ブロガーの顧客第一主義について

ビジネスにおいては、顧客第一主義というのは深く頷けるが、ブロガーに置き換えてみるとどうだろう?ライターならば、納品するものなので顧客はどこにあるのか想像しやすい。例えば、納品相手の企業であったり、その先の客であったり…


しかし、ブログ、つまりブロガーの場合、顧客は不透明であり、商品はブロガーである私自身の人間的魅力なので、顧客第一主義を直接当てはめるのは難しいのではないか。


もっとミクロな視点で捉えてみると、この記事は誰に向けての記事なのかを意識することである。私の場合、精神疾患を持っていることや、ITに興味が有ること、本をよく読むことから、主に3つのカテゴリーを取り扱う。


それぞれの顧客をイメージして、記事を書くということが顧客第一主義に繋がるのであろう。しかし、ここで注意しなければならないのは、顧客のために記事をかいてしまっては、「ライター」になってしまうという点だ。


私の中ではブロガーは現代のビジネス哲学者という立ち位置だ。それに恥じないように日々更新を続けている。なので、読者を意識した記事を書いていしまっていては、まるで金のために記事を書いているような気持ちになる。


外部に寄稿することや、クラウドサービスを利用したライターとしての活動も行っているので、ライターを無下にしているわけではない。あくまで、ブロガーとしてどうなのだろうという意見だ。


全体としての顧客は不透明、商品は私個人。カテゴリー分けされた記事には一応顧客は存在するものの、顧客に向けて記事を書いているわけではないという見えない顧客に向けて記事を書いているような空虚な気分になるときがある。


ただし、それがブログの魅力でもある。書きたいことを書いて評価を頂いてそれがマネタイズに繋がる。それは、過去の哲学者や、小説家などでもなし得ることが難しかったであろう。


ブログという1つのツールによってそれが可能となる時代、私は好きだ。