまだ間もない、脂の乗り始めたソシャゲ。なんて人口の多いジャンルかしら。こんな世界初めて。

そしてそのゲームに登場するシャルル=アンリ・サンソンというのがキャラ造形が非常に魅力的で。
このキャラを、表現したいと、強く思ったのでした。



2018

メジャージャンルとはすごいもので。ちまちま描いているとRTされる機会が増えて、他者から反応が貰えるようになりモチベーション爆上がり。この年は物量がすごい。

つながりも増えていろんな情報に触れる機会も増えた。まさに文明開化。
「上手いイラスト」という概念をここにきてやっと手に入れ、メイキングや技法の解説を見るようになり、こういうイラストが自分にも再現可能なのだとはじめて気が付く。ただし実践はしていない。

フォロワーさんの悲鳴を初めて聞いた。
構図と表情がお気に入り。
フェチな絵を描くようになったのかもしれない。
手を描くのが楽しくなってきている。
「かわいい女の子が描けない」と嘆いている。

2019

アナログで線を引くのがとにかく楽しそうな時期。
去年にも増して物量がすごい。豊作じゃあ。

この年も遊戯王5D'sというとんでもないジャンルに出会い(知ってはいたが沼に入るのは初めて)、一種の転換期を迎える。

「線を作る」という意識が生まれている。
モンスターに謎の自信をつけ始める。
手振れ補正と仲良くできていなかった頃。
デジタル線画を諦め、取り込んだシャーペンの線を線画にしていた。
レイヤー効果の偉大さに気づき始める。


絶望という名の沼

そしてここでも私は心臓に突き刺さる出会いを果たします。
肩幅の暴力。純白爆裂マッスルボディ。人呼んで、絶望のアポリア。
今まで描いたことのないキャラクターでした。

鬼のような作画コスト!ていうか素直にどうなってんの!?
描きたい!私は彼を描きたい!……しかし彼を描くには筋肉の描写は避けて通れない……。

そして生まれたのは筋肉、人体の構造への探求心でした。(そういえばこの時期から筋トレを齧るようになった)


2020

人体の構造への欲求最高潮。1年以上前に購入していたはずの美術解剖学の本をやっと読み始める。
この頃になるとだいぶ絵柄が確立してきたようだ。

肋骨を勉強した。
首の筋肉を勉強した。
体の厚みに関心を持ち始める。
デジタル線画がちらちら見られるようになる。
テカテカしているな。


液タブ資金貯めるより時代の流れが早かった

2020年の暮れにiPadとアップルペンシルを購入。
10年以上「液タブいいな~」と言っていましたが、「絵を描かなくなっても大きめの画面で動画が見られるぞ」という参考サイトの文句にまんまと釣られました。

慣れないツールなことに加え、シートの保護フィルムを3か月剥がし忘れるという大ポカのせいでiPadでの作業は苦手意識がすごかったんですが、フィルムをちゃんと剥がして使っていると、線の引きやすさに大感動しました。

以下の記事はその頃のデジタル線画くそくらえ記事。不貞腐れやがって。

いくつかのフリーペイントアプリを経て、買い切りであるという理由でprocreateを使い始めます。
板タブとSAIとは、いったんここでお別れ。



2021

デジタル線画たのしい期。アップルペンシルありがとう。
ちゃんとデジタルイラストを仕上げようと意識し始める。いろんなカスタマイズペンをダウンロードしてみたが、読み込みの方法がわからず、結局デフォルトペンに落ち着く。

胴体の骨格を勉強したおかげか、ポーズの自由度が上がった気がする。

マッスルボディに近づいたよアポリア。
ポージングがちょっと自然に。
ペンどれ使ったらええねん期
2018年には描けないと嘆いていたかわいい女の子を「描けるわ」と豪語しだす。


資料見る。大事。

絵がうまい人が口をそろえて言う「資料を見ろ」。
愚かなことに、ここに至るまでその言葉の意味を理解していませんでした。

理解していない。つまり実践もしていない。
しかしいざ実践してみると、手ごたえが全然違いました。

写真を参考に塗ったもの。
大いなる実りのあるイラストになった(二重の意味で)

なんだかやっと「絵が上手くなりたい」と言える資格を手に入れた気分。
ここまで長かったね。



2022

デジタル線画への抵抗感がどこかへ行く。
キャラクターがどういう場所にいてどういう状況なのか、それがイラストの世界観なのかもと気づき、背景、パース、地面との接地にようやく関心を持ち始める。

土。
板の間。
色塗り苦手のまま。
その反動かきちんと塗らなくていい空気を醸すイラストがちらほら。
体格差好きがだいぶこじれてきた。


10年前と今

ツイッター始めるより前、2012年のデジタルイラストを見つけたので、10年が経った2022年の最近のものと並べてみましょう。ドキドキ。

2012年
2022年


正直もっと伸びててほしい~~~~~~~~~


ですが、今回振り返って思うのは、本気で上手くなりたいと思い始めてからは実のところ3年程度しか経っていないんじゃないかということ。
以前は本当に何の指標もなく描いていましたから。

10年前の漠然とした「描けるようになりたい」より、今の方がよほど精度のいい欲求を持っていると思います。
「人体描けるようになりたい」「筋肉かっこよく描きたい」「動きのある構図にしたい」「服の質感出したい」「肌綺麗に塗りたい」「光を描写したい」「背景描けるようになりたい」……

目指したい方向が具体的に分かれば、取れる対策、伸ばす方法も見えてきます。
私の場合は2020年ごろに「骨と筋肉が見える絵が描きたい」と思い、「骨と筋肉勉強するなら美術解剖学だろ」と本を開き、そうして少しずつですが以前よりも理想に近いものが描けるようになってきている気がして。

これまでの10年より、これからの10年の方が濃いものになる予感がして楽しみです。



ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
お絵かきの変遷、たどってみるとその頃の傾向が見えてきて結構面白いので、よかったらあなたもぜひ。


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