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東京湾

 埋め立て地から眺める東京湾は波が陽光に反射してとても綺麗だ。停車駅でドアが開くたび、まだまだ冷たい風が吹いてくる。

 車輪がレールを駆ける音は絶えず。神経が研ぎ澄まされていく気がする。これだけ気分が穏やかであるから、のりで隣の席でおしゃべりする女の子の会話に入っていってしまいそうでもある。

 この小一時間ひとりになる移動で、車窓に気が吸い込まれていく機会が私にはとても貴重で、これがなければ生活のほうがおかしくなりそうだ。

 10時に食事をしたから、お腹が空いてきた。おそい昼ご飯はなにを食べようか。

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