ベンチャー企業における社内プロジェクトのすすめ #1

今、僕が取締役を務めている株式会社スタメンは、創業から3年が経ち、従業員数が50名、東京・大阪・名古屋・福岡の国内4拠点で事業運営をしています。

創業事業であるSaaSサービス 「TUNAG」がサービス公開から2年ほど、200社を超える企業さまにご利用いただいているのが直近の状況です。これくらいの規模になってくると、創業3年のベンチャーであっても、セールスやインサイドセールス、マーケティング、カスタマーサクセス、プロダクト開発、コーポレートなどなど、セクションごとの分業が進んでくるようになります。

事業を始めたばかりの頃に比べて、各セクションのメンバー1人1人にも、どんどんと専門性が求められるようになってきますし、それぞれの部署や役職、役割ごとにメインで追うべきKPIを変わってきます。これは事業が拡大していく中で必然的に求められるものなので、ある意味で喜ばしいことなんですが、組織運営という観点では、気をつけていかなければいけないことも出てきます。

その最たるものの1つが、部署やセクションを横断したコミュニケーションの希薄化です。

ベンチャーであれば、事業運営にあたって、目標をできるだけ目に見える形で定量化し、短いスパン、期限で達成有無をコミットしていくことが多いと思います。ただ、そうするとどうしても、日々の業務上でのコミュニケーションが自身の担務に関連のある部署やメンバーにどんどんと限定されていきます。狭くて密なコミュニケーションが中心になる感じです。

そうすると、自然と他部署が今はどういった仕事を行なっていて、そこで働くメンバーの仕事ぶりや状況なんかが、どんどん分からなくなっていきます。これが常態化すると、だんだんと同じ社内にいるのに、他部署や他プロジェクトのことが他人事になっていきます。

組織全体としての、生産高を高めていくためには、横の連携は欠かせませんし、会社として良いカルチャーを築いていく上でも、部署ごとの個別最適が行き過ぎることは好ましいことではありません。会社全体のパフォーマンス向上のために、それぞれの部署やセクションが適切に支え合い、フォローし合える関係を築くことがとても大切だと思うのです。

そこで、1つの施策として効果的だな〜と個人的に実感しているのが、複数の「社内プロジェクト」を運用することです。

社内プロジェクトのどういったところが良いのか

社内プロジェクトとして取り組むテーマや目的は、会社ごとのその時々の事情を鑑みて設定してもらえたらと思いますが、例えば、「期末の社員総会の幹事PJ」や「組織活性化PJ」、「オフィスの移転PJ」、「新人メンターPJ」、「部署横断の採用PJ」、「社内の美化・緑化PJ」などなど、業務色の強いものから、レクリエーションとしての側面が強いものまで、たくさんのアプローチが思い浮かぶと思います。

これらのプロジェクトに、期間をある程度区切った上で、PJメンバーを募集 or 選抜し、部署を横断した形で、業種・役職などの異なるメンバー同士をアサインしていきします。当たり前ですが、こうすることで部署を横断したやり取りを必然的に行う機会・環境を用意することができます。

仕事だけでなく、プライベートでもそうですが、人が交流を深めたり、相手のことをより深く知ろうと思ったら、一緒に具体的な何かに取り組むのが一番手っ取り早いんですよね。

普段の様子を遠巻きに見ていたり、メールやチャットの文面を眺めているだけでは分からない、その人の癖や特徴、得意なことや苦手なことなどなど、それぞれの人となりなんかが、チームとして一緒に仕事に取り組むことで分かってきます。

本業とは異なる社内のサイドプロジェクトを通して、お互いの理解を深めることで、本業においても、その時いたプロジェクトメンバーには、どういった時に相談したり、頼ったりすれば良いのかが、感覚的に把握できるようになります。

社内の飲み会や、ちょっとしたアクティビティと、こういったサイドプロジェクトの違いは、共に達成すべき具体的な「目標」を持つことができる点と、プロジェクトに集ったメンバーが、自分の職能を提供し合える点にあると思います。

プライベートの集まりだと、「具体的な目標」とか「スキルや職能の提供」とかを気にしなくて、ワイワイ盛り上がって楽しければ良いのですが、あくまで会社というのは「仕事を介したつながり」が前提となるので、PJメンバー同士が、プロフェッショナルとしてチームに貢献しあい、一人では達成できない「具体的な目標」をやり遂げられるような座組にすることが大切です。

そうすることで、本業とは異なる社内プロジェクトであったとしても、そのPJに一緒に取り組んだことで築かれる一段深いつながりや関わり、パーソナリティの理解を促すことができます。

とはいえ、運用には押さえるべきポイントがある

と、まぁ長々とめっちゃありふれた普通の一般論を書いてきたのですが、本業とは異なるサイドプロジェクトだからこそ、運営を進めていく上では、いくつかのポイントを押さえておかないと、狙い通りの効果があらわれなかったり、下手をすると、PJが途中で空中分解したりすることもあります。

僕自身、組織の人数が30名を超えた辺りから、より本格的に社内プロジェクトを運用するようになり、複数の取り組みを同時に進めていく中で、実際にたくさんの失敗をしてきました。

たくさん失敗してきたからよく分かりますが、事前の段取りや、メンバーへの実務分担において、ちょっとした部分に配慮したり気をつけておくだけで、社内コミュニケーションの活性化や、プロジェクトを無理なく円滑に進められるかがけっこう大きく変わります。

今回は、部署やセクションを横断したコミュニケーションを活性化させるために、社内プロジェクトをやっていくのがやっぱりオススメだよ!ってことを伝えるのが目的だったので、次回の投稿で、上に書いたような、失敗を経たことで分かった社内プロジェクト運用を効果的に進めるポイントをいくつかご紹介しようと思います!

次回に続く!

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大西 泰平

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