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永田町がサル山

女、子どもは殺さない。それが俺のセオリーだ。

 と少年漫画ではそう主張するキャラクターがよく登場する。あまり道理がわからなかった。けどふと考えると、子どもを殺せば未来の大人がいなくなり社会が廻らない秩序に陥るし、残虐性ではなく女が殺されれば子孫を途絶えさせてしまう。覇権争いは男同士でのみに限るというポリシーはわかった。
 だからそうだと考えたのだが、社会の覇権のあるところ男ばっかになるとサル山に、永田町が日光猿軍団になってしまうわけだ。
 社会のマジョリティにたいしてやっかみのように聞こえるかもしれない。フェミニズムとは高みの見物なのかもしれない。

 
 2019年のアカデミー賞を覚えているだろうか。ポン・ジュノ「パラサイト」その登場人物たちを観察して見えてくることは、家庭の貧富にかかわらず女たちは弱きものを労る姿勢があった。対して男たちは名声を、物理的な拳のパワーを求めてはいなかっただろうか。
 この映画の感想を一言で言ってしまうならば

 「男は夢を観る。女は現実を見る。」

(ゴールデンカムイの5巻で、第7師団のスナイパー尾形がアイヌの集落に谷垣ニシパを探しに行ったシーンを読んだところだ。)

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