企画ノート-6

クリリンは、いかにして最強の地球人になりえたのか。

ビジネス社会に出て、早いものでもう12年くらい経つので、気付けば干支が一巡したことになる。そんなあっという間の12年間を、複数の会社で、複数の職種で、複数の役職で働いてきた。そんな中で、振り返るとこれまで本当にたくさんのビジネスマンと出会い、一緒に仕事をしてきた。

たくさんの人と一緒に仕事をしていく経験を積んでいくと、自然と少しずつ、自分の中で「できる人」と「できない人」という判断軸が形作られていく。

なるべく単純化して記載すると、大体こんな感じ。

完全に個人的見解だが、ここでいう「スーパーできる人」は、割とどういう環境からスタートしても、独力で状況を打開し、自己研鑽によって自己成長し、少しずつ頭角をあらわしていき、ある日、誰かにその凄さを見い出され、大きな舞台に引き上げられるものだと思う。

要は、どういうプロセスを経たとしても、「あるタイミング」で「ある地点」に合流するようにして、「スーパーできる人」というポジションを確立し成果を出していくことができる。

ただ、世の中の大多数はこの「スーパーできる人」ではないため、「できる人・ふつうな人・やや残念な人」の差分が、どのようにして生まれ、どうすれば「できる人」へと成長していけるかの部分が大事なってくる。

この成長に向けたアプローチはたくさんあるだろうけど、めちゃくちゃ影響度合いが大きいのが「働く環境」であり、「誰と働くか」だというのは多くの人に共感してもらえると思う。

ここでようやくタイトルにつながるわけだが、ここまでの話を『ドラゴンボール』を例に考えてみた。主人公の悟空はもちろん、「スーパーできる人」に分類される。

物語の冒頭において、悟空の素質を大きく伸ばしたのは師匠である亀仙人に違いないが、多分、もし悟空が亀仙人と出会っていなかったとしても、なんだかんだカリンさまとか、神さまとか、界王さまとか、界王神さまとかとか、悟空のポテンシャルが半端ないがゆえに、結局タイミング違いで、地球を救うような大舞台に上がる流れになっただろう。

だけど、主人公の相棒、クリリンを通して考えると状況が全く違ってくる。

クリリンにとっては、物語の冒頭で亀仙人に弟子入りし、そこで悟空と出会ったからこそ、自身のポテンシャルを最大限に成長させる環境や機会に恵まれ、のちに最強の地球人(ビジネスでいうできる人)へとレベルアップすることができたのだ。

もし彼が亀仙人と出会い、弟子入りしていなかったら、ふつうの武闘家の殻を破ることもなく、ナメック星に行くなんてこともなかっただろう。

ビジネスの世界においても、良い師匠と出会えるかどうかは、それくらい成長レバレッジを左右する大きなファクターになる。

その点で手前味噌ながら、僕の所属するスタメンは我ながら自慢できる良い環境じゃないかと思っている。ビジネス職や開発職の役員陣が非常に優秀で、これまでに確かな実績を残していて、かつ、人を育てることへの興味や関心が高いからだ。

特に、最後に記載した「人材育成への興味、関心」というのが欠かせないパーツで、ここがないと、師匠としてはうまく機能できない。

悟空は「スーパーできる人」ではあるが、「ふつうの人」を「できる人」に育成できるタイプではない。(ウーブは弟子だけど、スーパーできる人なので、この場合、悟空の素養は関係ない)

うまく相手のポテンシャルを引き出せるようなコーチングや諸々のケアができるか否か、人材育成に対して興味や想い、モチベーションがあるか否か、そういった部分が、指導相手の成長度合いにもろに影響するので、「スーパーできる人」=「イケてる師匠」とはならないわけだ。

若干話しが脱線するが、亀仙人(師匠)から「直接」指導を受けれるかどうかもけっこう大事な要素になる。

組織が大きくなるにつれて、どうしても1人当たりの総接触時間は限られてくるので、働く環境を選ぶときには、師匠との直接接点がどれくらいあるかも気にした方が良い。組織規模が大きい場合は、自分の直接の師匠である亀仙人がスゴイ人かつ尊敬できる人で、そういった存在に直接指導を受けられることはもちろん、亀仙人の上に、さらに大ボスの界王さま的な大師匠がいる、みたいな形が理想だと思う。

ということで、新卒、中途限らず、自身の働く場所や成長環境を選択していく場面では、上記したような「自分にとっての亀仙人」が見つけられそうかを判断材料に入れておくことを、若手のうちは特にオススメする。

ただ、実際に働いているとよく分かるが、亀仙人のような理想とする師匠がいる環境というのは、意外にそんなに多くないものでもある。

だから、今働いている環境に、自分のベンチマークとなるような上司や先輩、師匠がいるという人は、多少の辛いことや苦難があったとしても、なんとか師匠からの課題や要求に食らい付いていってほしい。

そうすれば、時間が経つごとに、あとあとになって自分の成長を少しずつ実感できるようになっていき、そういった環境にいられたことの有り難さを身に沁みて感じられるようになるはずだ。

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名古屋発スタートアップの株式会社スタメンで取締役をしてます。「TUNAG」というSaaS型のHR-Techサービスを展開中。スタメン創業前は、ベトナム・ダナンでITベンチャーの経営をしてました。https://stmn.co.jp/ https://tunag.jp/ja/
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