4月です。東京の桜はもうすぐ満開か。

こちらは毎日少しずつ寒くなって、暗くなる時間がだんだんと早くなってきた。冬が近づいてきているみたい。

8月が冬だというと、私の日本のお友達はみんなビックリする。クリスマスをビーチでバーベキューして過ごすのも。サンタがサーフィンしてやってくる国なんて、そうそうないと思わない？ショッピングモールにいるサンタ役のおじいさんだけは、北半球にあわせた服装だから、暑そうでちょっとかわいそうです。

説明されても、頭で分かっていても、体験するまでは本当には分からないもの。「8月が冬で12月が夏」っていうのも、ここにくるまで本当にはわからなかった。この世界には体験してみたいことがたくさんあるけれども、死ぬまでに体験できることってどれくらいかな？感動して心が震えて、大きく溜息をつくほどの体験。

初めての一人旅で北海道にいった時がそうだった。富良野のラベンダー畑を見て、写真で事前に知っていたのに息がとまるくらいの感動をしたっけ。

それから、小学校の頃からずっと憧れだった、イギリスの湖水地方に一人旅した時もそうだった。電車の外を流れる景色は、ともするとオーストラリアの地方を走っている時と変わらないのに、ぽろぽろ涙を流すほど感動した。

なんでだろうね？

想像していたものが体験してみたらもっとすごい時、ずっと想像していたものの中に自分がいる時、あれは嬉しくて泣いていたのかも。

あなたもいつか、ここに遊びに来てね。日本では桜が咲き始める時、ここでは紅葉がはじまるの。