（※こちらの記事は2019年に書かれたものです。）

アセクシュアルってなんだろう？アセクシュアルってどうなんだろう？掴めそうで掴めないアセクシュアル。この記事ではアセクシュアルの基礎的なことについて触れようと思う。

あなたはアセクシュアルなの？アセクシュアルって何？

そう、私はアロマンティック・アセクシュアル。他者に恋愛感情を抱かないアロマンティックであり、他者に性的惹かれを持たないアセクシュアルだ。

・アセクシュアルとは

アセクシュアルとは、他者に性的惹かれを感じない人たちの性的指向を指す。他には、アセクシャル、Aセクシュアル、Aセク、無性愛とも書かれていたりする。

日本独自の意味では、恋愛感情を持たない・他者に性的惹かれを抱感じない…と解釈されている。しかし、それだとロマンティック・アセクシュアル（恋愛感情を抱くが性的惹かれを抱かない）などの人たちが漏れてしまうため、注意が必要だ。なお、世界的主流では、アセクシュアルは「他者に性的惹かれを感じない」が主流である。詳しくは私のサイトでも解説しているのでよかったら見てくれると嬉しい。

ちなみに私がアセクシュアルの自認に至った経由などについては、以前にnote記事で書いたので、気になる方はこちらもどうぞ。

なぜ、アセクシュアルについて書いているの？

それは、アセクシュアルについての文章などのデータや情報などが圧倒的に少なく、アセクシュアルで有名な人もあまりいない。そのためか、欲しい情報を得たい人たちや悩んでいる人たちがたどり着けなかったりなどもある。アセクシャルの他にも色々とある（デミセクシュアルやノンセクシュアルなど）のだか、アセクシュアルよりもさらに情報などが少ないため、より欲しい情報へたどり着くのが難しいのが現状である。

また、当事者同士の活発的なコミュニティサイトなどもなく、基本的に議論はTwitterで行われている。つまり、アセクシュアルを追うのにTwitterを覗いていないとついていけないのだ。皆が皆Twitterをやっているわけではない。しかし、今のところ最新情報やコミュニティ、議論の場はTwitterがほとんどだ。

日本にLGBTブームは来ても、「アセクシュアル」と言葉だけが広まっているのが現状もある。日本だと、アセクシュアルという言葉のイメージからなのかわからないが、「他者に恋愛感情を抱かない・他者に性的惹かれを抱かない」と完全なる純粋無垢な存在と勘違いされ、「無」であるがゆえにかわいそうな存在と思われやすい。そういったためか、アセクシュアルは良くも悪くも色々と誤解され、都合よく扱われることもある。なぜなら、恋愛至上主義が蔓延った社会でアセクシュアルみたいな存在を理解するのがとても難しいからだと、私は考えている。

なので、私なりに研究したり考えたりして、恋愛やアセクシャルについての文章を不定期ながらも書いている。どこに需要があるかわからない内容だとしても、今こうしてを何かしらで書いて残すことが、未来のアセクシャルのために重要だと思って、ここ数年アセクシュアルについて書き続けている。

アセクシュアルの情報ってどこにあるの？

せっかくなので、私がアセクシュアルの情報を得るのにチェックしておいたりしているサイトや書籍などをここにまとめて置いておく。

・にじいろ学校

アセクシュアルで有名な活動団体。当事者同士のコミュニケーションを盛り上げるためにさまざまな企画を立てている。また、日本最大のLGBTパレードであるTOKYO RAINBOW PRIDEにも団体として出ている。アセクシュアルの情報サイト (https://acelifenavi.jimdofree.com/)なども運営している当事者団体。

・asexual.jp
アセクシュアルの老舗サイト。情報量がダントツ。アセクシュアルの歴史を知りたかったら、こちらが一番。

・なかけん

なかけん (@naka_X_) /Twitter

主にYouTuberとして活動しており、NHK総合ノーナレ「恋愛圏外」で特集され、アセクシュアル界隈では知名度が高い。また、ネットでのアセクシュアルのインタビュー記事の登場率がダントツで多い。

・見えない性的指向 アセクシュアルのすべて――誰にも性的魅力を感じない私たちについて(書籍)

日本で唯一のアセクシュアルについての書籍。英語圏のアセクシュアルについての本。読みやすいがあくまでも英語圏での話である。たまに英語圏(基本的にアメリカ)特有の話などが書かれており、英語圏の文化を知らないとわからないものもいくつかある。