「男だから、やってやろうじゃないか!」(飲食業でのレア体験)

ホテル勤務をしていた時のこと。

支配人クラスと私が異動するという人事異動の発表がありました。

私が勤務していたホテルは、何年か前に新規開業したばかりのホテルだったので、各セクションは、専門的な支配人たちに預けられているイメージがあり、この辞令は誰にとっても意外でした。

自分は「異動の対象外」と思っていた人が、異動することを知らされた、その日の晩、「これは一体何事か?」という思いを持ち寄るように、居酒屋に集まることになりました。

飲み会のメンバーは、支配人たちと私です。支配人たちはそれぞれ、自分たちのセクションに思い入れとプライドがあり、折り合いが悪そうな支配人同士が調和している風景が、とても新鮮に感じたのを覚えています。

それ以外は、あまりよく覚えていませんが、ある支配人が、はっきり、こう言ったことだけ不思議と、しっかり記憶に残り続けています。

「男だから、やってやろうじゃないか!」

私は、その言葉と、それを発した支配人の表情に、男性でない限り知ることが出来ない何かが存在することを実感したような気持ちになりました。

それは、背負うものに対する熱意なのか、責任感や挑戦心の種類なのか、正体すら定められない何かでしたが、若かった私に「男って、大変だな。」と思わすほどのインパクトがありました。

その後の私の社会人生活は、男性と肩を並べて仕事をすることが多かった気がします。

その過程で私は、その言葉を手本に「男ではないけど、やってやろうじゃないか!」と何度も応用してきた気もするのでした。


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