会社員で居たとき。

給与が安定していると言うのは確かに
物質的には豊かにはなっていたのですが、
ずっと違和感がありました。

確かに給与は入ってくる。

けど、それと引き換えに私は子どもたちと
過ごす時間や趣味の時間がなくなっている。
健康も損なっている。

趣味の時間を過ごせないストレスもあるし、
お金が入ってもよくわからない飲み会や
人付き合いにお金を使っている。　
あと病院やサプリにもかなり課金してた。

それって、本当に豊かなのか？と。
本当にその給与と見合っているか？と
疑問に感じたんですよね。

それなりには貰っていたはずなのですが、
割に合わないと言うか。
自分が犠牲にしてる物が多すぎるなって。

退職した今は当時の貯蓄で食いつないで
いますけど。笑
でも、とても心が豊かになったし
気持ちが穏やかになりました。

趣味に存分に浸ったり、読書や犬猫と
遊ぶ時間に使ったり。
子どもたちは大きいので遊んでは
くれないですが、時々一緒に出掛けたり。

すごく穏やかに時間を過ごせていて、
充実してるのだと思います。

会社員のときは、１日、１時間が
本当に長くて辛かったのに。

今は気づいたら週末。
あっという間に時間が過ぎています。

昨日年が明けたような気分ですから。

自分にとっての心の豊かさって
人それぞれ違うとは思うんですね。

お金があった方がもちろん良いのだろうけど、
私はそれよりも自分の時間を大切にしたい。
好きなことに向き合う時間が自分を
豊かにしてくれるのだなと感じました。

鬱になるまでは気づけなかったんですよ。
とにかく目の前に出された色々な事を
片付けていくしかできなかったので。

なので気持ちを整理することもできて
いなかったし、常に見えない不安と
隣り合わせだった気がします。

もっと頑張らなきゃとか。
もっと認めてもらわなきゃとか。
もっと勉強しなきゃとか。

とにかく、自分を追い詰めていたし
苦しめていたんですね。
あとは、他人の目を意識しすぎていた。

今はその考えからは脱出できて、
もっとゆるく生きるようにしています。

上手くいかなかったらその時考えよう。
楽しいと思うことをやろう。
好きだと思うことを続けよう。

そうなってからは、本当に肩の荷が
おりたかのように楽になりました。

他人の目が気になると言うよりは、
会社員のときに散々自分の趣味を
否定されまくっていたんですよね。

そんなので食べていけないとか。
その水準の人なんて山ほどいるとか。

とにかく否定されまくっていたのだけど、
ふとしたときに気づいたんです。

え？でも否定してる人たちって私と
同じようには作れる技術ないよね？
できもしないのに否定するの？
それ何か違うよね？
あ、ただの負け犬の遠吠えか。

とは思っていたんです。

けど、ずーーーーっとそんな否定的な
環境にいると、自分で自分を否定しはじめて
しまうんですよね。

確かにすごい人はたくさん居るしなとか。
売れてる人はほんの一握りだしなとか。
私の作るものってそんなに下手なのかなとか。

自信がどんどんなくなっていくんです。
本当に吸いとられるって言葉がぴったり。

だから、鬱になったかもしれないんだけど
私はあの環境から脱出できたのだから
ラッキーなんだと思う。

ずっとあのまま居たら、きっと趣味も
やめていたと思うし。

私にとって趣味は人生の空き時間のほとんどを
費やしているってくらいウエイトが高くて、
それなしには自分の人生を語れないほど。

技術としては特にそういう学校に
行っていたわけでもないですし、
もちろんまだまだなんですけど。

ただ、純粋に好きなんですよね。
純粋に好きだし楽しい。

その純粋な気持ちが、豊かさに繋がるの
だと思っています。

それを失ってまで会社員で居ることに
メリットがなかったんですよね。

もちろんこの先何かしらで会社員として
生きる道もあるかもしれないです。

だから全てを否定的には考えては
いないのですが。

少なくとも。私はあの会社では
心が豊かにはならなかった。

私が欲しいのはお金とか安定じゃなく
心の豊かさと穏やかさ。

それに気づけたことは、大きな収穫
だったのだと思います。