見出し画像

自分の居場所を探す、ということ(息子の一言がチクッときた朝)

我が息子はハワイの公立高校に通う16歳(あ、彼は明日17歳になるんだ。おめでとうw)。長かった夏休みが終わって、今日から新学期、というか新学年のスタート!日常が戻ってきたはずの今朝なのだけれど、いつもの時間に起きてきません。

「ほら、学校に遅刻するよ!おーい、起きなさいよ〜!!!」と、定番の私のセリフ。なんなら、もう録音してアラームに入れておいてもいいだろうと思うほどのヤツです(笑)。

でも。寝ぼけ顔の息子が言うには「今日からシニア(高校4年生、高校生最後の学年です)だから、授業が少ないんだよ。今朝は10時過ぎに学校に行けばいいんだ」。

ん?高校生なのに、今年は授業が少ないってどういうこと?

そういえば、娘がシニアの学年だった時も、そんなようなことを言っていたなあ…とおぼろげな記憶が蘇ってきました。そうだ、アメリカの高校ってば、3年生までに取得した単位(クレジット)の数字によって、シニアの学年は授業の数が変わるっていうシステムだった!高校なんだけど、システム的には日本で言う大学みたいな感覚…っていうんですかね。日本の学校システムしかしらない私には、なかなか難しい感触です。

日本が大好きなのに日本に苦手意識を持っている???

で、そのTeenagerの息子。小さな頃から日本語補習校へ通っていたこともあり、日本語での会話や読み書きもほぼ困らない程度のバイリンガル君で、日本への里帰りをいつもすごく楽しみにしているのですが、今朝は急に「日本には遊びに行きたいけど、学校へ行ったり住んだりするのはちょっと違うんだよね…」と言い出しました。日本自体は好きなんだけど、どうも彼が日本の知り合いから漏れ聞く諸々のルール(とくに学校関係)や、常にキチッとしなくちゃいけないというイメージが、厳しすぎて受け入れがたいと言うんです。「敬語」が難しいのも、その一つらしい。

それを聞いて、ちょっと心が痛くなりました。もしかしたら私の「ガミガミ」具合も、彼の日本苦手意識の一端を担ってしまっているのではないか?「学校に遅刻しちゃだめよ」「先生の言うことは聞きなさい」「提出物は遅れないようにね」etc…。

私にしたら当たり前(だと思ってる)の小言の数々。彼だって、良くないことだとわかっているはずだけど、どこかで「うちの母親は日本人だから、特別細かく怒ってるんじゃないか。ここは日本じゃないのに…」という思いをもたせてしまっていたのではないかと。

なんか、その辺りのさじ加減って、とっても難しい。学校のルールなんて、自分が日本で通ってきた道(しかも時代は昭和!)しか知らないし、世の子どもたちの常套句である「だってみんなやってるもん!」の上をいく「だってアメリカではみんなこうだもん!」を言われると、「え、そうなの?ほんと?どこまで?」って、たじろいじゃう自分がいるし。ローカルの一般的な意見を知りたくても、うちのダンナさんも昭和バリバリ日本人だし。ああ、答えはいずこよ!

これ、いくら考えたところで「完璧な正解」なんてなく、自分が信じることを、時にやさしく、時に小言として子どもたちに伝えていくしかないんだけど。そしてきっと、世界中どこにいたって同じ思いなんだろうけれど。

でも、ねえ。みんな、どうしてるんだろう。

息子、高校生ラストになる新学年のスタートにあたって、朝からちょっと思ったこと。忘れないように、書いてみました。彼が元気に、そして最高に楽しく、高校最後の1年を過ごしてくれることを願いつつ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?