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共創空間には「ログ」を散りばめて

今回は「オフラインで生まれるアイディアのかたち」というテーマで行ったHITOMAZ編集会議から記事を書いてみようと思います。

〈HITOMAZ編集会議とは〉
場づくりについて、コミュニケーションの工夫や何かを生み出す仕掛けづくりというソフト面と建築や環境設計というハード面との両方から考えるための会議。現在は、マイクロディベロッパーの守屋君とコミュニティマネージャーの脇山とで運営しています。

▼第一回目の記事はこちらから

で!今回は、「オフラインで生まれるアイディアのかたち」というテーマだったのですが、私はせっかくシェアオフィスの運営に携わっているので、日々起こっていることの中にアイディアを生み出すためのヒントがないのか考えてみました。

そんな中で気づいたことは、共創空間でアイディアを生むためには、「記録を残しておく=ログをとっておく」ことが重要なんじゃないか?ということ。

これはHITOMAZ編集会議第一回目でもりやしが「場はログの蓄積だ」って言っていたのにも近いんですが、見えるかたちにしておくことでアイディアや発想に繋がるんだと強く感じました。

じゃあどうやってログができるんだ!っていう話をシェアオフィスでできるログの蓄積を3段階で書いてみようかと。

【初級編】どこに行ってたのよ!!から始まるコミュニケーションから

HITOMAZ編集会議第二回でも「事件は机の上で起きている!」という名言が出るほど、盛り上がったのはシェアオフィスでのお土産。私が運営に携わっているHOOD天神というオフィスでは、いつもズラリとお土産が並んでいます。

いただいたお土産は、「誰が」「どこに行った」お土産なのか。「誰が」「どういう経緯で買った」お土産なのか。を書くことにしています。(実は、コミュニケーションを生むことを意図してやっていた訳ではないのですが、この間の編集会議で隠れコミュニケーション術だったことに気づく笑)

これは、単純に会話の糸口になることによって、お互いを知ることができるというだけではなく、お互いの共通点を知ることができるんですね。

「〇〇が好きなんですね。私もそういえばこの間〜」という会話に繋がったり、「〇〇と言えば、最近こんなのがニュースになってましたよね」と、そこから情報を広げることによって、「!!!」と気づきに繋がることも。

【中級編】おやつタイムのススメ

初級編に近いところで、中級編はおやつタイムのススメ。バーカウンターにとにかくおやつが並ぶということから、いつしか勝手に始まったもぐもぐタイムならぬHOODのおやつタイム。(ちなみにカーリング女子日本代表のもぐもぐタイムがはやるより前からやっていました。実は。)

おやつタイムの実施だけなら、会話を生み出す仕掛けにしかならないのですが、これがあるのとないのとではコミュニティマネージャーの中に培われるログの量が変わります。

例えば、おやつタイムの時の会話によって、とあるメンバーさんが「お菓子づくり」が好きということを知って、その方をシェフに見立てたお菓子パーティーを企画してみたり。

あとはおやつタイムの時の会話から、「そう言えば〇〇さんはこんなことが得意っておっしゃってましたよね。ちょうどそんな人を探していて」なんてことも生まれやすくなったりする訳です。

こういった仕掛けを、ランチ会などで実施している場もあると思うのですが、ここが面白いポイント。HITOMAZ編集会議でも話題になったのが、「湯気が立つところにコミュニケーションが生まれる」という名言。

つまり、

・食事をするところ(キッチン、バー)
・喫煙スペース
・ストーブや焚き火
など。

なぜだか湯気が立つところにはコミュニケーションが生まれやすいようです。これについては、とある記事で建築家でありオープン・エーの代表であられる馬場正尊さんも言及されていてなるほどなと思いました。

どういうものがあれば、空間のコミュニケーションのトリガーになるか。空間のセッティングがあるといいかみたいな問いだったと思うんですが、キッチンや食事をする空間など、人間の最も原始的な行動をする空間がポンとそこにあると、コミュニケーションが生まれやすいことに気が付きました。 ー(共創が生まれる空間デザインは可能なのか? 4人の実践者に聞くトークセッション【京都流議定書2017】)

【上級編】来た人の足跡・頭の中を空間に残せ!

これは、私が自ら行ったことではないのですが、最近訪れた東京丸の内にある共創空間「3×3 Lab Future」さんで行われていた事例をもとに。

そこには、たくさんのログが残されてとてもワクワクしました!

このように、会議や訪れた人のログが残っていることで、例えば初めて訪れた人も「ここにはこんな人が集まっているんだな」という共通点を見つけやすくなるし、「こんなことをしている人がいるのなら、こんなこともできるのでは?」という発見になることもあります。それこそ、アイディアを生み出すための仕掛けになりうるなぁと思いました。

つまり、オフラインでアイディアを生み出すためには、いかにして「既知」状態を作って、アイディアの土壌を揃えるかがポイントになりそうです。その状態を作るために、ログを散らすことが必要だというのが今回のまとめです。


さて、今回の記事はここまでですが、もりやしは編集会議、どうだった?


追伸
この記事を書くためにいくつかのアイディアに対する問いが生まれたので、これについては、チェインストーリーとして追い追い書こうと思います!


次回は、こちらのテーマで行いますので、ぜひ!

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2019年11月20日(水)20:00〜
それぞれのインスタアカウントからライブ配信します!
※いずれからでも見ていただけます

脇山▶︎ https://www.instagram.com/rcrc_315/
守屋▶︎ https://instagram.com/mrysnic/

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