アリゾナの大地で、初体験ボーナスに想いを馳せる。
7〜8年ぶりに北米に来ています。前回は商社でアメリカ駐在をしていた高校の友達を訪ねてニューヨークへ。そして、今回は人生初めてのアメリカ西海岸。たくさんの世界的ITベンチャー企業を輩出したエリアです。
今回はシリコンバレーやサンフランシスコには行ってませんが、それでもさすがIT先進国だけあって一歩、二歩先をいってるなぁと感じる部分も多いですし、逆に、ここはまだこんなにアナログなんや、と感じる部分も少なくありません。
今、こうやってまとまった時間を取って、自分にとっての初めての場所、未開の地で生活をしてみると、そこから得られるインプットの多さに気付かされています。コンフォートゾーンから一歩踏み出すことで、新たな気づきを得られていることはもちろん、普段の自分の日常から少し距離を置くことで、客観視して状況の棚卸しや思考の整理ができているような気がします。
例えば、日本にいれば車のガソリンを入れる時やゴハンの注文をする時に、何かを意識したり不自由を感じることはありません。ですが、初めて行く国であれば、そんな些細なことにでもネットや書籍でやり方や段取りを調べたり、ちょっとした想定外の出来事に気を揉んだり、といったことが、1日あたり従来比10倍以上の頻度で発生します。
なので、こういったちょっとした出来事の度に、何かしらの学びがあります。些細な日常のひとコマに新鮮な発見がたくさんあります。日本にいたら、ガソリン入れていて学びや気づきがあるってのは、なかなか想像できませんが、多分、色んな国で同じことやれば、その分色んなインプットが得られるもんだと思います。
自己の客観視については、普段から自分の考えや価値観に固執しないように気をつけているつもりでいても、やはり毎日の日常生活の中で、それまでの前例や既存のやり方ありきの思考に、無意識のうちに凝り固まっている部分が思った以上にあるものです。
非日常の生活にしばらく身を置くことで、鱗が落ちるようにそういった思考が削がれて、フラットな視点で状況を再考できる機会を持つことができると感じます。
一方で、僕ももう34歳なので、そこそこ色んな国や場所には行ってるんですが、同じ場所に2度行くと、2回目からは一気に取得経験値の量は落ちる実感があって、このボーナスポイント的経験値の取得は、各場所につき1回こっきりな限定ボーナスな気がしてます。
さっきのガソリン入れることを切り取っても、高校1年の時に初めて原付バイクのガソリンを入れる時はすごくドキドキしながら、店員さんとのやり取りをしていたことを今でも思い出すことができます。これも思えば初体験ボーナスだったんやなぁ。
もちろん、アウトプットあってのインプットだと思うので、手当たり次第にあちこちに行きまくれば良いってもんじゃないと思いますし、旅をしていたら必ず成長できるのかって言われたら、たぶんそんなことないと思います。
ただ、一度しかない限られた人生なので、日常生活は全力で走って良質なアウトプットで成果を上げていく努力を継続しつつ、定期的に非日常な経験を味わう時間と予算を捻出して、身体と心のリフレッシュをしつつ、新鮮なインプットを得ていくようなメリハリある生き方に憧れますよね。
「好奇心」と「向上心」は表裏一体の関係だと思うので、いくつになっても自己更新して成長を続けていくために、自分にとっての未開の場所、未知の経験、新しい体験、偶然の展開に気後れせず、一歩を踏み出せる自分であり続けたいものです。
夜中12時、アリゾナのモーテルの小さなデスクで、こんなことを思いながら徒然と書いてみました。けっこう今回のアメリカ滞在で感じたことが多かったので、またnoteでも小出しでちょくちょく記事化していこうと思います。
それではまた次回!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?