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3月17日のサーフィン(鹿嶋・下津)

前日の天気予報では南風。今年初の鹿嶋に向かう。
波占いはうねりのサイズが下がると言っていたが、そんな事はないだろうとブラックビューティーを車に積んだ。海に着くと堤防の向こうの波の音が聞こえる。やはりそれなりにサイズがあるようだ。

堤防に上がってチェックすると波のサイズは胸から頭。最大のセットは頭以上ありそうに見えた。ややまとまりに欠ける波なので隣の平井もチェックしようかと迷ったがやめた。

ほとんどのサーファーは小波に文句を言うけれど、いざサイズアップすると波の小さなポイントに逃げ込む。飯岡や御宿がいい例だ。そして平井もこういう日は大概混雑する。
混雑の上にロングボーダーが多いのでショートには厳しい。
ロングとショートでは、推進力がカヌーと"たらい"くらい違うので、勝ち目がない。

下津Pのやや左側。テトラが積まれている辺りの遥か沖で波を待つ。うねりは東から来ているようだった。北東うねりなら平井と下津の境目であるテトラ横がいい感じにブレイクするはずだが、遠目に見る限りロングでも走りづらそうな波しか割れていないように見えた。そしてそのインサイドにはショートボーダーが沢山浮かんでいるのが見えた。やれやれ。

僕の近くには僕の他にショートが二人。少し離れてロングが一人。セットは頭オーバーだった。何本か乗ってあまり地形がよくない感じがしたのでロングの人が浮かんでいる下津の正面辺りまでパドルで移動する。こっちはテイクオフで掘れて、その後はダラーっと割れていく波。テイクオフからほぼ1ターンだけの波だけど、サイズのある波にテイクオフするだけで十分楽しいので良しとする。可能な限りセットの波を逃さないように追いかけて数本いい波に乗れた。

『大きな波には小さな波の何本分もの価値がある。』
僕がサーフィンを始めた頃によく参考にしていたレフトオーシャンワークスのクリニックに書いてあった。言い回しは少し違うかもしれない。(調べてみたら今でも見れる。お勧めです。)
今でもその言葉の真髄は、僕には解らない。
大きな波に1本乗ったところでサーフィンスキルが一気に高くなることはないし、大小を問わず1本の波には同じ価値があるようにも感じる。

ただサーフィンはメンタルの影響が大きいのは間違いない。
どんなサイズであれ、自信の有無で乗れる本数や走る場所、ライディングの質が変わる。(自分のメンタル)
それに、その日のポイントで『乗る人』に属するか否かで、自分の動きに対する周囲の反応が違ってくる。(他者のメンタル)
『乗る人』に属さない状況だと、明らかに自分の波であっても横から乗ろうとされたりする。

この自分と他者のメンタルに海の上で翻弄されないようになるには、小さい波に何本も乗ってもダメ。でかい波で経験を積まないといけませんよ。ということかな、と最近は思っている。

他にも思うことはあるけど、まだ上手く言葉に出来ないでいる。こういうのはゆっくり呑みながら話すようなことだから、真面目に考えても仕方ないことかもしれない。

Keep surfing



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